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今回はウィンカーライトの不具合故障における症状と原因についてです。
ほぼ全てでウィンカーリレーの故障が考えられますが、今回はリレーを除いた多くのお知らせ症状を見てみましょう。
ウィンカーリレー
ウィンカーリレー(必ずバッテリーの近くにあります。)の故障の場合は新品に場合交換して即完了です。
リレーが故障すると間違いなくウィンカーに不具合が生じますがスイッチですので、基本は点かないもしくは点きっぱなしとなります。
ライトの中では不具合が起きる確率は一番低いといっても過言ではないかもしれませんが何気に命に関わる重大事故に繋がる事もありますのでとても大切です。
ウィンカーに不具合が生じると何パターンかの症状が出てきます。
不具合症状からみると
- 急速度で点滅する(ハイフラ):バッテリー・電装系不具合など
- ゆっくり点滅する:整備簿・バッテリー劣化、バルブW数違いなど
- 点灯のままになる:同方向ウィンカー逆側のバルブフィラメント切れ・同方向点灯してない逆側ウィンカーの接点不良など
- 全体がまったく動かない:スイッチ不良・断線・リレーカプラー外れなど
- 数秒遅れて点滅しだす:接点不良など
- 最初だけ点いてすぐに消える:接点不良など
等があります。
これは症状から見てみましたが、今度は原因から見てみましょう。
そのまま乗るともちろん整備不良で切符とられますので早急な修理が必要となります。
ウィンカーの不具合の原因と種類|リレー故障を除く
考えられる様々な原因
ウィンカーリレーが正常にもかかわらず、上記種類症状が起こる場合、その原因などを見てみるとこのような事があります。
コンデンサー劣化(ACG・バッテリー含む電装系)
CDIからACG・バッテリーを含む電装系の故障、特に劣化が多いです。
意外にもウィンカーには関係無いと思われるバッテリー劣化も多いです。
バッテリーや電装系劣化で一番分かりやすい症状はカチカチカチカチと凄いスピードでウィンカーが早くなる症状です。
「カッチカッチカッチカッチ」が「カチカチカチカチカチカチカチカチ」と凄いスピードで点滅するパターンです。
バッテリーが劣化しすぎると全てのウィンカーでこの不具合が起こりやすいです。
バッテリー充電や交換で直る事がほとんどですが、これで直らない場合はCDIまで見ていきます。
基本的にはバッテリーは無しでもウィンカーは作動しますがコンデンサーが作動してない場合は電力不足で作動にくいです。なのでアクセルを軽く開くとウィンカーも作動します。
ハロゲンからLEDにした時も起こりやすい症状で有名です。
バルブのフィラメント切れ
ウィンカーの場合そんなには玉切れしませんがもちろんいつかは起こります。
原因としてはバルブ切れですがこの症状としては、「同方向のウィンカーが点きっぱなしになる」事があげられます。
ウィンカーは全部で4つありますよね。(前左右2つ・後ろ左右2つ)
例1:右後ろがバルブ切れすると右前が点きっぱなしになります。
例2:左前のバルブが切れると左後ろが点きっぱなしになります。
バルブ交換で直ります。
接点不良|ボディ側
ウィンカーは1本のリレーで繋がってるわけではないので、症状としてはバルブのフィラメント切れと同じような症状が現れます。
前後左右全てのリレーが同時に接点不良になる事は確率的にまずないでしょう。
全てが作動しない場合は全体管理するスイッチ部の故障もしくはその他が原因です。
ハンドルスイッチボックス内のサビ接点不良
これも多いです。
代表的な例でいうと、スイッチを入れて数秒遅れて点滅を開始します。
出だしの電力が必要な時にサビが邪魔して一気に電気がいかないので遅れて点滅開始します。結構あります。
もしくは全く点灯も点滅しない場合です。
ボディ側接点不良と違いハンドルスイッチ側は全ての指令なのでここの接点不良の場合全て点灯点滅しません。
ハンドルスイッチボックスの下にそのための穴があるのでそこからスプレーメンテナンスをたまにする事で防げます。
リレーの断線および焼き付き・アース外れなど
この場合はまったく点灯しない。
エンジンさえ回ればこの症状は非常にまれですが、人為的ミスにより通常整備で別の整備をした時に配線間違えしたり挿し忘れすると普通に起こり得ます。
忘れだけではなくボルトが緩んでアースが外れたりカプラーが外れたりして起こります。
もしくは断線ですね。
電装系には基本テープやタイバンドで固定されてる事がほとんどですがこれの忘れにより、劣化と蓄積振動が重なり皮膜内断線する事もよくあります。
指定電力数オーバーでのバルブ電球取付け
出力10w(ワット)指定のバルブに5wバルブを付けるともちろん暗くなりますが点きます。(ただしフィラメントが細いので寿命は縮まります。)
逆に10wのバルブ電球に20wの物をハメると電力不足で点かない症状などがでたりします。
今一度きちんと指定されたw数の確認をする必要があります。
LED化によるそのままの使用
家庭用電気でもそうですが、主に会社などでの直管電気型に多く、LED化にするとそのまま使用できるものと、蛍光灯用グロースターターなど外さないといけない器具とかありますよね。
それと同じバイクの場合も、器具側を変更する必要があります。
※ただし、そのまま使えることもありますので一概には言えないのが現状です。
ポイント
完結に分かりやすくいうと、LED電球やHID電球は基本直流DC電流器具です。
※バイクのヘッドライト・テールランプ・(車種によりメーターランプも)は、ACGから直接流れるAC交流電流ですのでそもそもの電種が異なる事が一番の原因です。
いわゆる直流対応型のリレーの交換をしないで、そのまま今までのバルブの所にLED(直流DC)バルブを挿し込むだけだと起こりやすい症状で、最初だけ点いてすぐに消える症状や最初から全く点かない症状があげられます。
そしてもう一つ一番に書いたハイフラ現象も起きやすくなります。
国産のほとんどのバイクのウィンカーバルブ電球|12v10w(※全て共通ではない)
現時点でのほとんどの国産バイクのウィンカーバルブ電球は12vの10wです。
5w型でも良いですが上記の症状が起きるのでメーカー指定wワット数をお薦めします。
そうそうは切れるものではありませんが、後続車追突安全などの為に不良の場合はすぐに修理を!
形は以下の2種が多いです。
ウィンカーバルブ|ウェッジ球型
T10型
T13型
ウィンカーバルブ|電球型
ウィンカーリレー
これが故障すると間違いなくウィンカーに不具合が生じますがスイッチですので、基本点かないもしくは点きっぱなしとなります。
【トゥデイAF61】ウィンカーライト不具合作業動画
今回は何でも良いのですが、トゥデイAF61での症状です。
上記の例でいうところの「右前ウィンカーバルブが点きっぱなし」という事で「バルブ切れ」ですので交換作業です。
この症状の何が危ないかというと後続車からは無点滅右折となるので追突などに繋がりますので早急な交換を。