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今回は2stバイクにおけるリクエスト整備とDIY加工方法です。
内容はHONDAジャイロアップの純正エキゾーストパイプと純正マフラーではなく、社外品やキャノピーの互換品を使用した場合に必要な加工工程となります。
純正を使用すれば良いじゃんと言われるかもしれませんが、ジャイロアップは純正品在庫が年々無くなっており、市場でも価格が高騰しています。
高騰しすぎているので使わざるを得ない人が購入するので価格変動が起きている状況ですので無理に純正を購入するのはかなりの高額になってしまいます。
その為、社外品を使用しますがその際、合わせ口径などは互換で、玉数の多いジャイロキャノピー用で造られている事がほとんどです。
ですのでそれをジャイロアップ用へ変更してあげる必要があるという内容です。
ちなみにマフラーはかなり重たい部類に入るのできちんと留めておかないと振動で二次被害で「オイル漏れ」や「エキパイ割れ」や「シリンダー側ボルト折れ」等が必ずでます。(経験済)
2stバイク自体は生産されないので既に部品不足になってきているのでアイディアやDIY加工が必要になってくる事は間違いありません。
もちろんメーカーは、環境的にも性能的にも売上的にもマルっと含めて買替えを薦めています。
社外品エキゾーストパイプ・社外品マフラー・マフラーカバーの加工方法
安全となぜこう加工するかの理由は説明が複雑化し過ぎますので動画を参照ください。
使用する工具は「グラインダー」のみで大丈夫です。
エキゾーストパイプの加工方法
キャノピーのエキゾーストパイプには強度補強の為に襟巻部分が付いています。
これジャイロUP純正にはついてませんので、これをカットします。
これをしておかないとジャイロアップの場合、手が入りませんので「エキパイとマフラーを繋ぐボルト」が留めれなくなります。
駆動系のようにフレームとエンジンを一部分解して作業すれば問題ありませんが普通マフラー外すだけでそんな面倒な事はしません。
そしてジャイロアップの場合フレームでエキパイは守られているのでなおさら不要となります。
エキパイはこれだけで完了です。
マフラー(チャンバー)の加工方法
次にマフラーですがこれの加工は社外品の種類によります。
どちらにせよ共通する事は必ず2点ともマフラーが真っすぐになるようにしっかりと留める事です。
※斜めに留めたりは出来ますがそうなるとエキパイ側とうまく綺麗に接合しなくなりますので注意。
加工は2ヶ所
後方ステー
まずは後方ステーから見ると、キャノピー規定幅で造られてますのでどちらか片方をカットします。
※カットしたあと写真の右手側からハンマーで5mm程度曲げてあげるとなお良いそうです。
前方ステー
図の部分がクランクへ干渉してますので斜めにカット。
これをしないと振動でマフラーがクランクを傷つけてファイナルリダクションのミッションオイル(ギアオイル)漏れを誘発する可能性があります。
※こちらはカットした後支え(コの字部分)をカットしてハンマーで5mm程度曲げてあげると良いそうです。
この状態で取付をします。
ポイント
この状態でマフラーを付けて真っすぐならない場合、ステーをハンマーで角度調整してあげます。
かつ、穴の位置が一致しない場合はドリルで穴を広げてあげる必要があります。
あくまでも優先順位はシリンダーとエキパイです。
そのうえでマフラー側のステーを調整加工してあげる必要があります。
マフラー固定方法
エキパイ側を固定したらマフラー側も固定しますが、ここの2本は絶対に必要です。
1本でも大丈夫だろうと思ってる人1か月後には外れると思ってください。
それだけ振動も大きくナットが緩んでいく場所ですのできっちりと。
※ロックタイト243使う位の気持ちで良いです。
マフラーカバーの加工方法
最後にマフラーカバーの加工が必要です。
これは互換品がキャノピーよりの場合のみで大丈夫です。
後ろがニョローンと出ているタイプの場合の事です。
キャノピーの場合末端パイプ部がニョロっと出ています。
これをジャイロアップ用のマフラーカバーで被せるとパイプが邪魔して前方のネジ穴が一致せずしっかりとした取付が出来なくなります。
カットするのは後方の以下(赤色マジック部)。
この作業をしておかないとしっかりとはカバーが留めれません。
と、これで全ての加工作業が完了です。
ジャイロアップの社外品マフラーの加工に必要な部品と工具等
純正品が高騰して2~5万円に対して社外品は6000円となるとやはり社外品どうしても使ってしまいますよね。
さすがに価格差が出過ぎです。
部品類:
ジャイロUP互換社外品マフラー
ジャイロUP互換社外品エキゾーストパイプ
工具類:
●ディスクグラインダー|無段変速・電子制御・ブラシレス
DIYでは確実に必要なグラインダー。
綺麗に切るためのチップソーよりも、削りで微調整などできるグラインダーの方が圧倒的に長持ちで安くて便利です。
こちらにも詳しく書いています。ひろしワ~ク:電子グラインダー>>
HiKOKI(旧日立工機) 電子ディスクグラインダー 砥石径100mm×厚さ3mm×穴径15mm AC100V 無段変速 G10VE
●ねじロック|ロックタイト
【ジャイロUP】社外品エキゾーストパイプ・社外品マフラー・マフラーカバーのキャノピー代用加工方法動画
今回の作業動画です。
動画の最後に社外品の場合、運が悪いと廃棄漏れに遭遇しますのでその補修方法もアップロードしています。