HONDAジャイロUP(2st)のリアタイヤ交換方法です。
ロードフォックス等も同じです。
分割・合わせホイールなのでタイヤレバーなどは一切不要ですので、コツも要らずに誰でも出来ます。
但し、チューブタイヤなのでチューブを入れる際だけ注意点があるので、そこは充分に気を付ける必要が有ります。
ジャイロUPに関わらず、2astのジャイロX・ジャイロキャノピー同じ事です。
チューブタイヤの為、ビード落としの作業なども必要ありません。
ジャイロUPリアタイヤ交換開始
リアタイヤの外し方
まずはホイールキャップを取ります。引っこ抜くだけです。
脱輪防止のロックピンを外します。
これはRピン使用してますが、他のピンを使用している人の方が多いと思います。
その場合はロングノーズペンチなどで引き抜きます。
この段階でジャッキアップすると空回りしますので、まだしません。
ホイールワッシャーとホイールナットが外れます。
ここでジャッキアップします。
ジャッキで中に浮いてるので、これでタイヤホイールを引っこ抜きます。
外れました。
ホイールワッシャー・24mmホイールナット・脱輪防止ピン・キャップを無くさないように。
ホイールとタイヤの外し方
【重要】:まずはムシ回しで空気を抜きます。
これをしておかないと中のチューブを傷つけるので注意。もしくはパ~ンとホイールが跳ね上がる事もあります。
次はホイールからタイヤを外しますが、まずはハブを外します。
表にして丸の6カ所のボルトを外します。12mmです。
持ち上げてみてください。ハブが外れました。
次にホイールタイヤをひっくり返して、分割ホイールを2つに割ります。
以下3つのボルトを外します。12mmです。
これでホイールが分割されて外せます。
サビが凄い。ジャイロ系2stは全てスチールホイールなので中でどんどんサビていきます。
バルブの付け根が割れていますね。ここからパンクしてます。
チューブも引っ張り出します。
完璧は無理でもある程度、綺麗に錆を落としてあげて下さい。
新品のタイヤと新品のチューブを用意します。
これで全て外せました。
あとは逆手順で組み立てるだけです。
ホイールとタイヤ組み方
チューブをタイヤの中へ入れて広げていきます。
※新品の場合はワックスが付いてますので気にしなくて良いのですが、チューブをパンク修理して再利用する場合は、シリコンスプレーをタイヤの中とチューブにしっかり吹きます。
サビがチューブを傷つける大敵なので錆がある場合もきちんと落とします。
ホイールをハメてチューブバルブを通してあげます。
注意ポイント
この時中でチューブがペタンコなのでホイールと噛んでいたら間違いなく破損します。
この時点で軽くチューブへ空気を1/3位入れてふくらませることです。
バルブのポジションが間違いなければ更に1/3空気を入れます。
=この時点で2/3空気を入れている状態です。
タイヤのバルブ位置矢印「△」をバルブ延長線上に合わせてあげて。
ひっくり返してホイールを合わせて、ホイールボルト3つを締めます。
●ブレーキハブの取り付け方法
まずドラム側の摩耗使用限度:95.50mm。
ひっくり返して、次も重要でハブには【爪】が3つあります。
ハブの爪3つがホイールの爪穴3つに完全に入っておかないと、ブレーキのかみ合いが悪くなり事故の危険がありますので要確認。
ハマってなくても無理やりインパクトなどでも取付出来てしまいます。だからこそ注意です。
被せたら6つのハブボルトを対角線上にしゆっくり締めていきます。
この時、上述したハブの爪がホイールの爪穴にしっかり入っている事を確認しながら締めます。
これでハブが引っ付きました。
あとはタイヤを車体へハメます。
【ホイールタイヤ】→【ホイールワッシャー】→【ホイールナット24mm】→【脱輪防止ピン】→【キャップ】の順番です。
ホイールと噛んでない事、バルブが真っすぐ負荷なく出ている事を確認します。
※この車体に付けた状態で最後の空気をいれます。
完成★
注意点だけ抑えていれば、タイヤレバーも使用しないので簡単です。
三輪なので、逆側も全く同じ手順です。
ジャイロUPのタイヤ交換に必要な工具
●交換用リアタイヤ【ジャイロUP】
ジャイロUP用リア専用タイヤです。6インチサイズです。
2本セットか1本か間違わないように注意が必要です。
●リアタイヤ用チューブ【ジャイロUP】
ジャイロUP用リアタイヤチューブです。
DUNLOP(ダンロップ)バイクタイヤチューブ 4.50:5.4*130/90-6 バルブ形状:TR87S リム径:6インチ L型バルブチ...
●電動インパクトレンチ|SI-170W(新型)
エアー工具のエキスパート信濃機販ですが、壊れない!ひろしバイク超おすすめの電動インパクトレンチ。
先っちょの引っ込んだコンパクト大工形状と違い、整備のしやすい突き出し形状です。
エンジンなどにもコンパクトで小回りが効きながら使用出来て、足回りなどにもツインハンマーなので対応出来ます。
※私はSI-160ですが165w→新型170wが現在の新型です。
●インパクト用ソケット24mm
※ジャイロUPのホイールナットは24mmです。
インパクトで使用する場合は鋼鉄のインパクト用じゃないとすぐ割れて砕けるので注意。
ショートの場合運が悪いとホイールナットの場合車種によっては奥まで入らない場合があります。
ディープタイプにしておけば間違いなく大丈夫です。
●ムシ回し
バルブ交換やタイヤ交換では必須です。
空気抜きにもなりますのでタイヤ交換を自分でするなら一つは必ず持っておきましょう。
●幅広ジャッキ(ネジり式タイプ)
油圧式は原チャではたまにしか使いません。
乗せたまま作業が出来るネジり式タイプにしておきましょう。
エンジン降ろしの時にも役立ちます♪
●トルクレンチ|足周り[30~180N・m]
タイヤホイールの車体取付時に必要です。
足周りの締め付けトルクは高めなので、エンジン用ではなく足回り用が必要になります。
●エアーコンプレッサー+エアーチャック
ガソリンスタンドでも出来ますが、自分で今後も車や工具などそろえたいなら持っていた方が良いです。
ひろしワークで出てくるコンプレッサーは安物ですがもう6年目です^^
なかなか壊れる気配すらなく、メンテほぼ不要のオイルレスエアーコンプレッサーの静音タイプのこれです↓
エアーチャックガン分からない人は安物のこれ。
この付属のアダプタータイプのが必要です。
2stジャイロ共通のリアタイヤ交換作業動画
今回の作業動画ですが、車両はジャイロUPですが2stジャイロ共通の作業となります。