ヤマハ ギアの冷却水もれの原因の多くは、ウォーターポンプの故障(シールやガスケットの劣化)かエンジンヘッドなどのガスケット抜けと言われています。
まずは前準備が完了したら、ウォーターポンプの修理からします。
サイドスタンドの台座を外すと出てきますが前準備編で完了してます。
慣れれば半日作業でしょう。
ただバイク屋でもないので、部品注文して待ったりするのでマッタリ(*´ω`)
何より精密なので丁寧にですよね。
YAMAHAギアのウォーターポンプ修理開始
1:ウォーターポンプの外し方
ウォーターポンプのある場所はバイク左側です。
注意が必要なのが六角ボルトと六角穴付きボルトの2種類が使われてますので写真載せときます。
六角穴付きボルトはフタで、六角ボルトはエンジンと引っ付いてます。
まずは太いホースを2本抜きます。一つはオイル一つは冷却水となってます。
次に上から見ます。
写真の〇部分の細いホースも2本抜きます。
ウォーターポンプへのホースは上図と合わせてこの4本です。
ウォーターポンプBOXのボルトを全部外ずして、丁寧に抜きます。
全部外します。
まだ残っている冷却水が溢れてきますので注意して下さい。
ウォーターポンプBOXをボルト外してパカッと割ります。
傷付けないように、丁寧にガスケットを削り取ります。
丁寧に丁寧に傷付けないようにです。
出来ました。
綺麗にして中の部品の確認です。
裏もベアリングカバーを外します。
ウゲ~、やはりオイルと冷却水が混ざって白く濁ってますね。
さて、次はヤマハギアのウォーターポンプの各部品チェックをしていきます。
YAMAHAギア/ウォーターポンプの部品と交換方法
ベアリングとメカニカルオイルシール、ガスケット、インペラシャフトを点検交換します。
オイルシール
ゴム部分も切れてますし、死んでます。こりゃ大変(;'∀')
目視ではこれくらいで壊れるなよ~と大声MAXで言いたい所ですが精密機械なんてそんなものです。
パッキン一つの劣化で大ごとになります。
金属内臓ゴムなので特殊工具で外しました。
ヤマハギアでのプーラーの使い方
チェック:プーラー使い方
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YAMAHAギアのオイルシール・ベアリングの引抜き・圧入方法|ウォーターポンプ偏
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抜きました。やはりメカニカルオイルシールが歪んでいますね。
裏です。
こいつが主な原因でしょう。新品交換です。
ベアリング
ベアリングは生きてましたが新品に交換しました。
周りのガスケットは抜けてますね死んでますので使えません。
こちらベアリングもシール同様にプーラーが使用できます。
インペラシャフト
これも全く問題なさげですので再利用します。
ガスケット
全てのガスケットは必ず交換となります。
さて、ここまで各部綺麗にして、交換したら元通りに丁寧に組み立てます。
さ~次はエンジンのシリンダーヘッドガスケットの交換です。
予定ではこれで完全に治ります。
ピストンが逝ってたりしたら交換となりますがGWでウェビックが休みの為時間もないのである程度は強行突破します。
一回一通りしとけば体が覚えて次回が楽ですからね。
YAMAHAギア冷却水・シリンダー関連
チェック:冷却水漏れ①
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YAMAHAギアの冷却水漏れ修理①|前準備編
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チェック:冷却水漏れ②
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チェック:冷却水漏れ③
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YAMAHAギアの冷却水漏れ修理③|エンジンヘッド~シリンダー偏
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空冷車の場合は、ウォーターポンプ自体ありませんのでこの作業はありません。