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ベンリィ50 [AA03]

【ベンリィ50】エンジン脱着方法|バイク整備の基本のエンジン降ろし・載せが超簡単!!

2020年12月5日


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HONDAベンリィ50の車体からのエンジン降ろしの方法と取付の方法です。

この作業をしておくと一気に整備性が上がりますので、特に初心者の人ほど敢えてするべきと思います。

わずか5分でエンジンが降ろせるという整備性に優れたバイクですが、車体に付けたままシリンダーの作業する場合は逆に工具の種類など豊富な人以外はやめておきましょう。

最小工程数で作業する方法です。

中の構造を知っていて燃圧を抜かなくても良いやって人(ガソリンで多少ビショビショ)は、なんとカウルも一つも外すことなく作業も可能です。

ジャイロと違い二輪なので、作業は必ずセンタースタンドを使用します。

 

ベンリィの燃圧の抜き方[※動画参照]

同じ4stFI車でもジャイロX・キャノピー(TD02・TA03)なんかとはまた異なりますのでご注意下さい。

まずはシート下燃料タンクカバーを外し5Pカプラーを抜いてホースを外し、。
この状態でアイドリングです。

これでガス欠するまでアイドリングして置いておくとホース内のガソリンと圧力が無くなります。

※故障してアイドリングも出来ない場合は、この作業は無視して構いません。

 

 

エンジン降ろしの為に外すもの

車体左側:

①リヤーブレーキワイヤー

リヤーブレーキワイヤーを抜いておきます。

 

②ショックアブソーバー下ボルト

下側のみを12mmで外す。上は外す必要ありません。

 

③リヤーフェンダー左側ボルト

10mmで外しますが、このボルトを外す事でショックアブソーバーを外側へ出すことが可能になります。
車体右側は外す必要ありません。

 

④アクセルワイヤー固定部

暴れないようにフックにかかっているのを外すだけです。

 

車体右側:

①フューエルホース固定部

ステップボードを外してない場合、外しにくいですが板ラチェットを使用して外します。

 

②プラグ・プラグコード固定部

普段プラグ交換するプラグキャップを抜いて、イグニッションコイルとの間に固定してあるクリップを外します。

 

③電装ハーネス固定部

クリップを外しても良いですが、10mmでステーごと外した方が早いです。

 

④アクセルワイヤー

アクセルワイヤー部分はクリアランスが狭いので外しにくいですが慣れれば簡単です。

 

⑤電装ハーネス固定部(2回目)

下から覗き上げると分かりますので2つとも外す。

 

⑥エンジンマウントハンガー

車体右側の下から覗くとロックナットが2つあります。
17mmで右側を緩めて、左側を外します。

注意ポイント

マウントハンガーシャフトを抜くと、車体側が倒れますので重々安全第一です。
吊り工具orホイールクランプでしっかり固定して下さい。

特に慣れてない人は必須で安全第一です。一番安価でクレーンの様に電力不要なのでずっと使えるのがホイールクランプです。

 

これでエンジンが回転できます。(完全フリーではないが通常ここまででOK)

これで、フューエルホースなども外す事ができます。

ここまでするとエンジン周りの整備が全てやりやすい向きで可能です。

さらに載せ替える人など完全に分離させたい場合は以下。

 

完全にエンジンと車体を分離させる方法

ハーネスがあるので完全分離できませんので、「エンジン側のカプラーやクリップを全て外す」or「ユニットコントロール側の配線を外す」のどちらかです。

工程数は「ユニットコントロール側の配線を外す」方が少ないです。

リヤーデッキを開けて以下の6つを外します。
5つがカプラーで1つがアースの合計6つです。

 

吊り工具で浮かすとこうなります。

これで作業しやすい状態になりますので、車体はガレージへ置いて部屋で作業したり作業台の上で整備したりが可能になります。

 

 

エンジン脱着に必要な部品類・工具類

特殊な純正部品類は特に必要ありませんがフューエルホースを外して完全フリーにする場合、2点程消耗品に注意。

部品類:

FIダンパー

純正番号:16718-KTW-900

 

FIリテーナー

純正番号:17577-KSS-B31

 

工具類:

エンジンマウントハンガー合わせにジャッキが2つと、降ろし後に車体が倒れないように「吊り工具」もしくは「ホイールクランプ」が必要ですのでご注意下さい。

●幅広ジャッキ(ネジり式タイプ)

ジャイロのエンジン脱着は油圧式ジャッキもしくはパンダジャッキも必要です。
メインは乗せたまま作業が出来るネジり式タイプにしておきましょう。

 

●油圧ジャッキ

今回の作業では高さ調整用です。

 

●ホイールクランプ

エンジンマウントハンガーはら分離したら車体が倒れますのでその支えとなります。下の吊り工具でもOKです。

 

吊り工具

エンジンマウントハンガーはら分離したら車体が倒れますのでその支えとなります。上の工具ホイールクランプでもOKです。

●電動ホイスト

耐荷重ダブルワイヤーの形で200kgです。
油圧ハンガーと違い長時間吊りが可能となります。

 

●エンジンハンガー(バランサー)

バイク整備の場合はエンジンハンガー(バランサー)が必要ですが強度は充分です。

 

 

【ベンリィ50】エンジン脱着方法作業動画|カプラー外しのコツも有り!

ベンリィのエンジン降ろしの作業動画です。
特に固いカプラーの外し方はネットに出回ってないコツがありますので参考になると思います。
※私も持ってますが、カプラー外し専用工具が如何に使えないか知ってる人は特に知っておくと便利です。

 

この前準備作業しておくと、一気に整備がしやすくなるのでミスも減ります。
ひろし整備人
ひろし整備人

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