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車のシートが一つ壊れて不要になったので処分します。その条件と方法です。
基本的には車屋さんに電話してお願いしましょう。
"車のシート"は間違いなく産業廃棄物ですが、バラバラに分解して、「鉄」「ウレタン・布(革)」まで分解すれば燃えないゴミとして出せるそうです。(市に確認済)
つまり産業廃棄物から、危険物の無い素材に変更すればOKとの事です。
※但し、自治体によって異なる事があるので必ず確認。
※シートのままでは、産業廃棄物なので粗大ごみとしての引取りは不可能です。(基本どこでも不可)
その条件として、
3つの条件
- ゴミ袋にきちんと入っている事。
- 持ち上げれる重量である事。
- きちんと分解されている事(危険なバネ等殺して、ただの鉄にする)
との事です。(確認済)
もちろんこの場合はただの材質ですので、危険な材質が無い限りOKです。
なかなか大変な作業ですが車のシートって何気に”半端なく重たい”ですよね。
きちんとした作業をしてきちんとルールを守りましょう。
シートが不要になるパターンとして、”カビカビになった”とか”新しいシートを購入した”とか”壊れた”とか様々でしょうが基本は車屋さんに相談して有料で引き取ってもらうのが一番確実です。
※工具はいきなりディスクグラインダーやチップソーなど使いがちですが、分別後でないとウレタンの中に金属があるのでキックバックで指を飛ばしたり、ケガをする恐れがあるので切断工具は最後だけにしましょう。
※解体は造るのと違い中の素材など不明な事が多いので注意に注意を重ねるのは基本です。
最後に今回の作業動画があります。
はてな
角自治体によって指示が異なりますが、基本的には素材まで分解して危険物がなければ問題ありませんが、例えばこんな例もあります。
・ビニール袋を捨てる時は燃えるゴミで良いです。
・ただし、量が限度を超えて一家庭に10袋とか出すとします。この場合産業廃棄物とみなされる地域もあります。
※したがって、必ず確認をしてから作業して下さい。(する人は)
車のシートを分解・解体
さて、作業開始ですが、完全に壊れているこのシートです。
私でも持ち上げるのがクソ重たいので女性では無理でしょう。
バン系(ヴォクシー)の”セカンドシート(センターシート付)”です。
向こう10年なら、どの車種でもバン系なら一番重たいシート部分となります。
まずは外せるカバーというカバー系を外しています。
基本はドライバーです。
次にボルトというボルトを外していきます。
次にワイヤー系やバネ系を外していきます。
バネの部分は負荷を無くして殺します。というか外します。
※バネはとんできて目に当たると失明する強さですので重々工具でしっかり掴み、注意。
※指も飛ばないように注意。
次にハサミでシート布やウレタンをカットしていきます。
ウレタンスポンジを剥いでいきます。
テンションの掛かっているものは全て外します。
シート・シートレールと分別していきます。
これで終わりと思いました??
まだまだです。
【重要】シートをカッターで切ってさらに分別|ウレタンとスチール分別
シートの中には鉄パイプで形をとって、ウレタンでくるんでいます。
こういう細かいのも含めてです。
なのでここからカッターで中身の鉄枠を出していきます。
カットカット分別です。
へばりついてるウレタンを剥ぐのはとても大変な作業です。
やるなら徹底しましょう。出来ないならやらないように。
最終的に分別です。
メモ
車のシート素材分別
- ウレタン・布:
「燃えるゴミ」としてゴミ袋に入るサイズまでカット。 - 鉄・アルミは:
「燃えないゴミ」としてゴミ袋に入り、かつ持てる重さまで分解およびカット。
最終的にはセカンドシートは8つのゴミ袋で出すことが出来ました。
2つの燃えるゴミと、6つの燃えないゴミです。
きちんと各自治体のゴミ袋に入るサイズにします。
重量も取っ手で持ち上げれる重さになります。
かいつまんで言うと、これ何?と自分に問いただした時に、シートではなく、「鉄・アルミ・プラスチック・ウレタンスポンジ・布」と言えればOKです。
かつゴミ袋に入り、適正重量で有る事、危険物が無い事が完全条件です。
それ以外は例外なく”犯罪”です。
中途半端にするなら辞めて引き取ってもらってください。
車のシート解体・分解作業に必要な工具
当然実際に動画の中で使用している工具です。
これさえあればアイディアで何でも解体できるでしょう。
特殊工具は運が良ければ必要ありませんが、手工具の場合、作業自体は地獄の作業となります。
ドライバー・バール・などがあれば良いですが、他にシートが固定されてないので手工具のテンションが効かない為に必須としては”インパクトレンチ”は必要です。
※インパクトドライバーは頑張れば必要ありません。
分解工具
●電動インパクトレンチ|SI-170W(新型)
エアー工具のエキスパート信濃機販ですが、壊れない!ひろしバイク超おすすめの電動インパクトレンチ。
先っちょの引っ込んだコンパクト大工形状と違い、整備のしやすい突き出し形状です。
エンジンなどにもコンパクトで小回りが効きながら使用出来て、足回りなどにもツインハンマーなので対応出来ます。
※私はSI-160ですが165w→新型170wが現在の新型です。
●インパクトソケットアダプター
12.7mm→9.5mmへ変換
9.5mmでないと力が強すぎるのと太くて使いにくい場面ばかりなのでこれが必要です。
●インパクト用ソケットセット 9.5mm(3/8サイズ)
シグネット製は結構使用してますがこのインパクトソケットケットは7年割れ無しでひろぱぱの信頼はかなり高いです★おすすめ。
切断工具
第二段の方の動画では出てきますが切断工具有ると作業時間が1/10位まで時間短縮可能です。
絶対に「けがをしない」「させない」ように重々注意が必要です。
例えばウレタンシートの中には針金などありますのでキックバックされないように気を付ける必要もありますし、清掃員さんが完全に家庭用ゴミとしてケガをしないようにしないと産業廃棄物扱いの危険なままでは逮捕されることもあります。
●高速切断機
かなり高頻度に使用する固定式高速切断機(大型グラインダー)。
メリットはランニングコストが安い事ですが火花が嫌いな人はチップソーの方が良いと思います。
砥石3.0mm切断面は、最初からついているハイコーキ純正砥石は俄然ダメダメです。(モッタイナイなので適当なカット用で取っておきます。)
金の卵に変えてみて下さい。ビックリするくらい速度も切断面の美しさも上がります。
砥石:
レジトン金の卵は最強です。2.1mm薄さ。
ま~騙されたと思って、砥石なのに切断面が綺麗だけでなくスピードも倍近く速くなります。
●ディスクグラインダー|無段変速・電子制御・ブラシレス
これはDIYには必須ですね。
これ超おすすめです。
普通の一定速ディスクグラインダー使えなくなるくらい速度でキックバック調整安全性が高くかつ、切断能力が高く一度使うとやめられません。
こちらにも詳しく書いています。ひろしワ~ク:電子グラインダー>>
●レシプロソー
これはDIYでは必須ではなく便利アイテム。
今回動画にも出てきた片手操作可能な小型レシプロソーのプロ用。
こいつは解体からデリケートな作業からなによりグラインダーなどの入らない狭い場所の金属や木材を切断できます。
壁際の釘やボルト、または天井上向きや柔らかい刃での見えない部分カット・木の枝切りなどでも活躍します。当然普通の状態でも活躍します。
(ブラック&デッカーのレシプロソーは人気ですが酷い精度です。)
家庭用ゴミ袋で出す為の、車のシート解体・分解作業の動画
流石に早送りをしています。途中途中にポイントを書いています。
注意!
作業の重要注意点:
- まずはバネなど危険な部品があるので作業自体気を付ける必要があります。かつゴミ収集の方が怪我をしても後で調査に入られます。
- やるなら徹底してしましょう。中途半端が一番犯罪です。
- ゴミ袋に入らない場合はさらにサンダーなどでカットする必要がありますので工具が必要です。
追記:車のシート解体作業動画・第二弾
まさかの2回目です。
取引先の依頼により別車両のシートの解体です。
やるなら秋~冬をおすすめします。