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【圧縮上死点の出し方】4stバイクのエンジン整備メンテナンスの必須条件|排気上死点と圧縮上死点の違い

DIY整備における世界一分かりやすい、4stバイクの圧縮上死点についてです。

というのは大袈裟ですが、整備士試験に必要な知識ではないので余計なものは省いています。

DIY整備する際にエンジンをばらしますが、その時のフライホイール・カムチェーン・ギアの組み方などで2stから来た人は最初だけ混乱することがありますよね。

整備時の基本として、”圧縮上死点”を出しておいて整備するわけですが、”排気上死点”と間違えるとしんどいことになります。

理解できにくい理由に、ネットにはピストン工程の際の次へ動く図、もしくは途中工程図が多く知識としては当然大事ですし、仕組み理解には役立つのですが、「一般人からすると、どうでも良いから整備するから回りくどい図じゃなくてどこなんだよ」という事があります。

これは吸排気のタイミングとバルブオーバーラップの調整をしようとするプロや、踏み込んだDIY整備者は必須ですが、それ以外の動けば良いんだよという人向けです。

吸排気のタイミングとバルブオーバーラップ

吸気バルブ、排気バルブは上死点や下死点に達した瞬間に開閉し始めるのではなく、効率良くガスを吸入排出するためにそのタイミングを少しずらす。吸排気バルブの開閉タイミングのずれの調整はとても難しいものです。

バルブタイミングダイヤグラム(上死点・下死点を基準とした角度)・バルブタイミングが適正だと、4工程最後の排気から吸気にへ移る吸排気共に開いている状態の適切なバルブオーバーラップで効率良くに次への力の連動が出来る。

こういう難しい文字を見てしまうと初めての人は手が出しにくくなります。
クランクまでバラバラにする人以外一切必要ありません。
上記は無視して進めますよ。

 

4サイクルエンジンの4工程|圧縮上死点の意味と理屈

※4サイクルエンジンは、ピストンで見ると1サイクルの中で「上下上下」4工程あり、「吸入」、「圧縮」、「燃焼」、「排気」の4つの行程に合わせてカムで吸排気バルブを開閉して混合気の吸入や燃焼ガスの排出を行います。
※ピストンは4ストローク=2往復して1サイクル工程が完了。

これでOKです。

エンジン4サイクルピストン運動工程図

サービズマニュアル工程図にするとこうなります。
サイクル内で行われている次へ移る際の工程図です。

良くあるこの図では組み上げ整備の基礎で必要な圧縮上死点は③番です。
②番は違うの?というと②番も圧縮上死点です。
この図は2つで一つの基本次への動きを書いているので本来⑤番が必要ですよね。

これをひろしぱぱ流整備用に描き変えてあげました。

 

ひろしバイク整備用圧縮上死点工程図

死点はクランク機構で回転力が発生しない地点の事です。
クランクシャフト分解までする人以外はこちらを覚えておけば問題ありません。

違いが分かるでしょうか?
そもそも整備中に工程サイクルは動いてません。
開始もしくは終了どちらかに合わせた図で、4つのうち今どこの死点かが分かればOKです。

特に①番「排気上死点」③「圧縮上死点」の間違いにだけ気を付ければ整備場全く問題ありません。

※つまり上死点は2つあるので間違えない事。のみです。

排気上死点と圧縮上死点の違い
  • 排気上死点:排気完了・吸気入時
  • 圧縮上死点:燃焼瞬間時

 

圧縮上死点の出し方と排気上死点との見極め方|トゥデイの場合

一番最初に設定する人はメーカーの人です。
爆発の動力を平均化するフライホイールを付けている人もメーカーのエンジニアです。
そこからクランクシャフトをいじる人以外は、

  1. 「プラグ穴を覗きながらフライホイールを回す、ピストンの一番出ている位置で止める。」
  2. この時必ずT-Fマークの間にフレームの切り欠きが一致します。
    ピストンを4ストローク(2往復以上)回し、その時「フライホイールT-F」の「T」に切り欠きにフレーム側の印が来る方が”圧縮上死点”もしくは”排気上死点”のどちらかです。
  3. ※あとはカムスプロケット側(ギア)に刻印有り。(車種によるのでサービスマニュアル参照)
    例:トゥデイの場合、2が上・1が下の状態が”圧縮上死点”です
    [逆の場合(1が上・2が下)は排気上死点になってます。]

と、エンジニアの人が間違える事はないのでどこかで一致しますのでDIY整備人がすることはいたってシンプルです。
その状態でエンジン整備などしていきましょうというだけの話です。

分かる人はカムスプロケットに頼らずとも、クランクシャフトを回しながらロッカーアームorプッシュロッドの動きを見ると分かります。

それではトゥデイのように親切なバイクは良いですが、次は他のバイクの場合をみてみましょう。

 

圧縮上死点の出し方と排気上死点との見極め方|4stバイク共通

基本的にフライホイールorドリブンフェイスに印があります。

  1. [T-F]の「T」を切欠きや印に一致させます。(バイクにより場所は異なる)
  2. 必ずプラグを外します。(外さないと圧が抜けないので判断できません。)
  3. シリンダーヘッドを正面から見てロッカーアームとカムの動きを見ます。
    ※T字を合わせてるので、圧縮上死点もしくは排気上死点のどちらかなわけですが、かいつまんでいうとクランクを1~2センチがちゃがちゃ動かしてロッカーアームが動かない方が”圧縮上死点”。
重要

4サイクルなので1工程の間に2回上死点が来ます。
T字を合わせた状態で前後に数センチ回転させて動かない方が圧縮上死点で、動く方が排気上死点です。【※動画参照】

もうひとつの判断で指でプラグ穴を塞いで一番圧がかかる(クランクが重くなる所)と抜けて軽くなる所の境界線です。【※動画参照】

 

4stバイクの圧縮上死点の出し方動画

トゥデイの場合(目印が親切なバイク)

今回はHONDAのトゥデイAF67の場合です。[AF61/AF67共通]
基本的な事は全て共通です。

 

その他バイクの場合|4stバイク共通

 

他にもカムはどうこう、バルブは吸気側が必ず大きいんだよ(別ブログで造り手のミスとか見た💧)とか色々ありますが一旦省いてます。

もちろん整備士の人なんかはもっと深いので、このサイトにはいないでしょう。

 

ひろしぱぱ
ひろしぱぱ
エンジンを触る時のエチケットマナーの圧縮上死点とでもいうと良いかもしれませんね。
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