ジャイロUP [TA01]

【ジャイロUP】前・中・後期の歴史と最大のメリット・デメリット

今の時代では意外と知られていないHONDAジャイロUPさん。

ジャイロ3兄弟には以下があります。

  • ジャイロUP(2st)廃番
  • ジャイロX(2st)廃版→4st生産中
  • ジャイロキャノピー(2st)廃版→4st生産中

 

各々コンセプトと違いはありますが、イメージとしてはこんな感じです。

  • ジャイロUP:重量運搬・働くのみをイメージしたバイク
  • ジャイロX:運搬・働く・走行・一番オーソドックス
  • ジャイロキャノピー:屋根付き快適走行・軽運搬

あくまで改造をしない純正でのコンセプトです。

キャノピーなんかは一番ファンも根強くビジネスよりも一般走行としての方が人気が高いのが特徴です。

 

ジャイロUPの特徴

一番ビジネス特徴の色の強いジャイロUPですが、ジャイロ三兄弟の中でも唯一30kgの積載基準を持った原付バイクです。
これは全てのバイクの中で唯一であり最大です。
(参考)現在生産されている一番の積載ビジネスバイクジャイロXで積載10kgまでです。

 

スイング位置と機構の特徴

唯一他のジャイロと違い、後部荷台を積載物を水平に保てるバイクです。
ジャイロに限らず全てのバイクの中ではジャイロUPしか現在ありません。
Xとキャノピーと違い荷物の偏りがありません。

 

重量積載30kgはバイク世界で唯一無二の最大積載量

これは全てのバイクの中でも唯一です。
ましてこれで原付という。

2stバイクの特徴パワーを活かしたものですが、排ガス規制時代とともに4stに移れなかったジャイロUP。
積載を最大にして4stでは坂を登れないでしょう。ここに原因があると思います。

※ただしHONDAさんが「4stで100ccバイク」として復活登場させる事が出来れば復活の余地が十分にあります。

 

ジャイロUPのメリット・デメリット

これから中古で購入を考えている人は参考になればと思います。
上述してきた特徴があるがゆえのメリットとデメリットがあります。

メリット

ジャイロUPでしか発揮できないメリットがあります。

  • 最大積載量とパワー
  • 荷台を水平に保てる
  • パーキングロック式

これはもう積載量とパワーですね。群を抜いてます。
公道を走れる改造なしの状態でどんなバイクでも適いません。

そしてもう一つは荷台を水扁に保てる唯一のバイクです。

あとはパーキングロック式なので坂道で停車可能。(ジャイロ共通)
これもかなりのメリットですね。普通のバイクならサイドスタンドで坂道止めると危険ですがジャイロはピタっと停まります。

 

デメリット

比例してデメリットがあります。

  • 燃費が悪い
  • メンテナンス・修理代が高額
  • 地面衝撃が荷台に伝わる(ショックサス分のみ衝撃吸収)

一つは燃費が悪い事です。ジャイロ三兄弟のなかでもNo1です。キャノピーも悪いですがそれ以上ですね。

そして三輪の特徴で修理代が普通の原付バイクよりも高額です。特にジャイロUPは自分で整備出来ない場合、超かね食い虫です。

荷台が水扁に保てる=独立している
という機構なのですが、それがゆえ全ての地面衝撃が荷台に伝わります。
逆にジャイロXとキャノピーは、水扁はできませんが、衝撃が荷台にありません。
最大のメリットと引き換えに最大のデメリットでしょう。

ジャイロUPは、ビジネスバイクでありながら割れ物の荷物は危険というデメリットがあります。
もともとのコンセプトは酒屋さんの為のバイクだったんですけどね^^;

逆にいうと衝撃を受けても良い資材を積むには最高の積載バイクです。

 

ジャイロUPの歴史とエンジン|TA01-E型

ジャイロUPは2st前期→中期→後期を経て、4stへ引き継ぐことなく生産中止となりました。
その利便性から未だに整備しながら大量にビジネス使用されているのが特徴のバイクです。
ただし、そろそろ部品が無くなってきているとの事ですので購入の際は慎重な検討がひつようなバイクです。
ある程度はキャノピー・Xと共通しているので代用が可能です。

ジャイロUPは、Xがビジネス向け、なかでも配達用途の需要が高かったことから、一部設計変更して積載に特化させたモデルである。

Xのリヤデッキ部分を地上高460mmまで低床化し、450×570(mm)・最大積載量30kgの荷台とした上で荷物と荷台の傷つきを防止するゴムマットを標準装備する。また荷台部分はX・キャノピーとは異なりスイングする前部から分離した後輪軸上に固定される。したがって旋回時も水平を保つため荷崩れしにくく、停車時も左右バランスを保つ必要がない。

搭載されたTA01E型エンジンはX用のTD01E型と基本設計は共用するが、チューニングが異なっており、最高出力5.1ps/6,500rpm・最大トルク0.60kg-m/5,500rpm・30㎞/h定地走行テスト値58.0㎞/L・乾燥重量94kgのスペックとされた[5]

なお本モデルは、2008年の4ストロークエンジン化の際に対象から外され生産終了となった。

引用:ウィキペディア

※これから分かる事はジャイロUPはジャイロXが変形した形という事です。
※ただしもっというと、ジャイロキャノピーの2st時代のエンジンとUPのエンジンは同じ時期があります。
エンジン型式は2ストローク時代はXが【TD01-E型】UP・キャノピーが【TA01-E型】です。

【TA01-E型】型式のエンジン進化

結果三兄弟なのですがXは単体で進化していて、”2stジャイロUPが無くなり、そのエンジンを2stから4stへ移行してキャノピーが背負っている”とも表現できます。

だから前期・中期・後期とありますが、特に前期は現在球数の少ないジャイロUPにキャノピーのエキパイやマフラーがつきますよね。
私もジャイロUPにはキャノピーのエキパイとマフラーつけています。(玉数多く安いから)
※前・中・後期の確認は必要。

 

ジャイロUP[TA01の遍歴]

ジャイロUP前期

1985年9月14日発売開始

ステップ塗装は白色
最高出力5.3ps/6,500rpm・最大トルク0.60kg-m/6,000rpm・30㎞/h定地走行テスト値44.0㎞/L・乾燥重量101kg
※トルク(パワー)は一番あるモデル。その分うるさい。

 

ジャイロUP中期

1991年6月24日発売

シート・リヤフェンダー・ステップなどに青色塗装を施工。
後輪サイズを130/90-6へ変更。
最高出力5.3ps/6,500rpm・最大トルク0.60kg-m/6,000rpm・30㎞/h定地走行テスト値44.0㎞/L・乾燥重量101kg
荷台高さが下がり作業性・利便性があがる。

 

ジャイロUP後期

2000年2月4日発売
平成10年に排ガス規制と騒音規制を受けたための変更がある。
シート・リヤフェンダー・ステップなどに黒色塗装を施工。
最高出力5.0ps/6,500rpm・最大トルク0.57kg-m/6,000rpm・30㎞/h定地走行テスト値46㎞/L・乾燥重量105kg
マフラー・エイキパイ部に排ガス循環の触媒が追加される。
※触媒を付けた事で、トルク(パワー)が若干さがる。マフラー音量はダウンし、燃費が良くなる。
このモデルチェンジで整備性が一気に悪くなりました。
ですので、触媒を切断するか、ジャノピーのエキパイを装備して使用する人が多くなりました。

 

2008年

生産終了

 

いまだ根強いファンが多いジャイロUPですが、特殊バイクゆえの時代と共に淘汰され、現在はジャイロXとキャノピーへと引き継がれています。
中古市場では、落ち着きをみせましたが2015年前後は高値水準で取引をされていましたね。

中古市場でカウルステップを悪意で交換などをしていない場合。

  • 前期:白(荷台下カウル・足元ステップ)
  • 中期:青(荷台下カウル・足元ステップ)
  • 後期:黒(荷台下カウル・足元ステップ)

 

2019年

東京都内ではちらほら見だした”ジャイロe:”。
まさかのベンリィとUPの利便性を活かして”電気バイク”でジャイロ三兄弟の中で一番に発表されました。
ファンからすると「まさか!」の展開にビックリです。

 

ひろしぱぱ
ひろしぱぱ
このバイク:ジャイロUPにしか出来ない仕事というのがあるんですよね。未だ現役で活躍中で頑張っています。
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