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今日はヘルメットのスナップホックの取り付けをしました。
チンガード(マスク)とヘルメットのサイズが合わない場合の位置合わせなど、又はホックの劣化時やチンストラップ交換時などにこの作業をします。
場所は新たに穴を開けるか、どのジェットバイクにもほぼ付いてるチンストラップのリベットを外してそこを使用するかは自由ですが、いずれにせよしっかりとリベットを打ち込んであげる必要が有ります。
もちろん面倒な場合は皿ボルト・ナット型のホックでも使用可能ですが、ことチンストラップの場所のみはリベットが必要です。
今回の話は外付け装備系が好きなジェットヘルメットや半ヘル好きの人だけの話となりそうですね。
早速作業していきます。
スナップホック脱着方法
既存リベットの外し方
①ショートタイプドリルを使用。
②噛み込み部分をとるだけです。
ポイント
これで外れる人はこれで完了ですが、ヘルメットのサイズによってはそもそもドリル工具が入りませんのでその場合は外からドリルをいれて、圧力を逃がしてホックが回転するレベルまでしたあとに内側からペンチなどで外します。
※喰切ニッパーや縦型プライヤー等があれば楽に作業できる可能性があります。
※ヘルメットが傷つかないように下に段ボール・布など当て物を敷くか専用台で固定して作業してみて下さい。
③上記が無理な場合は外からポンチ。
④ボール盤でリベットのセンターを抜きます。
⑤因みにチンストラップリベット位置より他位置使う方が楽です。
⑥緩くなるので、ペンチ・喰切等でカシメ部をこじります。
⑦隙間に(-)ドライバーなど入れてワッシャーごとこじると簡単です。
⑧カシメ部さえ切れれば、スポンと引っこ抜けます。
⑨これで外れますが、場所が場所だけになかなか時間かかります。
新たなリベットの取り付け方
基本的にはジャンパーホック系リベットなので、バイス型プレス機を使用するか、打ち台と専用ポンチとハンマーを使用します。
今回はブラインドリベッターを使用して作業してますが、ヘルメットで使用する人は居ないと思います。が、しっかり可能です。【※動画参照】
※このチンストラップ固定場所に限り、ボルト・ナット型の留め具は禁止です。
外側からブラインドリベットを打ち込みパターン
①外側からの場合ホックの中に入る様に改造。
②リベット頭を3mmまで小さくしました。
③ホックの中に収めました。
④リベッターで打ち込み固定。
⑤完了:外側
⑥完了:内側は当然膨らみます。
内側からブラインドリベットを打ち込みパターン
①次は内側からリベットを打ち込みしてみます。
②ヘルメット内側から打ち込みます。
バスンとしっかりジャストサイズになりました。完璧。
注意ポイント
今回は穴あけ新たにしてませんが、もしする場合は強度安全の為、脳天から4/5の場所は触らずにそれよりも外側のみであれば帽体に穴あけ加工等しても大丈夫ですので、正直のその方が簡単ではあります。
正しいチンガード(外付け)の装着方法
ホックとの距離サイズが合わない場合、どうがんばっても横から隙間風が大きく入ります。
外側から「マスク外側」→「帽体」→「マスク内側」→「クッション(耳当て)」の順番でサンドイッチになる事が絶対です。
これが出来ない位サイズが合わないヘルメットの場合には、今回のようなホック位置を作ってあげたり、マスク側のホックを移動してあげたりする必要があるという事です。
しっかりとサイズが合えば、頑張らなくてもこうなります。
バイザー内の風の量としては、台風と隙間風くらい変わります。
ジェットヘルメットのホック交換に必要な部品・工具等
部品類:
●ヘルメット|見た目サイズ重視用
※注意:安全上高速道路は怖いですよ国産のどでかい頭になる奴にしましょう。
ただデザインではなく見た目スタイルが、頭でっかちマッチ棒にならないので抜群の人気でサブ車・原付二種などにはかなりおすすめ。
TT&CO. スーパーマグナム スモールジェットヘルメット マットブラック 乗車用 SG/PSC/DOT規格品 ジェットヘ...
●スナップホック・ジャンパーホック|一般用カシメ式(※今回バイク用では無く一般用です)
※注意:リベット側は距離が必要な為別に必要です。
●ヘルメットホックセット |ネジ式
こちらは穴さえあれば装着できるので簡単ですが、チンストラップの場所では使用しないようにご注意下さい。
工具類:
今回はブラインドリベット使いましたが打ち込み式で平リベットなどの方が一般的です。
●ハンドリベッター
内側からする場合は、このような横型じゃないと不可能ですのでご注意下さい。
●ブラインドリベット
ブラインドリベットの場合は、チンストラップの場所の場合は9mm~12mm長さ必要ですのでご注意下さい。
●喰切ニッパー|エンドニッパー
もしかしたらこれ系があると作業が楽と思いますが、実証はしてません。
●ボール盤
内側はハンドドリルでいけますしハンドしか無理ですが、外側は一回でもセンター弾かれるとメットは確実に傷つきますのでボール盤を使用した方が良いです。
ジェットヘルメットのジャンパーホック交換作業動画
今回の作業動画です。