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バイクのボルト表記とネジ山とピッチについて|締付トルクとピッチゲージ[ボルトゲージ付]が必要な理由

2019年11月26日


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バイクのネジ山についてです。

ひろしバイクどっとこむでは重要取扱説明書(サービスマニュアル)に書いているように[サービスマニュアル参照]ボルト表記は頭のサイズです。

これは基本改造サイトではなく、純正の取付と取外しに重点を置いている工具目線の為です。

本来ならば「ボルト頭13mmの1.25ピッチのM8」など3つ全てを表記すればよいですがとんでもない作業になります。

 

という事で当サイトでは、頭サイズ表記ですが本来の意味とはどういうことなのでしょうか?

それにしても、「日本限定販売の純国産者、ハーレーなどのようなインチonlyのアメ車、一般的な世界販売している国産車、トライアンフのようなイギリス車、海外向けの国産の逆輸入車」それぞれにして使うボルト・ナットが異なるのですが死ねば良いのにというくらい面倒ですよね。

整備手と造り手は異なりますので理解が必要です。

ちょっと見ていってみます。

 

ボルトネジ山の表記について

ボルト頭サイズ表記

当サイトのメイン表記はこれです。
純正ボルトナットなどを主体としてますので、整備重点の頭サイズ表記でシンプルにしています。
そもそも車体についてる時は、当然にボルト頭しか見えてません。

ひろしぱぱは、このボルトを使用して下さいというのではなく、「このボルト(ナット)はそのサイズのソケットで取り外しが出来ますよ」を整備用に工具目線でシンプルに伝えている為です。

 

 

ネジの直径表記

よくバイク・車等ではM8やM14などのボルト表記を聞くことがあると思いますが、シンプルにボルトの直径のサイズです。(頭ではない)

 

ネジピッチとネジの山数

最後にピッチ。
これのせいでボルトネジ・ナット買い失敗したことある人は99.9%ではないでしょうか。
ユニファイ(アメリカ系世界基準)、ウィット(イギリス系)ネジ山には「1インチ=25.4mm」の間に何山あるかでピッチ数も分かります。
ネジの山数にはユニファイネジ、ウイットネジ、角ネジと異なってきますが、日本規格と海外規格で異なってくるので非常に注意が必要で面倒ですね。

バイク使用での”ネジ頭サイズ”と”M8径”であってもメインの種類は2つあります。(厳密にはまだあるが出番はまずない)

※冒頭書いたように、国産だからメートル寸法が絶対とは限りません。世界基準では「ユニファイ」が現在は主流になっています。

 

 

一般的メートルねじサイズ表:日本系サイズ

M8を例にすると、
ピッチ:1.0mm・1.25mm

有効径:7.188mm・7.350mm

呼び径 ピッチ並目 ピッチ細目
M4 0.7mm 0.5mm
M5 0.8mm 0.5mm
M6 1mm 0.75mm
M8 1.25mm 1mm
M10 1.5mm 1.25mm
M12 1.75mm 1.25mm/(1.5mm)
M14 2mm 1.5mm
M16 2mm 1.5mm
M18 2.5mm 1.5mm
M20 2.5mm 1.5mm
M22 2.5mm 1.5mm
M24 3mm 2mm

 

 

インチねじサイズ表:アメリカ系世界基準サイズ

一番ありがちな#4(よんばん)から1インチまでユニファイをだしてみました。

山数 太さ
1インチあたり 約mm
UNC(並目) UNF(細目)
#4 40個 48個 2.8mm
#5 40個 44個 3.1mm
#6 32個 40個 3.5mm
#8 32個 36個 4.1mm
#10 24個 32個 4.8mm
#12 24個 28個 5.4mm
 1/4 20個 28個 6.35mm
 3/8 16個 24個 9.52mm
 1/2 13個 20個 12.7mm
 3/4 10個 16個 19.3mm
1 8個 12個 25.4mm

※”1/4”と”3/8”と”1/2”と”3/4”はラチェット差し込み角でも良く出てくるのでこの4つは覚えておくと便利です。

バイク整備の場合、自分が外車なのか国産車なのかは当然手っ取り早い大きな目安ですが、わざとインチネジだったりメートルネジだったりすることは多々ありますので、完璧ではなくそんなものだと頭に入れておくだけでイラっとせずに済みます。

※机上の勉強も大切ながら実践が圧倒的に一番大事です。

 

|ウィットねじとユニファイねじについて

ここでインチネジでも先ほどちらっと出てきまいたウィットネジとユニファイネジについても簡単に。
上記インチネジで出てきたUNC(並目)とほぼ一致していきますが、測定インチの距離を伸ばしていくと少しづつずれが生じてくるんです。
実はネジ山の角度が違うんです。
ネジ山自体の長さがその特徴上わずかであるという事とボルトには通常1mなど長いサイズのものはほぼ使用しませんので差が出にくいですが業界によっては当然違いが出てきます。

その決定的な違いはネジ山の角度です。

これは統一しないど迷惑極まりない業界も出てきそうですね、

 

 

工業ボルトのサイズ寸法

この辺が入ってくるとややこしくなるんですよね。
ひろしバイクどっとこむはバイクブログですので無視していきますが、工業用品的な考え方だとこんな測り方もします。

部品など販売サイトMonotaROなどではこんな記載みますよね。

 

これをさらに詳しく見るとこうなります。

バイク整備においての特定のボルトを購入する場合はこれを計算してなんてやってられませんよね。
本来は整備が目的がボルトネジ探しだけでクタクタになりますよ。

必要なのは「ヘッド頭・ねじピッチサイズ・ねじ呼び径(外径)」の3つです。
こんなところでつまづかなくて良いようにゲージがきちんと安価であります。

 

 

ボルト山と標準整備用締め付けトルク

バイクの整備をしていたら必ずぶち当たるのが、締め付けトルク値。
整備用サービスマニュアルをきちんと持っていれば安心ですがなかなかそうはいかずに持っていない人も多いと思います。
その時の工業規格の一般的な締め付けトルクというのがあるのでこれを参考にガレージに貼っておくことをおすすめします。

※車種や場所、使用しているボルトによって異なりますのでうのみは危険です!
使用する長さ、ピッチ、サイズにより全てトルクの力は異なります。
(どうしても不明な場合の参考程度に自己責任です)

 

標準ボルト-トルク表

バイクで良く使用するボルトサイズのみ搭載します。
ねじ系です(頭では無い)

  • ねじ径6mm・・・9.8N・m
  • ねじ径8mm・・・21.6N・m
  • ねじ径10mm・・・34.3N・m
  • ねじ径12mm・・・53.9N・m

※重要注意:この発表されてる標準締め付けトルクはエンジン周りでは危険な為、使えません。

 

 

ピッチゲージとトルクレンチ|必須

ピッチゲージについて:

いやもうメンドクサイし。
という人は必ずピッチゲージをもっておきましょう。もちろん整備する人は必須です。

ミリとインチを買う必要が無いようにこれがあれば全て解決します。
ギザギザピッチゲージだけではなく、ボルトゲージも付いているのがいちいちノギス出さなくて良いので楽です。

※ピッチゲージのみだとネジ山のピッチしかわかりませんので毎回ノギスで直径も図る必要があります。特に1.25mmと20tpiなんかはピッチゲージですら間違える時あります。

なので出来るならホームセンターの壁にあるような実際に穴にネジネジして確認出来るタイプも持っておくのが良いです。
きちんと穴のあるタイプ(ホームセンターのネジ売り場とかに良くはめ込み板がありますよね?)が便利です。

 

●ピッチゲージ&ボルトゲージ

並目・細目判断が必要なのでギザギザタイプは必須です。

ひろしぱぱはこのタイプ(4枚ありますが使うのはほぼ2枚)↓

 

 

ボルトゲージ&ピッチゲージの使用例

穴の正確さは中華製なので怪しいですがこれ一つでノギス代わりになります。
ネジり込むタイプではありません

 

ピッチ20tpiと判ります。
※そして使用するボルトの長さ次第では1.25mmでも対応可(1インチ未満)というのも一発で分かります。

※上記例なら「このボルトが潰れて買わないと~!」という時は3/8インチネジピッチ20tpi(or1.25mm)で同じの購入。

「ネジ山が潰れてダイスで修正するぞ~という時」はミリ工具では無く、インチ工具でダイスの3/8を使用するというのが考えなくても分かりますね。

あとは何故頭サイズしか記載してないかもわかってもらえたと思います。
当サイトはなるべく純正の整備の為のサイトで、どのサイズで付け外し出来るかが主だからです。
大変なんですよ^^;

 

不便なのがこれ

参考

私には何故★がつくのかすら不明。インチ用ナットゲージ次という位でプラスチック製は消耗が激しいのも難点ですがピッチが分からないものを何故買う人がいるのか謎です。
やはりギザギザタイプが必要です。

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※売ってませんが、実は板に全てのサイズおよびピッチのボルトを貼り付けてDIYで造るのが一番だと思います。(面倒過ぎてしませんが)

 

トルクレンチについて:

トルクレンチはエンジン触る人には必須中の必須工具です。
締め付けにはトルクがあって強すぎても弱すぎてもだめです。
そのため人間の手では不可能な部分を工具で数値化して目で確認してきっちり締めるために必要です。

もう一つ、より精細なトルクのエンジン周りと、がっちり強固な足回りではトルク値の桁が違いますので安価でも2つ持っておくことをお薦めします。

 

●トルクレンチ|エンジン周り[6~30N・m]

エンジン触る絶対必要条件ですので持っておく必要あります。
これを使用してますが、正直トルクレンチに関してはもっと精度の良いやつの方が良いかもしれませんね。
ただしエンジンOHでも使用するので”10N・mトルク以下”で対応できる中ではそこまで悪くはありません。
バラシでは必要ありませんが組み立てで必須工具です。

 

●トルクレンチ|足周り[30~180N・m]

フライホイール締めは44N・mとボチボチ強いので足回り用が必要になります。
これはエンジン周り用に高価なトルクレンチを購入いておけば必要無い場合もありますが、足とエンジン周りはトルクの桁と負担が全く異なりますので2つ持っておいた方が工具寿命と精度の狂い的にも良いです。

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ボルト・ネジ系など全世界統一していただけませんかね!?大人の事情はわかりますがしんどいんです。
ひろし整備人
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