その他 トゥデイ [AF67] バイク整備

【トゥデイAF67】4stバイク全般のエンジンバルブカーボン詰まり除去方法|誰でも出来る簡易編!動画有り

2018年8月16日

今回はトゥデイAF67のエンジン内のカーボン除去方法ですがエンジンの小さめの4stバイク全般共通です。

今回はシリンダーを開けない”誰でもできるやり方”です。

信号待ちでスロットル開けるとエンストしたとか、エンジンがかからないとかその他いろいろの4stバイクのカーボン噛み症状です。

基本的には作業工程に関しては、AF67もAF61もキャブレターの所がインジェクションになっているだけなので全く同じやり方です。

※ただし、これは早い段階での話なので、重症になったらエンジンヘッドと腰上を開けてこそぎ落さないといけなくなりますので、なるべく早めに対処した方が当然良いです。

早ければ早いほど治りやすくなります。

 

バイクのエンジンバルブカーボン噛みの判断方法

重度の場合はとにもかくにも圧縮がないのでキックがスカスカに軽くなります。

この簡易編は少しだけ軽くなったくらいの圧縮漏れの場合非常に有効で基本的に復活します。
正常なバイクはグッと踏むと重く体重をかけるとズボ~っと押し込めますが、カーボン噛みをしていると最初から軽いです。

もちろん軽度、中度、重度とありますので普段の感覚を覚えておくことが大事です。

 

 

トゥデイAF67のエンジンバルブカーボン除去方法

今まではマフラーも外してとしてましたがしなくても大丈夫と判りました。より簡単です。

メモ

AF67のカーボン除去剤を吹く場所はインマニの吸気側でAF61(旧型)と同じです。
最後にセルの力で掻き出します。

  1. エンジン上・インマニ部。
  2. 最後にバッテリーをジャンピングしてピストンの力でカーボンを掻き出す。

キャブレターとFIの違いがありますがやる事はaf61も同じです。

 

 

前準備

メットインとカウルを外します。
カウルは外さなくても良いですが初めての人は分かりやすくするために外しましょう。

チェック:カウル

【トゥデイAF67】シート下カウルの外し方

ページコンテンツトゥデイAF67のシート下カウル取外し手順カウル取外しに必要な工具などトゥデイAF67のシート下カウル取外し作業手 ...

続きを見る

この状態の方が作業しやすいです。

 

 

エンジン上・インテークマニホールド部からカーボン除去する

注意ポイント

前はプラグ穴からもエンジンコンディショナーを吹いてカーボン除去してましたが、コンディショナーが液体なので”ウォーターハンマー”となりエンジンブローなどの原因となりますので、やるのであれば「吸気側(インマニ側)」からの作業となります。
※きちんと抜き取る・エンジンは回さないならプラグ穴からもOKです。

それでは作業です。

①フューエルインジェクションボルト”8mm”を2つ。
②インテークマニホールドナット”10mm”を2つ。
合計4つを外します。

 

運転席側の正面から見るとこの4つのボルトです。

 

4つのボルトを外すとインジェクションごと上に持ち上げれますので引っこ抜きます。
エンジンシリンダーの穴出現。
この中にピストン、バルブ部があるのでカーボンが溜まります。

 

ここにカーボン除去剤、”エンジンコンディショナー”をぶち込みます。
3回程度すればOKです。
ゴムOリングシールがあるので溢れないように注意(固くなりひび割れしやすくなります)。

しばらく開けて放置しておきますが、絶対にゴミやボルトなど落とさないように注意が必要です。

これで簡易的なカーボン除去剤は完了になります。

次の3番目バッテリーも重要です。

 

 

バッテリーをジャンピングしてセルの力で掻き出す

後はセルを使用してピストンの力で掻き出しますが、バッテリー容量が確実に足りませんので、12v用のバッテリーでジャンピングさせます。

12vの別バッテリーを用意して、ブースターケーブルでつなぎます。
「+と+」「-と-」を繋ぎます。

 

10秒程度セルを回します。

 

10秒程度休憩。

セルを10秒。

10秒程度休憩。

セルを10秒。

10秒程度休憩。

セルを10秒。ブルン。おっ!?

10秒程度休憩。

セルを10秒。ブルン。ブルン。ブルン。おおおっ!?

10秒程度休憩。

セルを10秒。ブルン。ブルン。ブルンブルルルル~ン。

でエンジンが息を吹き返します。

 

エンジンコンディショナーをぶち込んでるのも有るのでエンジンがかぶり気味でかかりにくいのも当然なので何度も繰り返してみます。
そして最初は白煙が凄く出るはずです。

この白煙が無くなるまでアイドリングや慣らし運転(平地30km/時以内)をします。

早い段階の場合はこれで治る場合がほとんどですので、常に整備メンテナンスは重症になる前に異変があれば点検するようにして整備ノートに付けておきます。

 

4stバイクは全般ですがやはりトゥデイはAF61もAF67も例外なくカーボン噛みは持病ですね。

エンジンを開けない、簡易タイプのやり方は時間の無い時かなり重宝しますが、エンジン開けても別に簡単です。

分かりやすいのがプラグを見てカーボンの塊があって調子悪い場合はヘッドを開けて清掃した方が早いです。

 

 

【トゥデイAF67】エンジンバルブカーボン詰まり除去方法|誰でも出来る簡易編!で必要な工具など

ヘッドを開ける事も無いので、工具は一般工具で特殊なものはありませんがしいていうならスプレー用ロングノズルです。
溶剤として揃えておかないといけないのが以下。

●エンジンコンディショナー

カーボンと言えばこれ。
キャブレターやFIフィルターの詰まり解消などにも使用できます。
強力で匂いもきついので換気には注意。

 

●ラバープロテクタント

これも必須ですね。あらゆるゴムの復活剤。めったに開ける事のない所開けたときなどついでに吹くだけなので超多用しますので。ゴムパッキンのひび割れ防止などにもなります。

 

●KURE226(接点復活剤)

各種電極接点復活剤です。
セルスイッチ部、ヘッド/テール/ウィンカーランプ、オートチョーク、バッテリー接合部などいたるところで役立ちます。

 

●ブースターケーブル

車を持っている人は必ずは持っていますよね。
バイク(50CC)は50Aで充分ですが、1000cc大型バイクや3000CC普通車などにも使用するなら100A以上を使用しないと焼ききれます。
※今回の作業の場合は50Aで充分ですが基本100Aを持っておきましょう。

 

 

トゥデイAF67原付のエンジンルームのカーボン噛みを詰まり予防方法

軽度~中度であればクリーナーで治りますので安心を!!
有名過ぎて紹介もなんですが、使用するのはこれです。

ひろしバイクどっとこむではYAMAHAを使用してますがどちらでも構いません。
どちらの商品も効果はてきめんです。
安い方で構いません。

●YAMAHA:PEAカーボンクリーナー

ひろしぱぱはこちらを使用してます。

 

●ワコーズ:フューエルワン

絶大な人気を誇る商品です。

カーボン除去クリーナーとしては、車で力を発揮するワコーズ F-1 フューエルワンも大人気ですが、あちらは車・バイクのディーゼル車、ガソリン車2st・4st全てに対応可能ですのが分量が車設定なので間違えないよう注意して下さい。

入れすぎるとエンジンかからなくなります。

ワコーズ F-1 フューエルワンも人気>>

どちらもおすすめです。
ワコーズの方が有名なので使用している人は多いと思います。

オイルや添加剤系はHONDAよりもYAMAHAの方がだいぶ先を進んでますのでYAMAHAオイルを使うバイク屋さんも多いです。というかディーラー以外はほとんどヤマハを使っているでしょう。

使用する事でカーボンを溶かし、残りかすをマフラーへ吹き飛ばします。

アイドリングが安定して、エンジンの性能を最大限に引き上げますので定期的に入れて上げましょう。

これによって常にエンジンルームを持病のカーボン噛みから守ってくれます。

 

軽度~中度であれば今からでもまだ全然間に合います。

ガソリンタンクへ注入するだけ。

もともと調子良い場合は変化は当然少ないですが、調子の悪いAF61やAF67に乗ってる人はあからさまに体感できるでしょう♪

30回以上のリピート商品です。

 

トゥデイAF61(旧型)・AF67(新型)もカーボン噛みは、周知された持病なので、重度になる前に早めの注入をおすすめします。

たま~に入れる程度で良いんです★

カーボン噛みの予防としてこちらも必ずご覧ください。|暖気の重要性

チェック:暖気運転の重要性

4stバイクの暖機運転・走り方の重要性:エンジンバルブカーボン噛みエンスト原因とオイル白濁化

ページコンテンツ実例:暖気の重要性についての注意!暖機運転:バルブクリアランスの関係性とオイル白濁化バルブクリアランスと暖機時間の ...

続きを見る

 

 

トゥデイAF67のカーボン除去|簡易編の作業動画

トゥデイAF67の別車体の作業動画がこちらですが、マフラーはもう外しませんでした。
この方法ならエンジンを開けた事ない人でも誰でも出来ます。

 

軽い症状の場合やエンストしだしてすぐに対応する人はこちらの方法でも間に合う事が多いです。(当然原因がバルブカーボン噛みの場合に限る)
ひろし整備人

関連記事

-その他, トゥデイ [AF67], バイク整備
-, ,

© 2016 ひろしバイクどっとこむ|ビジネスバイク専門