トゥデイ [AF61] トゥデイ [AF67] バイク整備 症状別トラブル修理

【小型バイク全般】【トゥデイAF61/67】症状別トラブル修理:ハンドルのガタガタを直す|フロントフォークオーバーホール:①バラシ編

2020年11月13日

今回の車両はトゥデイAF61/AF67ですが50cc以下ほぼ共通です。

これが大型になってくるとフォークにガス・オイル式のショックアブソーバーとなってくる事が多いので小型の場合です。

小型ではビジネスバイクに関しては一般車よりも頑丈の場合があります。

逆に小型はフロントフォークに関しては、スプリングのみでショックを調整するパターンがほとんどです。

リアショックサスに関しては油圧がほとんどとなります。

症状としてハンドルがガタガタとなり不安定、左右回転で重さが違う、段差で衝撃が大きすぎるなどなどあります。

今回はそのフロントフォークのバラシ編です。

※もちろんハンドル型の原因はここだけではなく、ハンドル固定ボルトが緩んでいたり、ホイールナット緩みやアクスルシャフト・ホイールベアリングや空気圧など色々と他にもありますのでご注意下さい。

今回はあくまでもフロントフォークAssayが原因の場合の話です。

 

バイクハンドルがたがた症状の原因

もちろん他にもありますがフロントフォークが原因の場合は、主として3つの原因があります。

  1. フォーク内の樹脂ステーの消耗
  2. フォークスプリングの縮み
  3. ステアリングスチールボール(ベアリング)の劣化消耗

となります。

①・②に関しては車体に取り付けたまま作業できますし多くの場合のメンテがこちら。【※動画参照

③に関してはフォークというよりステアリング側ですが、全てOHするならフロントフォークAssayを外す必要があります。

 

1・フォーク内樹脂ステーの消耗について

ポイント

ここが消耗すると軸ブレ症状が起きます。

 

2・フォークスプリングの縮みについて

当然フォークスプリングが死んでいると衝撃をそのまま受けますので「運転に影響が出るだけではなく、その他の部品もどんどん衝撃を蓄積して劣化させていきます。」

ストッパラバー車体右側のみとなります。(写真でいうと左側)

 

3・ステアリングスチールボール(ベアリング)の劣化消耗ついて

上側(アッパー)

 

下側(ロアー)

ポイント

スチールボール損傷の場合、その受け側である、ボールレースも確認する必要があります。
※当然トップコーンレース・ボトムコーンレースも受け側ですので同様です。

 

ここまでしてきた上記3点+最後に出てくるボトムコーンレースが主たるガタの原因です。
注:(ボトムコーンレースはフォークAssay自体を外さないと脱着できませんので最後に出てきます)

 

 

フロントフォークの外し方

危険を伴いますので必ず【※動画参照】。

ハンドル固定ボルトを外す。

 

ハンドルパイプを上へ引き上げてずらします。もしくは外します。

 

大型レンチなどで、ステアリングステムロックナットを外す。

 

ステアリングトップコーンレースを外す。

 

これでフロントフォークを抜くことができます。

 

抜き取りをした場合初めてボトムコーンレースを外す事が出来ます。

 

ボトムコーンレースの外し方|抜き取り方法

トップコーンレースはレンチで外せますが、ボトムコーンレースはどのバイクも圧入されてますのでこれが大変です。
マイナスドライバーなどを使用して、ステアリング側を傷つけないように丁寧に外します。【※動画参照

 

これで全ての部品の取り外しが完了となります。

 

 

フロントフォークオーバーホールに必要な部品・工具類

今回車両はトゥデイAF61です。
AF67は部品が前期と後期で異なる事がありますのでご注意下さい。「AF67前期車体番号:100***~120***代・それ以外:後期」。

参考

部品類:

●スライドパイプAssay

純正番号:51420-GFC-771(R)・51520-GFC-771(L)
上記の樹脂の単品は売ってませんのでAssayとなります。

左右で異なりますのでご注意

 

●フォークスプリング

純正番号:51401-GFC-771

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

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●ステアリングスチールボール

純正番号:53210-GAZ-980

 

 

工具類:

●クイックバークランプ|ロングクランプ

今回フォーク縮め&キープで使用ですが、これあると他にもフロント電装等レッグシールド引っ張ってキープしたり溶接でも何かと役に立ちますので一本持っておくことおすすめします。
もちろん木工DIYでの木材固定などでも使用出来ます。

 

●ステム・レース・ベアリングプーラーアダプタ

動画内で4~5年前は無かったと思うと言ってたのですがもう少し前からあったそうです。
これは本当に便利ですね、私はさらに六角ナット部分が邪魔ですので半分に切って加工して狭い場所にも入るようにしてます。

 

●スナップリングプライヤー|テーパード

車屋さんも使用する高精度テーパードスナップリングプライヤーです。
足周りは固いので今回使用したのもこれです。

 

●KTC-SPC5|スナップリングプライヤ先端クローセット

先のアタッチメントが細タイプから太タイプからベンダータイプまで揃っていて本体とこれをもっていれば何でも対応可能。
KTC製ですがフジ矢スナップリングプライヤー対応。

 

 

フロントフォークオーバーホールの方法作業動画

今回の作業動画です。

 

 

AF61/67共通:フロントフォークOH

 

そんなにしょっちゅうする作業ではありません。
ただしガタがきたらすぐに修理しないとかなり危険ですのでご注意下さい。
ひろし整備人

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