水冷車共通でサーモスタット周りから冷却水が漏れるという現象についてご質問を頂きました。
しかも4件とも全く同じ場所という奇妙な現象がおきましたので紹介しておきます。
冷却水漏れといれば、「シリンダーヘッド・ウォーターポンプ・サーモスタット・各ウォーターホース・ラジーエータ・リザーブタンク」等々ありますが、もちろん全てに可能性がありますが、特に注意が必要なサーモスタット周りについてです。
サーモスタットには、ほぼほぼ共通の特徴があって(単車を除く)、ガスケットに特徴があります。
サーモスタット周りからの冷却水漏れについての注意点
ウォーターポンプ側
サーモスタットの装着をまずはしっかりとします。
ポッチや印が必ずありますのでその通りに挿入します。
※サーモスタット
サーモスタットのO-リングがビロンビロンに伸びているとカバーの蓋が綺麗にしまらないのでダメです。
素直に交換してみて下さい。
※実はここが原因の場合もかなり多いです。
そしてゴムの2ヶ所が出っ張りますよね。
↑この2カ所とカバー側の切れてる2カ所が一致してないとカバーに挟まり極わずかな隙間から冷却水が漏れます。
サーモスタットカバー側
サーモスタットカバーをします。
※このカバーの裏のガスケットに注目です。2ヶ所の印があります。
これをきちんと一致させる必要があります。
【写真左:オイルポンプ】 【写真右:サーモスタットカバー】
注意ポイント
見にくいですよね。要は赤丸部分の切れは元々ですのでOKですが、黄色丸部のようなねじれがOリングシールガスケットにあると冷却水が漏れます。
めくれ気味なのわかるでしょうか。
他は車体によって合わせ印がありますので、それもきちんと合わせる必要がありますのでご注意下さい。
経験上からの冷却水漏れトラブル:
シリンダーヘッドガスケット抜けからの漏れ・ボルト緩みからの漏れ・ホース亀裂による冷却水漏れ等も、かなり多いトラブル症状ですので基本に戻りチェックが必要です。
冷却水漏れ注意事項に必要な部品・工具類
まさにこの辺りは神経質に作業して下さい。
経験上特に冷却水が漏れやすい部品の箇所を挙げておきます。
漏れの多い4点セット。これ+シリンダーヘッドガスケットがあればおおよそどれかです。
部品類
●サーモスタットOリングシール
純正番号:19301-GET-000
●サーモスタットカバーラバーシール
純正番号:19305-GET-013
●ウォーターホースA・B
純正番号(A):19501-GET-000
純正番号(B):19502-GFZ-000
工具類:
●冷却水|LLC直タイプ
純正指定は希釈型ですが、直接入れるタイプの方が楽で規定量入れて終わり。
高価なもの入れての満足よりも大事なのは安物でも定期的に交換してあげる事の方が圧倒的に大事なのはエンジンオイルもある意味共通です。
使い分けてますが最近こっちが多いです。
今回の冷却水漏れリクエスト整備動画
サーモスタッドの形状やメーカーにより異なりますが、基本的に必ず印があります。
そしてガスケットの形を今一度見直して組んでみて下さい。