DIY

潰れたボルト頭を取り外す方法|整備のお供にツイストソケット!

2020年1月17日

今回は”ツイストソケット”の出番です。

タイトル通り、潰れてしまったナットやボルト頭では通常のソケットでは空回りして力が伝わらず外せません。

そこで登場するのが”ナットクラッシャー”や”ツイストソケット”、皿ネジの場合の”ネジザウルス”等です。

潰れたボルトの場所・位置・角度が良い場合は選択肢は色々ありますが面倒するよりも自分でDIY整備する人は必ず持っていた方が良い特殊工具です。

自分の経験上ナットクラッシャーは12年位整備してきましたが一度も出番は無く、全てツイストソケットが外してくれています。

 

ナットクラッシャーとツイストソケットの違い

最終目的は両方とも”とにかく外す”という意味では同じですが使える場所が圧倒的に異なります。

ナットクラッシャー(ナットブレーカー)

メガネレンチ”の使える場所ではどこでも使用できます。
割るための工具

頭を割りたい場合はこちらですが、ナットの場合は良いですがボルトの場合はネジ部は本体に残るのでそのネジを外す作業も必要になってきます。どちらかというと最終兵器向きです。
円周と一点もしくは一線で支点をつくって、ナットを割るもしくは食い込ませて緩める事が出来る工具です。

もちろん名前の通りナットを割る為なのでほとんど裏側作業であり、表にくるのはボルト頭なので尚更出番が少ないんですね。

力を要する為、頭振りの無いメガネレンチのような造りなので対象のナットやボルト頭の横に障害物がある場合は使用出来ません。(車種によりますがホイールの奥ナットやマフラー部等は無理な場合が多い)
奥行の有るボルトや、対象物横障害物の多い凸凹の多い平板でも無理。

 

 

ツイストソケット

インパクトレンチ”の使える場所と”ラチェットレンチ”の使える場所ではナット・ボルト関わらずどこでも使用できます。
※外す為の工具です

8ヶ所などの逆回転トルネード仕組みの食い込みで潰れたボルト頭などのネジを外す工具です。どれが一つでも食い込んでくれれば外せる可能性がグンと高まります。
経験上これで外せなかったことは一度もありません。
ラチェットレンチが使える所はどこでも使用出来るので(基本的には)どこでも使用可能です。

 

 

ツイストソケットで頭を舐めたボルトを外す

実際に頭を舐めたボルトです。

 

左半分がクシャってます。

 

基本的にメガネレンチで回らない場合はアウトです。

 

こんな時はツイストソケットの登場です。

 

奧に行く毎に逆回転トルネードの食い込み部がみえます。
※緩める方向回転(反時計回り)に回れば回るほど深く奥へグイグイ食い込んでいく作りです。
この溝がサイズによって5~9本位ありますのでどれか、もしくは全てが食い込めば動力がボルトへ伝わり外せるようになります。

 

使い方はインパクト、もしくはラチェットの先に取り付けるだけで、普通のソケットと何ら変わり有りません。

 

深く考える事もなく誰でも外せます。
舐めた場合はアイディアで外していくことが多いですが深く考えずOKで時間の浪費を避けれます。

 

取り外したボルト頭はツイストソケットのトルネード部にガッチリ噛んでなかなか外れません。

 

後ろから付属の棒を差し込んでハンマーなどでガツンと叩きます。

 

無事外せました。

 

あとは頭のつぶれたボルトは再利用できませんので、交換して完了です。

今回は小径ボルトでしたが大きくても変わり有りません。
このタイプはインパクトが使える鋼鉄ソケットがほとんどですので心配無用です。

 

 

潰れたボルト頭を取り外す工具

●ツイストソケット|ナットツイスター


必需品レベルです。
オールマイティーに使用出来て使用場所も幅広く、深く考える必要無く使用出来ます。

 

●ナットクラッシャー(ナットブレーカー)

私的には必要ありません。(私見)
ただし大型サイズのナットで割るしかない状況のDIYなどでは活躍してくれると思います。
バイクの場合に関しては使用場所も限定され現状12年出番は無しです。

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●ネジザウルス

これはひろしバイクでは当然の必須工具です。
驚異の救世主ネジザウルスは1インチあたりのピッチ数の少ないドライバー用ネジや小さい皿ネジなどで活躍してくれます。

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潰れたボルト頭をツイストソケットで取外し作業動画

今回はツイストソケット使用です。
こういう場所の場合はなんとでもなりますが奥まった場所でしっかり活躍してくれる工具です。

 

その他のデスボルト取り出し方色々

①定番基礎・ハーフヘッドトルクダウン外し(ステンレス向き)

ハンマーとタガネで済みます。
締め付けトルクの掛けられているヘッド部分を半分削り取り、弱めたうえでタガネで回していく。
半分残してるのは引っ掛けがあった方がタガネ入れれて楽だからです。

 

②定番基礎・(スチール・ステンレス向き)

これも定番ですが、グラインダーで潰れた部分に再度引っ掛けを造って上げてからドライバーで外す。
動画の様に場所が悪い、小さいボルト頭の場合はリューターで作業します。

 

ナットクラッシャーの方は使う時が来るかどうかも分かりませんがその時が来たら記事にします。今の所、ツイストナット有り機で考えると必要な箇所すら思いつきません。

一年に一回もない程度の頻度ですが何度救われたことがこのツイストソケットはDIY整備の必需品です。
ひろし整備人

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