ジャイロUPのエアーエレメント(フィルター)の交換方法とエアールートのチェックです。
前回プラグを交換した時に、プラグの焼け具合が白焼けしていました。要交換です。
チェック:プラグ交換
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色も見ますが、キツネ色が理想です。
今回は白焼けしてますのでエアーが多い場合にこの症状が起きやすいです。
白焼けはエンジンの調子がすこぶる良い傾向にありますが突然エンジンおよびピストンが焼き付くという怖さもあるので注意が必要です。
逆に真っ黒の場合はガソリンをかぶり過ぎてるか、エアーが足りてません。俗にいうかぶるという症状です。
プラグ色について
きつね色=正常
白色=エアーが多いorガソリンが少ない
黒色=エアーが少ないorガソリンが多い
今回は、プラグが白焼けしている為、エアエレメントフィルター関係を全て確認メンテします。
キャブレターのジェット調整ミスが原因ではない場合、エアーエレメント界隈にホース外れや、ひび割れからの吸排気漏れなどの原因がある可能性が高いです。
※間近にキャブレターはオーバーホールした為。
どちらにせよまずは根本のエアーエレメントフィルターの交換からです。
ジャイロUPのエアーエレメント(フィルター)交換方法
2stジャイロのエアエレメントは湿式フィルターですので破れていない限りは、基本的には洗浄してオイル再塗布で何度も使用することが可能です。
ボルトを4つ緩めて荷台を外します。
留め具を外します。
こんな感じで留まってますので外します。
蓋を外してボックスの周辺にエアーを吹きます。
基本的には端っこにゴミが溜まっていればOKですが、真ん中あたりにゴミが集まっていれば、手入れをしていないか蓋のしまりが悪くなっている証拠です。
プラスドライバーで止め金具を外します。
アルミ薄板なので気を付けて下さい。すぐにひん曲がります。
フィルターを外して、新品に取り替えます。
長年交換してない場合劣化してポロポロとスポンジが剥げてキャブレターが吸い込んでいきます。数百円なので交換しましょう。
手元にフィルターが無くて急ぎでどうしても再利用したい人は2stオイルをペットボトルキャップ半杯分程度をしみ込ませても見込んで再利用します。
メモ
エアフィルターの種類
湿式フィルター:オイルをしみ込ませたフィルター
乾式フィルター:紙フィルターのような乾いたフィルター
※ジャイロUPは湿式フィルターです。
中も奇麗にエアーを吹きます。ウェスでオイル汚れも拭き取ります。
雑巾を使うとケバケバがキャブレターに入っていくので使わないようにしましょう。
逆手順で組んでいき完了です★
エアールートのチェック
※キャブレターはオーバーホールしたばかりなので問題ない前提としてまずは確認チェックです。
次にエアールートのチェックをします。
プラグが白いということは空気が多すぎて不完全燃焼しているのでエアーエレメント一式付近に隙間などないか目視チェックします。
「吸気→燃焼→排気」ですが、プラグが白い場合排気は基本抜けが良くOKです。
念のためマフラーとエキパイ部分も隙間などないかチェックします。
- 排気側が漏れてる場合は音が超うるさくなるのですぐ気づきますが問題ありません。
- 吸気側のどこかが漏れて吸い込んでいる場合はアイドリングが異常に上がります。
そのような傾向はどちらもありませんが、念のためチェックです。
フレームカバーまで外してチェックしてみました。
二次エアーのジャバラの部分が裂けています。正直避けてないのを見た事が無くて(笑)。
他には異常が見られないため、ここの修復作業をします。
とりあえずジャバラを取り出します。
実はこの部分ジャイロのあるあるで150%裂けますがまさにこの部分です。
ラバープロテクタント(ゴム復活剤)と雑巾を使用してオイル汚れを拭き取ります。
※パーツクリーナーを使うと汚れは良く落ちますが、ゴムがカチカチになるので禁止
ラバープロテクタントが乾くのを待ちます。
どうせ割れる位置なので、必ずジャバラを伸ばした状態で[耐熱]ビニールテープをグルングルンに巻いて漏れを防ぎます。
マフラーの逆側とはいえジャイロUPの荷台下はかなりの熱をもちますので耐熱ビールテープを使用しましょう。
電気系の断線からプラスチック割れから何かと色んな場所で使えるのでバイク整備者は一つもっておくとかなり重宝します。
12台中12台全部避けます。なのでこの耐熱ビニールテープは修理じゃなくて新品の時からしてても良いです(笑)。
この状態で再度取り付けして様子をみます。
次回プラグがキツネ色にこんがりなっていたらここが原因だったと判明しますね。
他に思い当たる不備がない場合、一つ一つ可能性のある原因をつぶしていくだけです。
とはいえエンジンは元気なので問題はありませんがこれで全てのエアーエレメントおよび吸気・排気かいわいの確認チェックと整備も完了です★
ジャイロUPエアーエレメント(フィルター)整備で必要な工具
●エアーエレメント(フィルター)
ジャイロUPは湿式フィルターです。
●ラバープロテクタント
これも必須ですね。あらゆるゴムの復活剤。めったに開ける事のない所開けたときなどついでに吹くだけなので超多用しますので。ゴムパッキンのひび割れ防止などにもなります。
●耐熱ビニールテープ
他はエアーガン使うためのコンプレッサーやインパクトレンチなどがあると便利ですが、この程度の整備なら手工具でも可能です。
【ジャイロUP】エアーエレメント交換作業動画
留めピンが壊れたのでバンドで留めていますが、同じ作業です。