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今日は50ccバイクHONDAジャイロアップのエンジンガードが外れて「カタカタカタカタ」煩いのでこれの補修です。
DIY作業する上での補修方法は何パターンもありますが、その時の状況によって使用する工具が異なりますし、慣れてくるとなるべくベストを選択することが可能になります。
例えば、それは脱着の激しい場所か?・強度の必要な場所か?・作業中安全に工具の届く場所か?・その場所の素材は何なのか?・命に関わる重大な場所か?・雨に当たる場所か?・見た目も美しい方が良い場所か?・自分だけor人も使うのか?、等々きりがない位、さまざまな状況判断が必要です。
今回はその中でもネジ山修正や製作に必要な「タップ&ダイス」とバイクや車で大活躍する「ナットリベッター」を使用しての補修作業です。
過去、車のシートで使用した時の記事はこちら
チェック:車のシートボルト補修
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【ヴォクシー/ノア70系】車のシートのナット・ボルトをなめた場合の修理方法
※今回のタップねじ切り「以外」の作業は車検通す為にどうしてもという元での作業ですので、完全自己責任かつお問い合わせ受け付けません。 ...
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補修工具:タップ&ダイスとナットリベッター
タップ&ダイスの使い方[※動画参照]
・タップ使用
造りたいネジ穴のサイズのタップを用意してハンドルを取り付けます。
※極端に穴サイズが異なる場合はドリルを使用して下穴を広げたり調整します。
体重を掛けながら母材に対して垂直にゆっくりねじ込んでいきます。
注意ポイント
薄板の場合は1週ねじ込んで、半周戻してと繰り返すだけです。
厚板の場合は力も必要ですので、切削油を使用して食い込ませながら半周以下ねじ込んで、1/4戻すなど少し細かく時間をかけて作業します。
これで、広がってしまいガバガバだった穴も、ネジ山造って復活です。
・ダイス使用
基本がボルトに対してがほとんどですので、タップの様に場所に左右されにくいので一からネジ山作成する場合以外は簡単です。
ボルト側を固定して、ハンドルにM6ダイスを装着して。
タップの時と同様に垂直に圧力をかけながらゆっくりと回していくだけです。
※どちらも共通してますが、この垂直に加圧しながら締めるというのが意外に難しいんですよね。
ナットリベッターの使い方[※動画参照]
ナットリベッターは板厚がある程度決まってますのでそこだけ注意が必要で、どういうことかというと母材後ろにナットが溶接されてる場合等は、溶接ナットを外してからしか作業ができません。
ですので、溶接ナットがある場合は外します。
リベットナット(ブラインドナット)M6を用意[※今回はM6]。
母材側の穴をブランドナットが入るギリギリまでドリルで穴を広げてあげます。
ナットリベッター側に「M6用(M6の場合)」のアダプタを装着。ねじ込むだけです。
ハンドルを広げた状態で、リベッターの先をねじ込む。
あとはハンドルを閉じるだけで、リベットナットが縮み母材側へ圧着されます。
重要注意ポイント
※使用するボルトがスチールの場合はスチールのブラインドナットを使用する事。
※使用するボルトがアルミの場合はアルミのブラインドナットを使用する事。
※ステンレスも同様。
ネジなので当然、使用し続けると摩擦で弱い金属の方が削れていきますので注意。
これで舐めてた溶接ナットにより、パカパカなってたボルトもしっかり固定出来て、完全復活です。
DIY工具総評
- ①使用頻度の高さや絶対に必要なのは「タップ&ダイス」かなと。
- ②あるとめちゃくちゃに便利ですよ~っていうのが「ナットリベッター」ですね。
- ③けどやっぱり「溶接機」があれば一発解決。
どれも便利なんですよ。
今回の補修作業で必要な部品・工具等|※広告・PR
部品類:
今回はDIY補修作業の為ありません。
工具類:
●タップ&ダイスセット
今回はタップを使用。これがあると自分なりの便利な加工の幅がぐんっと広がります。このブログでも過去記事でナット潰したりしたとき出てきてます。
●ナットリベッター
私のはこれ。多くの会社がOEMしてる両手式のタイプめちゃくちゃおすすめです。
片側式よりも強く大きいサイズも対応できます。(片方式の場合かなり力必要ですのでご注意)
ハンドルに細単管パイプを入れて延長するとM10~の大きい力の必要なリベットも簡単。
●ブラインドナット|リベットナット
エビナット・クリンプナットなど有名ですが総称してブラインドナット。
※注意:Dタイプ(広頭)やKタイプ(狭頭)があるのと、素材に注意。
●金属接着剤|嫌気性接着剤
溶接出来ない場所に使用するメタルロックの高強度タイプですし、混ぜてから硬化開始なので保管に長持ちするのも便利な特徴です。
ブラインドナットとの併用もおすすめです。
ジャイロアップのカタカタ音修理・補修作業動画
今回の作業動画です。