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ジャイロUP [TA01]

【ジャイロUP】キャブレターオーバーホールの方法③|組立て・取付方法

2019年3月4日

ジャイロUPキャブレターの取り外し・分解・清掃としてきました。

あとは丁寧に組み立てて取り付けるだけですが、多少のコツと容量が必要です。

せっかくのキャブレターのオーバーホール無駄にしないように気を付けながら丁寧にします。

2stジャイロUP後期・2stジャイロX後期・2stジャイロキャノピー後期と共通です。

 

ジャイロUPのキャブレター組み立て・取付方法

キャブレター組み立て

エアースクリューについて

まずはアイドリングネジ(アイドルスクリュー)を最大までねじ込み、分解の時メモしておいた回転数戻します。
一般的平均は最大締め込みから、1-2回転戻しです。(車種により異なる)

 

ジャイロUPのエアスクリュー回転数

標準戻し回転数:1回転+3/8戻し

※一度最大に締め込みそこから1回転+3/8程度戻す

 

エアスクリューを最大まで締め込み、分解時のメモしておいた回転数戻します。
※D型スクリュードライバーが必要です。(後期のみ)

このためだけの特殊工具が必要です。

 

ジェット類について

まずはニードルジェットを挿入。穴の向きに注意[※動画参照]

 

ニードルジェット(ホルダー)も外した場合は先に入れて、メインジェットをマイナスドライバーでねじ込みます。

ニードルジェットの穴の向き

2つ穴対面側がエンジン側とエアエレメント側です。(車両によりけり)
3つ穴対面側が壁側になる事になりますがマニュアル通りにしておくと安心です。
※もしかしたらこれで燃調調整できると思いますが基本に忠実に。

 

スロージェットを入れて、マイナスドライバーでねじ込みます。

 

フロートチャンバーについて

フロートバルブをフロートへ下から引っ掛けてぶら下げます。

 

フロートバルブを図の穴に落ちないように入れて、フロートピンを横から差し込み止めます。

 

きちんとはまっていれば横から見て、指で押さえると戻し反動があります。

 

各O-リング類について

O-リングゴムシールを付けて、蓋(フロートチャンバ)を閉めます。

 

ワッシャーねじ2つで、均等にしっかりとプラスドライバーで締めます。
ついでに真ん中のガソリンドレンコックをマイナスドライバーで締めます。

 

ひっくり返してインシュレーター側にもO-リングをハメ込みます。

 

オートチョークについて

ひっくり返してアクセルスロットル横に、真上からチョークを挿します。

 

チョーク用リテーナをスライドさせてハメます。
この時、ギザギザしてる面が上です。
振動によるネジの緩み防止です。

 

ワッシャーネジ2つを締めます。
本体取り付け最後に本締めをしますので、ここは仮止めで良いです。

 

その他について

ラバープロテクタントでひたして置いたエアベントチューブを挿します。

 

キャブ用ガソリンドレンホース(キャブレタードレンチューブ)を挿し込みます。

 

これでキャブレターの組み立ては完了です。
付属のエアーダクト類も忘れずに。

あとは本体へ取り付けていきます。

 

 

キャブレターの本体への取り付け方法

まずはキャブ用のダクトホースを、エアエレメント本体へねじ込みます。
かなり固いはずなので先にドライヤーで軽く温めて、次にラバープロテクタントで濡らして滑りを利用します。
※(注意)逆順にすると引火します。

 

耐熱マットをキャブレターのエアー側に通します。

 

キャブレターをくるむように奥側から折り畳んで。

 

エアー側からセット。
ここも固いのでラバープロテクタントで浸して滑らしながら挿入。
まだ、エアダクトホース固定ストッパーネジは締めません。

 

次にインシュレーターをセット。
インシュレーターはO-リングシールを交換orラバープロテクタント。
とんがり角度がキツイ方が下(地面側)です。
O-リングを前方にしてセットして、ボルトで止めます。
締め付けトルク8N・mなので、ばかみたいに力入れると舐めます。
※ここ舐めたら最悪です、締めすぎ要注意。

完了後、キャブ側エアダクトホース固定ストッパーネジもしっかり締めます。

 

次にゴミ汚れが入るといけないのですぐに、アクセルワイヤー(スロットルバルブ)を垂直に挿します。
※注意:ニードルの向きを180度逆にいれると、エンジンかけた瞬間フルスロットル状態でかなり危険です。

 

アクセルワイヤー蓋(キャブレタートップ)を手でギュッと締めて最後に、凸凹部分にマイナスドライバーを当てて、トンカチで軽く増し締めします。

各種チューブをキャブレターに繋ぎます。
インマニは外してないので負圧チューブは無視します。

①【オイルパスチューブ】→②【フューエルチューブ】→③【エアリードチューブ】
の順番で付けていきます。
抜け防止ピンも忘れずにしっかりと。

最後に、

オートチョークの向きがOKの確認をしてリテーナネジ2本を本締めします。
次に、オートチョークのカバーを上からかぶせます。
その後に、オートチョークカプラーをアクセルワイヤーの下から差し込みます。
「カチッ」と音がするまでです。

 

これで完成です。以下オーバーホールしたキャブレターの部分です。

 

 

キャブレター他部分の取り付け

あとは作業しやすいように前準備で外していたものを取り付けます。
キャブレター以外の部分を取り付けるだけです。
スピード上げていきましょう。

2stオイルBOXを元通り固定。

 

エンジンカバー装着。

 

マフラーカバー装着。

 

エアーダクトホース装着。

 

エアチャンバボックス取付て、左フレームカバーを取り付け。

 

荷台付けて。

完了★

さて、実際にかかるかどうかの✔チェックです。
何十回として来てる作業ですが、調子よければセル2回でかかります。

1回目エンジンスタート:

キュルキュルキュルッ。

 

2回目エンジンスタート:

キュルキュルキュルッ。ブロン~♪おお~♪っと今回も2回でかかりましたね。
近所を慣らし運転して完了です♪

う~ん気持ち良しです^^

 

 

ジャイロUPのキャブレターのOHで必要な工具

基本的な手工具と特殊工具はD型スクリューのみです。

●D型スクリュードライバー

排ガス規制が始まってからの車種のキャブレターエアー調整で必要です。
ジャイロでいう後期型は必要です。

 

●エクステンションバー

キャブレター横のエンジンカバーが深いので延長棒が必要です。
このセットがあれば特に問題はありません。

 

●フレックスラチェットレンチ(高精度小ギアタイプ)

真横に付いたインシュレーターボルトを外すのに使用します。

 

●電動インパクトレンチ|SI-170W(新型)

エアー工具のエキスパート信濃機販ですが、壊れない!ひろしバイク超おすすめの電動インパクトレンチ。
先っちょの引っ込んだコンパクト大工形状と違い、整備のしやすい突き出し形状です。
エンジンなどにもコンパクトで小回りが効きながら使用出来て、足回りなどにもツインハンマーなので対応出来ます。

※私はSI-160ですが165w→新型170wが現在の新型です。

 

 

ジャイロUPキャブレターオーバーホールの作業動画

取外しから、オーバーホールまでの一連作業です。
取付に関しては逆手順なので早送りですが、清掃同様に丁寧な作業が必要ですのでご注意下さい。

 

追記:12月20日

リクエスト動画でカメラをより見やすくして、キャブだけではなく燃料装置全てのオーバーホールの手順と方法です。
キャブに関してはこちらはニードルジェットまでしています。

 

 

ジャイロUPキャブレターOHセット工程

1:前準備と取外し方

チェック①:キャブ外し

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2:分解・清掃部品交換方法

チェック②:キャブ分解・洗浄

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3:組立て・車体取付方法

チェック③:キャブ組立・取付

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今回のキャブレターオーバーホールです。
先月腰上エンジンもオーバーホールしたので絶好調ですね★
ひろし整備人
ひろし整備人

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