ジャイロUP [TA01]

【ジャイロUP】キャブレターオーバーホールの方法②|分解・清掃方法

2019年3月3日

前回ジャイロUPのキャブレターの取り外しをしましたので、今回はキャブ自体を分解して清掃する方法です。

中の覗いてこんななってたら時間の問題でアウトです。

最近の原付と違い、見慣れない人も多いかもしれませんがいたってシンプルな事で、穴という穴を清掃・貫通させるだけです。

難しく考えすぎる必要はありません。

ジャイロ後期は、ジャイロX・キャノピー共通です。

 

キャブレターの分解・清掃方法

キャブレターの分解

ホース系を外します。
キャブレタードレンチューブ・エアベントチューブの2つ。

 

チョーク(オートバイスターター)を外します。
プラスドライバーでネジ2つです。

 

チョークが外れます。壊れやすいので1円玉で塞ぐ人もいますがマニュアル通りに。

 

ひっくり返してフロート室を開けます。
プラスドライバーでネジ2つです。

 

パカッと開きます。

 

フロートピンを外してフロートを外します。

 

フロートピンとフロートバルブが外れます。

 

メインジェットとスロージェットを外します。
※メインジェットの奧にはホルダーになるニードルジェットがあります。
マイナスドライバーです。

 

ニードルジェットは奥から押してあげると出てきます。

 

O-リングシールも表と裏と「2カ所」外します。

 

インシュレーターのO-リングシールもです。

 

ジャイロUPキャブレター一式、純正Oリングシール系は[16010-GCH-000]です。

 

慣れてない人は順番通りに並べておきましょう。

あとは綺麗にしていきます。

 

【注意】重要事項:エアスクリューとアイドル調整ネジ

スクリューについて

最後にこのネジ2つを外しますが、燃調が狂います
調整方法は別で書きますが、外さなくても可能なので、心配な人はこのまま触らず先へ進んでください。

HONDAマニュアルに準じてするとこうです。

キャブ外側を綺麗にして綺麗にふき取ります。
油性マジックで印を付けて、基準点を作ると簡単です。

 

あとは1個づつ締め込んでいきます。
エアスクリューの方はジャイロ後期の場合「D型調整ドライバー」が必要です。
特殊工具なので必ず要ります。

このためだけの特殊工具が必要です。

最大まで締め込みますが、締め止まるまで基準点が今の状態から何回転したかをメモします。
そうすると取付時には、最大まで締め込み同じ回転数戻せば今の状態の出来上がりです。

引用:HONDAジャイロUP後期マニュアル

これでキャブレター全ての分解が完了です。

 

 

キャブレターの清掃

稀薄性の少ないエンジンクリーナーと、稀薄性の高いパーツクリーナーを使用します。

まず組み立て時に汚れが入り込むので外側をパーツクリーナーと歯ブラシ等で綺麗にします。

 

外側を綺麗にしたら、作業皿を綺麗にします。

 

キャブの中をエンジンコンディショナーで綺麗にします。
最後はパーツクリーナーで流します。

 

フロート蓋側で大切なのはこの穴です。

 

キャブ本体側は全て大事です。
穴という穴全て念入りに貫通清掃します。
もちろん3つ「①メインジェット・②スロージェット・③ニードルジェット」もです。

 

特にスロージェットは小さいので詰まると始動性も悪くなります。
釣り糸なんかあれば、念には念をで念入りに貫通清掃します。

※針金は穴の大きさが変わる恐れがあるので禁止。

これでキャブレターの清掃が完了です。

 

 

キャブレターゴム周りの清掃

あとは付属の部分を清掃します。
パッキンは交換が当然基本ですが、再利用する人がほとんどでしょう。
その場合、ラバープロテクタント(ゴム復活剤)にひたします。
※パーツクリーナーがかかるとカチカチになるので注意。

 

ホース系も全てです。

 

そしてエアーダクトホースと、耐熱シートもです。
オイルがこびりついてるからといって、パーツクリーナーを使用するとカチカチになりますので使わないように気を付けて下さい。
ラバープロテクタントと吹いて、雑巾でゴシゴシふき取ります。

これで全てが完了です★

あとは丁寧に組み立てていくだけです^^♪

とりあえずインパクトレンチはないとヤル気がおきないでしょう。

手工具でフレームカバーを外すと10分かかるのが、インパクトなら1分or慣れれば30秒で全て外せます。

 

 

ジャイロUPのキャブレターのOHで必要な工具

基本的な手工具と特殊工具はD型スクリューのみです。
消耗品としてO-リングゴムシールです。

●ジャイロUP後期:キャブレター周りO-リング

純正番号:16010-GCH-000

 

●D型スクリュードライバー

排ガス規制が始まってからの車種のキャブレターエアー調整で必要です。
ジャイロでいう後期型は必要です。

 

●エクステンションバー

キャブレター横のエンジンカバーが深いので延長棒が必要です。
このセットがあれば特に問題はありません。

 

●フレックスラチェットレンチ(高精度小ギアタイプ)

真横に付いたインシュレーターボルトを外すのに使用します。

 

●電動インパクトレンチ|SI-170W(新型)

エアー工具のエキスパート信濃機販ですが、壊れない!ひろしバイク超おすすめの電動インパクトレンチ。
先っちょの引っ込んだコンパクト大工形状と違い、整備のしやすい突き出し形状です。
エンジンなどにもコンパクトで小回りが効きながら使用出来て、足回りなどにもツインハンマーなので対応出来ます。

※私はSI-160ですが165w→新型170wが現在の新型です。

 

ジャイロUPキャブレターオーバーホールの作業動画

取外しから、オーバーホールまでの一連作業です。
取付に関しては逆手順なので早送りですが、清掃同様に丁寧な作業が必要ですのでご注意下さい。

 

追記:12月20日

リクエスト動画でカメラをより見やすくして、キャブだけではなく燃料装置全てのオーバーホールの手順と方法です。
キャブに関してはこちらはニードルジェットまでしています。

 

 

ジャイロUPキャブレターOHセット工程

1:前準備と取外し方

チェック①:キャブ外し

【ジャイロUP】キャブレターオーバーホールの方法①|外し方

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2:分解・清掃部品交換方法

チェック②:キャブ分解・洗浄

【ジャイロUP】キャブレターオーバーホールの方法②|分解・清掃方法

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3:組立て・車体取付方法

チェック③:キャブ組立・取付

【ジャイロUP】キャブレターオーバーホールの方法③|組立て・取付方法

続きを見る

 

エアスクリューの部分はマニュアル通りするか、触らないのが無難です。
同調の取り方は別で今度書きます★
ひろし整備人

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