ジャイロX [TD02]

【ジャイロX】ファイナルリダクションオイル(トランスミッションオイル)交換方法|古いオイルの抜き方と新しいオイルの注入方法

2020年4月7日

ジャイロX[TD02]4stバイクのファイナルリダクションオイル交換方法です。

いわゆる2st時代の表現でいうと”ミッションオイル”です。

4stジャイロX定期交換オイルには”エンジンオイル”と”ファイナルリダクションオイル”があります。

 

ファイナルリダクションオイルについては

厳密には4stバイクにはありますが、大衆車には全交換出来ないのもあります。

ひろしバイクどっとこむからでは、YAMAHAのギアなんかも交換できます。

HONDAトゥデイもそうですが、トゥデイは元々ビジネスバイク仕様ではないので減った分をスポイトで継ぎ足すだけです。

エンジンオイルとファイナルリダクションオイル2つの違い

大まかにかみ砕くと以下です。

  • エンジンオイル:車体左側
    循環オイルの役割を主としてるため、ピストン・シリンダーの潤滑と冷却、クランクの潤滑と冷却汚れの分散を主としたオイル。
  • ファイナルリダクションオイル:車体右後方側[※今回]
    主としてトランスミッション側のギア潤滑するための駆動系メインでクラッチなど変速ギアなどを司る部分の駆動系歯車メインの円滑オイル。

[イメージ図]

 

それでは”今回はファイナルリダクションオイルの交換作業”です。

私も含め一般の人も出来た方が良いとても大切な作業です。

※今回は工具次第では、カウルもタイヤ外しなどもしなくてもできますが、一番オーソドックスなやり方でしてます。

 

まずは”リヤーフェンダー”と”エンジンカバー”を外しておきます。

 

 

ジャイロX:ファイナルリダクションオイル抜き取り作業

右リヤータイヤを外す

バイクの”右側”での作業となります。

ジャッキを入れて。

 

割りピンとホイールキャップを外して、”24mm”で”ホイールロックナット”を外します。

 

ワッシャーも外して”ライトリヤーホイール”を外します。

 

リヤーホイールダストシール”を外します。”10mmの3つ”です。

 

するとドレンボルトが見えます。”17mm”です。

 

 

ドレンボルトの外し方

ファイナルリダクションオイル”の”ドレンボルト”の下に”オイル用パン”or”廃油処理箱”を敷く。

 

必ず手工具で外します。

 

古いオイルがドボドボと落ちてきます。

 

 

ドレンボルトの取付け方

シールドワッシャー”を新しいのに交換します。”12mm”です。

 

手締めてドレンボルトを締めます。

 

ポイント

最後は必ず”トルクレンチ”を使用して増し締めします。
規定トルク値:24N・m”の力です。
規定値になると首がカクンと曲がって教えてくれます。

抜き取りとドレンボルトの装着が終わったら次は新しいオイルの注入です。

 

 

ジャイロX:ファイナルリダクションオイル注入作業

今までは車体の右側で作業してましたが、次は車体後方へ周ります。
右側に”チェックボルト”が有りますのでこれを”10mm”で外します。

 

ここも必ず手工具で外します。

 

ファイナルリダクションオイル(ミッションオイル)規定量

メモ

  • 交換時:0.33L(330ml)
  • オーバーホール時:0.35L(350m)

 

全量量としては350ml入っていますがトランスミッションを開けてOHした後は350ml注入します。
※今回は交換なので330mlとなります。

オイルを規定量測ります。

 

オイルサクションガン”に入れて。

 

全て注入します。

 

ドレンボルトの時と同じように”手締め”して。

 

ポイント

最後は必ず”トルクレンチ”を使用して増し締めします。
チェックボルトの方は”規定トルク値:13N・m”の力です。

カクンッと首が曲がれば完了です。

 

これでファイナルリダクションオイル交換の全ての作業が完了です。

※ブレーキ部分を触る場合事故の無いようにきちんと組立て調整が必要です。安全第一です。

 

重要注意

抜き取ったオイルはきちんとした処理が必要ですので、一般の方は廃油処理箱を使用して下さい。

 

 

ジャイロX:エンジンオイル抜き取り作業に必要な部品・工具等

部品類:

●ドレンシールドワッシャー

ドレンワッシャー潰すことで密閉するので、基本一回一回交換します。

 

●4stエンジンオイル

基本的には全てウルトラG3を使用してます。これは好みで何でも良いです。
最大限低価格の高品質SLグレード全化学合成油4stオイルです。
※更に上位のレース用の高粘度極上オイルを原付レベルで使うと、粘度が高く力が要るので燃費が悪くなるのと、サラサラ過ぎるのも浸透率も良くなり過ぎてシールとガスケットから漏れやすくなるので注意。

 

工具類:

●オイルサクションガン

これがないとジャイロの場合は場所が場所だけに、ミッションギアオイル交換ヤル気が起きないレベルで便利です。
高粘度対応の自動車用にすればず~っと使えますがここは安物で良いので紹介。
バイクしかしない人は安い方で良いと思います。

 

●廃油処理箱

一般の方はこのような廃油処理箱を使用して、廃油を処理します。

 

●トルクレンチ

通常ドレンボルトを締める時はトルクレンチを使用します。
慣れてる人はラチェットのみでも出来ますが、エンジンクランクケースですので正確にはトルクレンチが必要です。

エンジン触る絶対必要条件ですので持っておく必要あります。
これを使用してますが、正直トルクレンチに関してはもっと精度の良いやつをお薦めします。
エンジンOHでも使用するので”10nmトルク以下”で対応できる中ではそこまで悪くはありません。
バラシでは必要ありませんが組み立てで必須工具です。

 

 

ジャイロX:エンジンオイル交換作業動画

今回のエンジンオイル交換作業動画です。
トランスミッション側のファイナルリダクションオイルではありません。

 

ジャイロX(TD02)の基礎整備が続きます。
ひろし整備人

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