今日は4st水冷ヤマハジョグCE50[SA36J]が段差を下りたとたん急にエンジンがかからない状態になりました。
ごくごくたま~にかかるのですが、時間がたつと全くかからなくなりました。
これだけ聞くと、プラグ劣化が原因だろうと思うかもしれませんが劣化は劣化でも少し違いますが、プラグが原因でした(笑)。
ただし今回のポイントは「段差を下りた瞬間にエンジンがかからなくなった」というのが最重要ポイントです。
ロジックを組み立てるなら段差の衝撃で、何かしらの部品が外れたとか壊れたというのがつじつまが一番合います。
しかしそんなに簡単にバイクの部品壊れるかな。
燃料ホース外れとかならあり得るかもしれませんね。
どちらにせよ整備いれてないバイクでしたので、基本整備のプラグから見てみました。
それにしても出るわ出るわのこの症状。
リコールまで行きませんがメーカーが発表している不具合対象現象でしたのでご注意下さい。
「ヤマハギア・ビーノ・ジョグ」など同様のイグニッションコイル~プラグキャップまで使用してる人要注意です。
プラグの確認すると!
えええ!!??? 何か足りない!
プラグ側に電極ネジが無くて、プラグキャップ側に出っ張りが!?
プラグにあるはずのネジ部(ターミナル部)はキャップ側で固着してます。
あまりにもか・固い。。。
プラグも抜いて確認した所スコスコの状態でもう使用不可能でした。
症状と状態からみても、段差を下りた衝撃でプラグから折れてネジ部(ターミナル部)が抜けたとしか考えれません。
が、そんなことあり得ますか??
本来段差衝撃程度で抜ける事なんてありえませんので、何か無理にキャップが挿さっているとか、プラグコードが引っ張っているとか二次原因があるとは思われます。
もちろんただの劣化でこうなったというのも有りますが新品プラグの場合でこうなる場合は必ず二次原因まで追究して下さい。
とはいえ今回は「劣化+段差衝撃によるターミナル折れ・抜け」だと思いますし、15年以上整備してきて初体験でした。
まだまだ当たってない症状別トラブルパターンがある事に新鮮さを覚えた嬉しい日でした^^
急遽動画回しましたがこんな感じのやり取りでした。
追記:2021年1月24日
出てましたヤマハ公式HPより点火系不具合症状について>>
イグニッションコイル~プラグキャップまで交換する必要が有ります。
プラグが原因でしたと言いましたが、メーカー側の部品造りにより起こる原因症状との事です。
※具体的には2点・エンジンヘッドと近すぎて漏電するのがイグニッションコイル側で、プラグキャップは赤→黒キャップ型へ変更。
【※重要】JOG点火系不具合の対策整備方法
- イグニッションコイル交換>>【※リコール】
対象車に関しては同時に配線の処理をする必要が有ります。 - プラグキャップ交換>>【※対策品対応】
これはほぼ全ての車両で声があがっている事がわかります。
JOG:[症状別トラブル修理]:段差衝撃でエンジンがかからなくなった!修理作業動画
今回の初パターントラブル修理です。