ページコンテンツ
4st水冷ヤマハジョグCE50[SA36J]の冷却水交換方法です。
内容は冷却水の抜き取り・注入・エアー抜きの方法です。
自分でエンジンを開けて整備する人としない人で覚えておく工程が異なりますのでご注意下さい。
冷却装置を外してシリンダーまで開ける人は覚えておく必要が有ります。
基本的には一般乗りの人が触る分には「リザーブタンクから継ぎ足し注入」するだけで構いません。
ただし、エンジン整備をするために、一度全部抜いてから交換する場合は、ラジエーター内冷却水まで交換する必要があるので、工程数が変わってきますのでご注意下さい。
早速作業していきます。
4stJOGの一般的冷却水注入方法|乗り手一般整備
自分でエンジン開けたり整備しない人はこちらのリザーブタンクの継ぎ足し方法だけ覚えておけば大丈夫です。
とにかく切らさないようにお気を付けください。
バッテリーBOXを開けます。
ここが冷却水のリザーブタンクの注入場所です。
ジョウゴなどを用意して、冷却水を入れます。
※この時横の窓から覗きながら入れて下さい。
横の窓からはこうなってますので、リザーブタンクから「F」値まで注入して完了です。
4stJOGの冷却水交換方法|エンジン整備する人
冷却水の抜き方
ラジエーター側
スクリュー4つを外し、ラジエータカバーを外す。
※他カウル・ステップ・サイドカバーを外す。【※動画参照】
ラジエータードレンコック(ゴムボルト)をはずす。
ドレンボルトが舐めた場合!|ここは良く舐めます
注意ポイント
ここのドレンボルトが劣化で固くなりやすいです!
硬化してしまってる場合はナメますので要交換。
[注意]:外れない場合はセンターにドリルで穴を開けて空洞を造ってあげて「ネジザウルス」などのペンチ系で1/4回転づつなどゆっくり頭をもがないように外してあげて下さい。
素早くなるべく手につかない様、気を付けながら冷却水を抜きます。
リザーブタンク側
リザーブタンクはサイフォンホースから冷却水を抜きます。
これで抜き取り作業は完了です。
※各種、ウォーターホース・エンジンシリンダーヘッド周りにはまだ冷却水の残りはあります。
冷却水の入れ方
ラジエーター側
ラジエーター側から注入します。
※内側の出っ張り(フィラネック)ギリギリまで冷却水を注入します。
次にリザーブタンク
次はリザーブタンクの方にエアー抜き作業するので”上限ラインギリギリ”まで冷却水を入れます。
ラジエーター側はキャップは締めない、リザーブタンク側はキャップを”完全に締める”。(泡を見たい人は)
冷却水のエアー抜き作業
まずはホースをモミモミして、こぼれない程度に車体をゆさゆさします。
このままエンジンを掛けます。
数分するとサーモスタットが開いてきますので循環が始まりブクブクと泡が出てきて、ラジエーター内の冷却水が減ってきます。
※参照:サーモスタットの役割>>
※ホースを抜いたり・エンジンを開ける整備をしてない場合、サーモスタッドが開いてもホース内等に冷却水がたくさん残ってるのでそこまで泡は出ません。
エアーが抜けて、減った分を継ぎ足して完了です。
最後はしっかりとラジエーターキャップ(圧力キャップ)を締めて完了です。
ポイント
※エアーが完全に抜けたかどうかは誰にも分かりませんのでバイクの場合10分もすれば充分です。(車だと15~1時間目安)
※エアーを噛んでいる場合でも、そのエアー分はリザーブタンクから補充されますので心配無用ですので、後日リザーブタンクを確認✔して減っている分を継ぎ足して下さい。
※ブレーキフルード等とは異なりますので、エンジンかけて走った後に減った分をきちんと足して下さい。
ヤマハJOGの冷却水交換に必要な部品・工具類
部品類:
●ドレンコック
純正番号:5VU-12478-00
ジョグのこれ悪くなりやすいですよね。漏れたりしたら要交換です。
※共通:ジョグ・V-MAX・ビーノ・ギア・ZR・ VOX・BW’S50
●冷却水|LLC直タイプ
純正指定は希釈型ですが、直接入れるタイプの方が楽で規定量入れて終わり。
高価なもの入れての満足よりも大事なのは安物でも定期的に交換してあげる事の方が圧倒的に大事なのはエンジンオイルもある意味共通です。
使い分けてますが最近こっちが多いです。
工具類:
ドレンがラジエーターの底にあるので、ショートビットプラスと板ラチェットがあると便利です。
●板ラチェットドライバー
特に活用するのはバイクのヘッドライト下のネジですが、いたるところで必要が出てきます。
今回は”ラジエータードレン”で使用。
●ジョウゴ
JOGの冷却水はHONDAジャイロと違い場所がキュウキュウです。ジョウゴ必須です。
●ネジザウルス
今回のドレンボルトはしょっちゅう舐めます。舐めたらこれ!
ヤマハJOGの冷却水交換作業動画
今回の作業動画です。