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今回動画更新してますので、一番下までご確認ください。
トゥデイAF61のセルモーター交換方法です。
AF67の場合も”ほぼ”同じですがキャブレターの後方下にあるAF61に対してインジェクション横下にあるAF67は前準備が多少異なります。(セルモーター自体は共通)
”バッテリーは元気”なのにセルモーターがウィーンともスンとも動かない場合は”セルモーターor配線orスターターリレー”が壊れている可能性が高いです。
オーバーホールには多少慣れが必要ですが、交換自体は非常に簡単な作業となります。
ただし場所が場所だけに前準備をしっかりしておかないと、コードや配線を傷つけてしまうので注意が必要です。
フレーム関係は一切外す必要はありません。
さっそく交換していきます。
※点検方法は動画を参照下さい。[追記:2021年7月22日分]記事最下部
トゥデイAF61のセルモーターを外す為の前準備
メットインを外す
メットインシートを上げて、下記4つのボルトを外します。”10mm”です。
上へ引っこ抜きます。
キャブレター周りのホース類を外す
※この項目のみ省略できますが、強引な作業になりますので、マニュアル通りするならして下さい。
キャブレター周りのホースを外しますが、3本+エアホースのみで構いません。
①と②は抜くだけです。
③はアクセルワイヤーなので"12mm"スパナで緩めて外します。
上のホースを外すと、エアーホースが外せます。
留め具のプラスネジを”プラスドライバー”で緩めて。
”マイナスドライバー”or”リムーバー”でエアーホースをめくって外します。
固着してる場合は固いので、ラバープロテクタントなどを吹いて柔らかくしてからめくります。
エアーホースはキャブレターから外れていればそれだけでOKです。(※全て取り外すの意味ではない。)
これで上記の「ホース2つ」、「アクセルワイヤー1つ」、「エアホース1つ」が外れました。
合計4つが外れている状態です。
他は外す必要ありません。(もちろん外しても構いません)
これで上から見た前準備は完了です。
ポイント
ちなみにキャブレターを全て外すとこんな風にセルモーターがあります。
どうせ上からは外せないので、ここまですると逆に手間がかかります。
右サイドファンカバーを外す
バイクの右サイドのカバーを外します。
”8mmボルト”2つ、”プラスネジ”2つです。
外してひっくり返すと”配線を束ねるクリップ”があるので押し出して外します。
これで全ての前準備が完了です。
5分あれば可能ですので、面倒がらずきちんとする事をお薦めします。
あとはセルモーターを車体から取り外していきます。
セルモーターを外す方法
前準備が終わったら、トゥデイAF61のセルモーターの位置の再確認です。
上から見るとこの下です。
右サイドからみるとこの奥です。
右サイドから外しますがさらに拡大して奥を覗きます。
”8mmボルト”が2つあるので外します。電極線も一緒にこのボルトで止まっています。
かなり奥にあるので”エクステンションバー”が必要です。
奥の奥に手が届く工具ですね。
【左側ボルト】:
奥なのでボルト位置を確認しながら外します。左側はコードが少ないので簡単です。
【右側ボルト】:
右側は配線コードやキャブレター付近になるのでホース関係も邪魔になってきますので、配線をグイっと上げながら、下をくぐらせてグイグイ押し進んでいきます。
(※前準備をきちんとしていれば何の問題もありません。)
横からも見ながら上からも見ながらボルトに噛んだら緩めて外します。
あると便利
セルモーター交換あるあるですが、今回のように密集した配線の中での作業の時や、エンジンなど下向きで作業する場合、外した”O-リング”や”ボルト”や”クリップピンなど”が落ちたりします。
そういう時はこれがあると便利です。
エンジン触る人は持っていると思いますが他でも使えます。
ガッチリ掴めます。あとはピストンのサークリップみたいな小さいものを落としたときも、”先が磁石”になってるので非常に重宝します。
あとはセルモーターを引っこ抜けば外れます。
※固い場合は、上側から軽く「コンコン」と叩きながらマイナスドライバーでめくりながら。
下からも手でクネクネしながら外します。水平を意識しながら抜き取ります。
外しにくいだけで、作業自体はとても簡単な作業となります。
注意!
注意点】セルのあったクランクケースの穴を見るとセルに付いている”Oリング”が落ちています。
メンテの場合は、これ必要なので注意。
最後に、ここのゴムカバーをめくってドライバーでネジを外します。
※交換の場合は他のネジは外す必要ありません。
ゴムカバーをめくると”プラスねじ”が出てきますのでプラスドライバーで外します。
セルモーターが外れます。
補修品や純正品のセルモーターと交換して完了です。
と、その前に次は本当にこのセルモーターが死んでいるのか生きているのかの確認方法です。
取り外したセルモーターの生死確認方法
バッテリーを一つ用意してからの準備になります。
今バイクについているバッテリーでも構いません。
危険を伴いますので慢心せず安全に注意して作業を行ってください。
チェック:セルモーター
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バッテリー直結でのセルモーターの生死確認方法
続きを見る
【重要】トゥデイAF61のセルモーター取付けの注意点
数点ほど重要な注意点があります。
他は特に難しい事もないので全く同じ逆手順です。
キャブの外したホースなどのつけ忘れに注意して下さい。
超重要:勘違いしやすい
セルモーターを車体に取り付けた時ここにスキマがあります。
※これが正しい形です。
※締まらないと思ってグイグイボルトを締めてたらすぐに舐めますので重々注意!
※その他の注意点は以下▼
取付は逆手順ですが、注意点として「Oリング装着」と「固定ボルトには両サイドともアース線」と一緒にセルモーターを固定するボルトを締める必要が有りますのでそこだけしっかりご注意下さい。【※動画参照】
トゥデイAF61のセルモーターを外す為に必要な工具
部品類:
●トゥデイAF61セルモーター(互換品)
補修用セルモーター自体です。
●トゥデイAF61セルモーター(純正品)
純正品番号:31210-GFC-771
純正品です。心なしか純正の方が重い気がします。側金属部分がしっかりしてます。
作業に必要な工具
●エクステンションバー
ブログのひろしぱぱのはこれです。
首振りタイプで少々斜めでも外すことができて奥行があるばしょにかなり便利。
(※代わりに強引にし過ぎると舐めたりもしますので注意)
●電動インパクトレンチ|SI-170W(新型)
エアー工具のエキスパート信濃機販ですが、壊れない!ひろしバイク超おすすめの電動インパクトレンチ。
先っちょの引っ込んだコンパクト大工形状と違い、整備のしやすい突き出し形状です。
エンジンなどにもコンパクトで小回りが効きながら使用出来て、足回りなどにもツインハンマーなので対応出来ます。
※私はSI-160ですが165w→新型170wが現在の新型です。
●ピックアップツール
特殊ながら一つは必ずもっていたい工具です。
なんど助けられたか分からないくらい助けられる工具です。
その他ドライバーやマイナスドライバーなどの一般工具です。
トゥデイAF61のセルモーター交換作業動画
今回のセルモーターを交換する作業動画です。
ちょっとアフレコが変な日本語のところがありますが気にしないで下さい。
追記:2021年7月22日
動画最新版:どちらが見やすいか分かりませんが、やり方を変更しましたのでこちらの方が作業が早いです。
一つは壊れても作業が簡単な事。
もう一つは始動時のみの部品として純正品は2倍の価格か~。。。
という費用対効果をみた場合の感想です。