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最近はバッテリーを最初から作られたジェル型にしてましたが、長持ち度がやはり異なる気がして、電解液とケースの別型バッテリーに戻してみました。
実際には違いがあるかは不明なところがありますが、いつ電解液を注入したのか分からないものを送られるよりも、自分で注入して確実にその日から開始の方が理に適っているかなと思ったからです。
実際にレビューではこちらの方が長持ちするという評価が多くあり、理にもかなっているので信頼できる情報です。
メモ
他にも更に仕入れの安いバッテリー電解液の別タイプがあるのですが「陽板が少なかったり、液側の成分や硫酸濃度が低濃度だったり」あります。
※陽(+)板が多いほど高性能。
原付バイクにおいて日本YUASA製は高価になりすぎるので(私見)、台湾YUASA製です。
現在:バイクでは主流となっている密閉型の場合基本的にこのセットが多いので素人でも安全に出来ます。
一方:開放型は注入などが気軽に出来ますが、危険度も増しますので適当にしてたら痛い目をみるのでお気を付けください。
バッテリーの構造と仕組み|12v
日本車メインである現在の12V車のバッテリーの仕組みはほぼすべてこの形です。
外車や大型トラックなどは24v主流なのでまた異なります。
いわゆる一番古い形のバッテリーでありながらずっと使われ続けている形で圧倒的な歴史をもつ構造です。
同じ蓄電池でも、EV車が普及しようとするこれからは、10年20年先は全く違う形になっていると思います。
12V車のバッテリー(※密閉型)
車であれ、バイクであれ仕組みは同じです。
下の画像は現在主流の密閉型です。
一番使われている形式のバッテリーです。
どの種類でも液体は希硫酸で共通しており、中にはジェルタイプや液体タイプなどあります。
6セルに分かれ1セルにつき起電力2V×6個あります。
極板は陽陰ともに構造は同じです。網状の鉛の板(格子体)にペースト状の鉛(活物質)を塗ったものですが、陽極板は過酸化鉛、陰極板は海綿状鉛(硫酸の浸透性を高める為にスポンジのような多孔性の鉛)が塗られています。陽極板と陰極板の間には絶縁の為セパレータ(多抗薄膜絶縁体)と極板の脱落保護の為のガラスマットが挟まれています。
陽極板、負極板共に上部のストラップ部分で連結されて、それぞれプラス端子、マイナス端子につながっています。
内部の極板の数が多いほど性能が高くなるので、極板以外のモノ、つまりセパレータを薄くしたりして多く極板を入れているものもあります。同サイズのバッテリーで高性能タイプがあるのはこのためです。
また、極板の劣化により活物質が格子体より剥落した場合、バッテリー下部でのショートを防ぐ為、”くら”を設けて余裕を持たせてあります。引用①:一般社団法人 電池工業会
引用②:バッテリーの仕組み
形式はさまざまです。
- 密閉型:バイク・車、使い捨て。安全で作業しやすい。
- 開放型:ほぼ車、継ぎ足しがしやすい。
- シール型(制御弁式):病院、工場、ビルの非常用電源やコンピュータのバックアップ用
他にもありますがメイン所としてはこんな種類があります。
と、一般には知っていてもどうでも良い部分が多々ありますが、共通することは危険と言いう事を伝えたいのです。
したがって、生活基盤でかつ”DIY”メインであれば密閉型が安全ですよという事です。
電解液(希硫酸)別型バッテリーの注液|密閉型YTX4L-BSの場合
さっそく注液してみます。
ほぼどんなバッテリーも密閉型はこのやり方がほとんどです。
けっきょく一番売れているメジャーな台湾YUASAの密閉型YTX4L-BSです。
余 談
これは余談ですが、慣れてくると実は濃度は匂いで分かるようになります(笑)。
頭がクラクラするので”必ず”換気の効いた部屋の水平な台で作業しましょう。
経験上匂いの薄いものは寿命が早いです。(経験上1~2年しかもたない)
バッテリーボックスと電解液(希硫酸)と金具付属品が入ってます。
電解液のゴムキャップを外します。
このキャップは最後にバッテリーボックスに蓋をします。
ボックス側もアルミシールを外します。
ちゃんとした品質の会社で古すぎるボックス再利用でない限り、真空密閉になっているのでプシュッと小さな音がするかと思います。
電解液をひっくり返してボックスに真上から突き刺します。
置いて体重でぐっと押せば刺さります。
電解液は希硫酸です。
※(注意)一気に匂いが充満するので換気には重々注意!手の付着飛び散りにも重々注意!
ごぼごぼ泡を立てながら注入されていきます。
泡が出ていない場合は落ちにくいので、軽く揺らしてあげて下さい。[引用:YUASA取説]
このまま30分以上放置します。(※開放型の場合は1時間以上)
この間にゆっくりとボックス内の付着溶剤や陽極板・陰極板と化学反応が起きています。
電気を流すと更に反応が起きて蓄電池となります。
-30分以上後-
電解液容器を取り外します。
密閉から密閉へ差し込む取付とは違い飛び散りやすいので注意。手袋推奨。
注入が終わった容器はかならず”燃えないゴミ”で捨てます(日本)。
次は最初にあった「DO NOT OPEN」と書かれたキャップで密閉します。
グイグイっと丁寧に押し込みます。
最後に充電して完了です。
プラスとマイナスのワニクリップを繋ぐ。
今回は関係ないですが”プラスから常に繋ぎマイナスから外す”を癖付ときましょう。(取付け時は、プラスから繋ぎ、次にマイナスを外す)
注意ポイント
最初の初期充電はとても大事で、”微電流”充電であればあるほど良いとされています。寿命に影響します。
忘れがちな現代充電器とおさらい
最近の充電器は当たり前に6A・10A・15A・20Aなどあってバイク/車共通なので麻痺してしまいがちですがバッテリーを見てみて下さい。
長持ちさせたいなら充電電流をきちんと確認しましょう。
4Aとか車では弱電流レベルですがバイクにはかなり大きい電流です。
バイクが6vから12vに切り替わってからというもの、バイク/車共通充電器がほとんどなので麻痺してしまいます。
やはり時間かかりますがバイクは0.8A(アンペア)がとにかくおすすめ。
車用でもバイク用でも”何用であろうが”容量が大きかろうが小さかろうが、0.8Aフロートパルス充電をお薦めします。
※時間がかかるだけで、放電不良してなければ必ず満タンになります。
急速充電でも出来ますが勿体ない。
これで全ての作業が完了しました。
あとはバイクなり車なり農耕機なり溶接機なり取り付けて一からの蓄電池としての生命が動き出します。
電解液(希硫酸)別型バッテリー
部品類
実際には注入済タイプの方が良く出ていますが、最大限性能を活かせるのは電解液別タイプの方です。
●YTX4L-BS|BTX4L-BS密閉型(電解液別タイプ)★おすすめ★
冒頭書いた通り電解液の別売りバッテリータイプですので液を入れずに予備として持っておいてもOK。
※(注)最近は液別タイプは減っているのでリンク先が必ずしも液別かは不明ですのでご確認下さい。
●YTX4L-BS密閉型(注入済タイプ)
こちらはAmazonベストセラーです。上記の既に造られたもの。
バッテリー:YTX4L-BS型番使用車種
スーパーカブ・トゥデイAF61・AF67・イブ・AF14・AF06・AF17・リード90・FTR250・NSR250R・HA05・NS-1など
メジャー所バイクでも原付から単車まで幅広く使用されています。
工具類
●フロートパルス充電器
ひろしぱぱは、セルスターのDRC-300・ハーレー純正バッテリーテンダー・ACDelco社充電器・バル充電器など持ってますが、「圧倒的コストパフォーマンスと性能バランス」がずば抜けているのがDRC-300です。↓
こちらも是非ご覧ください。
チェック:パルス充電
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バッテリー充電器 DRC-300|一家に一台フロート式充電器でバッテリーを常にベストな状態に保つ
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電解液のバッテリーの注液作業動画
今回の電解液注入作業動画です。
開放型ではないので必要なかと思いながらもせっかくなので撮りました。
重々気を付けて丁寧な作業をする必要があります。