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今日は日本の二大バイク市場をけん引してきたHONDAとYAMAHAの違いというよりビジネスバイクブログとしての「ホンダBENLY」と「ヤマハGEAR」の違いについてのお話です。
意外に取り上げてみてもらえませんか的なコメントが多くて皆さん気になる人はやはり気になるんですよね。
ざっくり先に出来てるのはヤマハのギアの方で、後発がホンダのベンリィです。
YAMAHAのギアが爆発ヒットしてからの後発なので仕上げてきてるのがベンリィと思うかもしれませんが、基本的な走りベース性能としてはギアの方が圧倒的に上なんです。
ただしこれは「ビジネス性能と走り」に特化した話で合って、「日常含むトータルバランス」ではベンリィの方が上だと思いますので、それを踏まえた上でお話してます。
これはエンジン性能はスペックかも分かりますがそれは机上の話であって、どちらも持ってる私の目線から話したいと思います。
なるべく分かりやすく簡潔に。
バイクにおけるHONDA車とYAMAHA車の違い
まずはベンリィとギアに絞らず大雑把なホンダ車とヤマハ車の違いをサクッと。
●ホンダ車
世界のHONDAです。圧倒的市場シェア数と共に販売台数を誇るHONDAです。
日本企業であるため日本基準の体系ベースで造られたりしているとの事で、バイクの基本を造ってきた会社です。
その種類の多さからそれぞれの用途にあった各エンジン排気量のバイクをどんどん送り出しています。
ザ・ベース車という部分も有り安心して乗れる「価格と台数」のため、車体価格も同年代のヤマハ車よりも安いのも特徴の一つです。
購入もそうですが修理関係も同ベース基準でヤマハ車より安くなる傾向があります。
時代にあったニーズ車体を開発して種類の多さとコストパフォーマンスで世界中No1で人気です。
台数のシェアで世界企業よりも日本が台数で強い理由はいわゆる「原付」スクーターを入れてるからでもあります。
●ヤマハ車
ひときわ特徴的なバイクが多い昔で言う美しいスタイリングとフォルムに定評のあるヤマハ車。
その内容は外面だけでは当然なく、細部まで拘った装備品をフル装備でまとってるイメージがあります。
ホンダの誰にでも人気で売れるバイクと違い特徴もだして、逆に好き嫌いがわかれやすいかなと。
ホンダ車のように種類は多く無いですが、一つのヒットバイクをグレードアップしながら新車として送り出していく傾向が強いと思います。
故に価格も高めとなりますが、カウル一つとってもホンダ大衆車よりも品質にこだわりがあり、世界でも特に欧州で活躍してる会社です。
全体的に見ても種類が少ないのですが、走り・エンジンパワーが良くて非常に人気がある会社です。
以上を踏まえた上でホンダBENLYとヤマハGEARを見てみましょう。
HONDAベンリィとYAMAHAギアのエンジンの違い
シーソーゲームのように、お互い前よりアップグレードしながら出しているので初期で検証してみます。
基本スペック|エンジンのみ抜粋
主に一般の人が見る所を抜粋してみました。
明かなエンジンスペック自体はヤマハの方が上ですが、何をもってスペックが上かという所で異なりますがバイクなので今回は「燃費」ではなく「走り」という点で見ると圧倒的にヤマハギアに軍配があるのが分かります。
ベンリィ
燃費が良く道路には「道路交通法」がありますので、レースで使う最大限のマシン性能というよりも、燃費・生活圏まで考えられたベストバランスなイメージです。
単気筒2バルブで高速になれば馬力もあり、仕事以外でも楽しく乗れるバイクです。
燃料消費率(km/L) 66
気筒あたりバルブ数 2
内径(シリンダーボア)(mm) 37.8
行程(ピストンストローク)(mm) 44
圧縮比(:1) 10.1
最高出力(kW) 2.8
最高出力(PS) 3.8
最高出力回転数(rpm) 8250
最大トルク(N・m) 3.5
最大トルク(kgf・m) 0.36
最大トルク回転数(rpm) 6500
ギア
マシン性能である「走り・パワー」の追求を怠らず仕事に100%力を発揮できるように考えられたギア。水冷ということや装備品がベンリィより頑丈という事も有り同価格で至れり尽くせりのイメージがあります。
その分燃費はベンリィには勝てませんが小型エンジンをフルに活かしたエネルギー効率のバイクです。
燃料消費率(km/L) 57
気筒あたりバルブ数 3
内径(シリンダーボア)(mm) 38
行程(ピストンストローク)(mm) 43.5
圧縮比(:1) 12
最高出力(kW) 3.1
最高出力(PS) 4.2
最高出力回転数(rpm) 8250
最大トルク(N・m) 3.9
最大トルク(kgf・m) 0.4
最大トルク回転数(rpm) 6500
ベンリィ・ギアのエンジン諸元表で横並び比較
上記から見ても分かるように単刀直入表現をすると以下の通り、
- HONDAベンリィは、2バルブ式とピストンストロークの長さは高速に強い造りでスピードに乗りさえすれば力強いです。
圧縮が通常の4stより弱めで燃費が良いですが出だしに不利、要は高速域にさえいけば同じ回転数で引けを取らず高燃費。 - YAMAHAギアの方は、低速から高速まで全てに強い造りであることが分かります。
常にどの速度域からでも加速力が出せる造りで、特に出だしでの差の違いがかなり大きい事がわかります。
2つの特徴のまとめ
乗り心地とターゲット層
安定感・速度・パワー・走りで見ると、全てにおいてYAMAHAギアの方が個人的には上です。
出だし・最高速・最高速までの時間・登坂力全てです。
ただしそのエネルギー効率が故、HONDAベンリィの方がリッター10km程度燃費が良いのも事実。かつ整備性・部品流通性も高くこれがベンリィがトータルバランスが良いと言われる所以です。
企業使用例
- ベンリィ:郵便局など
- ギア:各新聞屋など
ベンリィ
ベンリィはコストパフォーマンスが高くて燃費が良く、日常生活で平均的以上に快適に乗れるバイクです。
ホンダの特徴の多流通量があるのと、小型スクーターをそのまま大きくしたようなシンプルな素人DIY整備もしやすいバイクがベンリィ。
DIYで整備する人も部品の調達がしやすいので困る事はなく直感での作業もしやすいです。
ターゲット層は頑丈なスクーターで仕事以外でも原チャツーリングする人なんかもターゲットとなり向いてます。
ギア
しかしギアの仕事面で絶対に活躍する「登坂力」と「低速・高速(多ストップ&ゴー)走り」という面に関しては素晴らしいものがあり、初期から水冷という至れり尽くせりの装備が標準のいわば低価格での高級仕様ともいえるか。
ターゲット層はストップ&ゴーを多用する必殺仕事人!
どちらにもどちらの良さが確実に存在してます。
ビジネスバイクでも「幅広い層に売れる造りにしてる維持コストも考えられたバイクのHONDAベンリィ・仕事でのベストパフォーマンスを追求特化したYAMAHAギア」あなたはどっち?
※ちなみにどちらも通常の原チャよりも圧倒的に頑丈です。車重量も100kgと2倍いかない位あり耐荷重も3kgとかではなく10kg20kgと指定内・法定内で積載可能です。
今回のお話:ホンダBENLY vs ヤマハGEAR
まだまだ特徴あると思いますので是非コメント欄で追加下さいm_m