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今日は前回の続きでジャイロX・ジャイロキャノピー・ジャイロUPの場合のスイングユニットオーバーホールの方法による②部品交換・組立て・車体取付方法編です。
前回がユニットの外し方編です。
ジャイロ:スイングユニット
- 【ジャイロ三兄弟共通】スイングユニットのオーバーホールの方法①外し方編
- 【ジャイロ三兄弟共通】スイングユニットのオーバーホールの方法②部品交換・組立て編←【※今回ココ】
前回の外したユニットを開けて部品交換・洗浄組立てしていきます。
スイングユニット・ジョイントケース内の部品交換方法
ジョイントケース内の消耗品の主たる重要なものは以下の3つです。
①:ナイトハルトラバー
これが劣化して、亀裂・硬化・過度の変形を起こしている場合、スイングがスムーズに行われません。
例として、右に傾けるのには軽いのに左に傾ける時は凄く重いなどバランスの悪い症状が出る事があります。
上2つ・下2つの合計4つです。
②:スイングロックアーム
ロックアーム自体が悪くなることはめったにありません。
ロックアームの部品の一部パウルと呼ばれる先端部分が削れていると、左右のロックが効かなくなります。
この部分です。
③:スイングロックプレート
先ほどのパウル先端部分と噛んで左右ロックを司る扇形のギアです。
かなり頑丈にも見えますが中途半端なロックの状態でガチャガチャしていると削れていきます。
全てが削れるのは見た事ありませんが数10年ノーメンテナンスで酷使されてるジャイロでは十分にある症状ですのでご注意下さい。
スイングユニット組立て注意点
ジョイントシャフトの部品センター取りについて
ここを適当に組むと通常の状態で車体が傾いたままとなります。
かつ上述したようにカーブで異常に重かったり逆は異常に軽かったりという症状となります。
主たる注意点はセンター取りです。
スイングジョイントシャフトと各部品(下からダストシール(後方)・スライドブッシュ・ダストシール(前方)カム・カラー・シールベアリング・ロックプレート・ロックナット・割りピンの順番です)
このうちジョイントシャフト・カム・スイングロックプレートには印がついてますので必ず一致した状態で組む事が条件です。
合わせシール材について
紙ガスケットはありませんので、液状ガスケットが標準指定となっています。
シールガスケットを塗るのは上蓋で、場所は以下。
スイングユニット車体取り付け方法
注意点としては「一番にスイングユニットシャフトを装着」する事です。
ここが外しの逆手順とは異なる所です。
その他ケーブルホルダー類の装着も忘れないように注意です。
最後に確認して下さい。
消耗してた場合、一気に安全感が変わったことがあからさまに実感できます。
ジャイロスイングユニット必要な部品・工具等|※広告・PR
今回は例がジャイロX(TD02)の為、この車体の場合の部品となりますのでご容赦下さい。
部品類:
●ナイトハルトラバー
純正番号:52215-196-000
●ポールcomp(パウル部分)
純正番号:52230-GAG-751
●スイングロックプレート
純正番号:52281-GG2-000
工具類:
安全の為、外しの際のホイスト等が特殊工具となりますが、他には一般工具で対応可能です。
●液状ガスケット1207(スリーボンド社)
純正指定ガスケットです。
スイングユニットのオーバーホールの方法②部品交換・組立て編|作業動画
今回の作業動画です。