トゥデイ [AF61] 症状別トラブル修理

【HONDAスクーターに多い】足元バッテリー内でCDI水没|屋外駐車場の人要注意かも!原因と対策

2022年8月25日

最近雨が続きますね~。

今日は屋外駐車場の人注意で、ホンダ車スクーターで多い足元バッテリータイプのバイク。(SUZUKI車の人は心配無用)

全ての車両がこのバッテリーボックス内にCDIが有るわけではありませんがトゥデイAF61等はここにあります。

水の逃げ場がないために今回はCDIが収納されてる奥の窪みに水が溜まってました。

 

この窪みはCDIのカプラー接続部を収める窪みで超危険じゃマイカ!!しかもここCDIがあると気づかない魔の溜まり場。

 

という事で浸水ルートの原因と考察をしてみました。

ちなみに今回の車両はトゥデイAF61の話とはなりますのでご了承ください。

その他、条件等としては「洪水は無い、台風ばりの極度の大雨が連日続いている、バイクカバー無しの屋外停め」等です。

注意ポイント

※【重要注意】ユーチューブコメントでもそうですが、インスタでもツイッターでも【この足元バッテリータイプ】CDIに限らず、バッテリー・ニューズ・スターターリレーとかなり水没経験者いますので重々ご注意下さいm_m

※原因と対応策について考察してますが加工に関しては自己責任です。

 

CDIが故障するとどうなる?

まずは今回の様に水没して仮にCDIが故障したらどうなるのでしょうか?

簡単にいうと、キャブレターが心臓と表現するなら、CDIは脳みそみたいなものです。

違うというなら脈です。

燃料装置・冷却装置・電装系・外装系・足周り・吸気系・排気系とエンジンバイクは分け方は色々ありますが、この電装系の中の小分類で点火系装置となります。

ジェネレーターと共に点火のタイミングを制御する部品で、昔で言うリミッターカット(聞いたことない人は無視して下さい)などもここで調整します。

当然壊れると点火されませんのでエンジン停止・劣化でパワーダウン等となります。

結構高速で飛ばしてる人で急なエンジン停止は昔の冷却性能低いバイク等では経験ある人は多いのではないでしょうか。

駆動系やタイヤなどの消耗とは表現が異なりますが、物質という意味での消耗品ですので劣化してくると突如パワーダウンしたり、アクセル捻っても加速なくなったり、一切のエンジンがかからなくなったりします

一番分かりやすく有名なのはトルク(パワー)不足です。

※電装系一部となりますので、「バッテリー・ACG・レギュレートレクチファイア・イグニッションコイル・プラグ・ヒューズ」と異常が無く、エンジン正常なのに一向にパワー出ない場合CDIの故障が高いです。

その場合は回復しませんので要交換です。

 

例えば整備してて全て完璧なのに~というにもかかわらず一向にトルクが上がらない一定のスピード以上出ないなど有る場合、整備のご参考となれば幸いです。

ただし他部品と比較するとにめったに壊れる事はありませんので、整備点検で手っ取り早いのは「テスト用を持っておくか、消去法整備」しかありません。

ただ高いですからね。

 

 

AF61の場合:ホンダ足元バッテリータイプ車の浸水ルート考察

地面側からの浸水ルートの場合

前もって全ての足元バッテリータイプにCDIがここにあるとは限りませんことを言っておきます。

これは確実に車両によりけりですが、AF61は足元にバッテリーがあるにも関わらず、地面側のフルアンダーカバーがありません。
(※念の為確認しましたが、ベンリィ・ディオ・ヤマハ車全般スクーターには付いてます。)

フレームパイプがむき出しで見えてますよね。

という事で考えれる原因は絞られてくるわけですが、例えば洪水等で地面から20cm以上浸ったりしたら地面ルートの可能性はありますというかAF61は確実に浸水する造りです。

今回造りの詳細は省きますが全バラシしてる人は言ってる意味わかるはずです。

という事で洪水はおきてませんし、今回の浸水した水の量から考察すると一番可能性が高いのは蓋意外に考えにくいです。

 

バッテリーリッド(蓋)からの浸水ルートの場合

圧倒的に可能性としてこちらの方が高いでしょう。
ごくごく普通に考えるならスポンジパッキンの劣化や、蓋の変形・ボード自体の亀裂・底側の穴開きなどなどだと思います。

しかしバッテリーボックス内に亀裂・破損はありませんでしたので蓋周りが濃厚といえます。

 

原因考察として、ここに小石がめちゃくちゃ溜まるんです。

この状態で蓋を締めてしまうといくらスポンジがあるとはいえ、大雨が続くと屋外駐車場の人はもしかしたら浸水するのではないかと推理。
小石とはいえ積み重なれば大石状態になり、ろ過するイメージで浸水したのではないかと。

ただしバッテリー側には水が溜まってませんでしたので絶対とは言いません。

訂正:バッテリーの下・スターターリレーの下・ヒューズの水没も写真付きで頂きました。という事でここBOX内全水没しやすい事が判明。
かなりの人がいます。

 

その他ルートの場合

その他の外と繋がる穴ルートはこんな感じであります。
※以下の写真に加えて上の写真からCDIを外したところにも穴があります。(←この可能性も高いと思ってます)

 

対策について

メーカーが何もしてない以上もちろん何もしなくても良いですが確実に屋外駐車場の人はトラブルになる恐れがあります。

動画コメントでもめっちゃ頂きましたが、写真で見るとスターターリレーの金属下、バッテリー下、ヒューズ下も水たまりになるそうです。あちゃ~💧

排水穴をドリルで開けるかどうかは自己責任で自由ですが、AF61はステップ下のアンダーカバーがありませんので注意

参考までに他メーカーでは以下。

ちなみにキャブ・Fi関わらず、スズキの足元にECUやバッテリーがある”アドレス50”や”レッツ4”はきちんと廃水穴があります。

 

 

今回の症状別トラブル修理水没と浸水ルート考察動画

今回の作業動画です。

 

今回は偶然気づいたので記事となりますが注意が必要かもしれません。
走行中は大丈夫のはずですので、屋内駐車場の人は関係ありません。
ひろし整備人

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