今日はリクエストでスタッドボルトの外し方・締め方を教えて下さいとの事でしたので紹介しておきたいと思います。
専用工具あれば良いのですが無ければナットで可能です。
スタッドボルトというとバイクではエンジン周りで出てきますよね。
熱が加わり経年劣化してたりすると取外しにはかなり苦労しますが、そうでなければ簡単です。
早速作業していきます。
スタッドボルトの外し方:バイクエンジン編
今回はバイクのエンジン編ですが、まずは外し方から。
エンジンを降ろさず整備する場合で以下のような状態の場合、スタッドボルトを外さないとフレームとつっかえてシリンダーヘッドが抜けません。(※エンジン降ろす場合は不要)
スタッドボルトねじ山径と同じナットを用意します。(※出来れば高ナットが作業しやすい)
①:一つ目を一番下まで挿入しますが、これがメインとなり、このナットでボルトを外します。
②:次に同じナットで締めていきますが、これがロックナットとなります。
③:3つ目は予備ですので細目スタッドボルトならしなくても良いです。
2本のスパナで①と②のナットをしっかりとロック締めします。
そのまま②を締めたまま、①を反時計回りに緩めます。(※同時)
(※緩む場合は③の予備もロックして下さい)
これで一回スタッドボルトが回り出せばそのままラチェット等に切り替えて、①番のメインナットだけに掛けて緩めていけばボルトも一緒に外れます。
これでスタッドボルト(両ネジボルト)が外れます。
注意ポイント
※スタッドボルトはエンジン周りなどで使用されることが多く、ねじ山にロック材等塗られている事も多いですので、固着してる場合は専用工具が必要となるパターンもありますのでご注意下さい。
スタッドボルトの締め方:バイクエンジン編
次は締め方です。
手締めだと場合によってはこの辺までが限界ですし、何よりトルクが掛けれません。
一個目のナットを入れておきます。
二個目のナットも締め込みます。
ぐいっとナット同士でロックを掛けて簡易ボルトを作る。
※注意:ラチェットで回すのは上側のナットのみ!!!
あとはボルトと見立てて通常のラチェットで締めると。
ロックナットを外して完了。
付け根の所に注目、しっかりと締め込まれている事が判ります。
スタッドボルト外し・締めで使用する部品・工具等
固着したスタッドボルトはたち悪いですので専用工具が必要な場面が出てきます。
スタッドボルト外し・締め作業動画
今回の作業動画[#Shortsバージョン]です。
スタッドボルトの外し方
スタッドボルトの締め方