※これは「完全自己責任」と「応急処置方法」という事を前もって言っておきます。
ただしワイヤーを注文するまでに時間がかかったりしてどうしても乗らないといけない時もありますよね。
そんな時の応急処置方法です。
メモ
てのドラムブレーキのバイクに共通しています。
確認出来てる車両では以下ですが、まず原付バイクは全て出来るはずです。
ジャイロX・ジャイロUP・トゥデイAF61・トゥデイAF67・ベンリィ50・YAMAHAギアなどなど
しっかりと制御出来るように回復しますが、ブレーキワイヤーが断線する恐れがあるので、もったいないからといって、これをして長い事乗らないように気を付けて下さい。
伸びたブレーキワイヤーを短く改造する方法
正確には伸びたワイヤー自体はどうする事も出来ません。
溶接をしたとしても強度不足で短くすることも出来ません。
ただ、短くしたのと同じ原理にする事は出来ます。
固定してある位置の距離を強制的に変更する事で可能です。
まずはブレーキ調整ネジを外します。
ブレーキワイヤーをシューホルダーステーから引っこ抜きます。
車種によって異なりますのでこの部分を測ります。
ピンぼけで数字が見にくいですが、
「内側:9.25mm」・「外側12.88mm」でした。
という事でワッシャーをかけてあげます。
上記外側よりもワッシャー内径が大きいと絶対にダメですし、内側幅よりワッシャー内径が小さくてもダメです。(ただし小さい分にはドリルやリューターで広げれるので特に問題無し)
上記でいうと以下が当てはまります。
- ”内径10mm用”or”M10用ワッシャー”:内径10mm
どちらでもOKです。
在庫箱などから漁っても出てくるかもしれませんね^^
ネジなどはとっておきましょう。
偶然にも10mm内径ワッシャー2つと、M10用バネワッシャーが見つかりました。(写真右上)↓
これをハメてあげます。
このワッシャーの枚数分伸びたワイヤーが”縮んだ”のと同じ原理の状態へとなります。
入れすぎて銀色の部分より右側へくるとブレーキステーへ固定できなくなるので気を付けて。
ワッシャーの場合は古い潰れた物を使いましょう。
このワッシャーを取り付けたまま装着します。
ワッシャー2枚かませた状態になります。
ここの固定位置が今よりも”常に”短い位置の状態にしてあげれば良いだけです。
これで調整ネジを締めます。
冒頭であんなに最大にギューギューに締めていたブレーキ調整ネジがこれでパツパツの状態に。純正新品よりパツパツになるのでほどほどにして下さい。
ハンドルの方も確認して下さい。
冒頭ではハンドルまでペターンと引っ付いていたブレーキレバーもここでしっかり止まります。
ちょっと短くし過ぎてしっかりしすぎましたのでワッシャーを1枚抜いて調整します。
ブレーキレバーも遊びは3~5cm程度必要です。(HONDAマニュアル)
冒頭書いたとおりこれは応急処置ですので重々お忘れなく何度でも書かせて頂きます。
大袈裟な話、断線するまで永久にブレーキワイヤーが使えるようになりますので、お気をつて下さい。
ワッシャーは潰す為の役割を担ってますが、アルミワッシャーではなくスペーサーを利用すれば潰れすらほぼありません。
注意:以下の人は作業禁止
- 屋外屋根なし駐車場の人。
- ワイヤーオイルなどブレーキワイヤー整備を全くしていない人。
- 自己責任のとれない人。
- 記事の意味を正確に読み取る能力の無い人。
ワイヤー自体の太さは車種というより排気量ベースで太さが変わりますので、原付ならほぼ”10mm”or”M10ワッシャー”で対応できます。
伸びたブレーキワイヤーを短くするために必要な工具
ワッシャーかミニスペーサーがあれば他になにも要りません。
●内径10mmスペーサー
もちろん潰す為のワッシャーよりもスペーサーの方が良いのは良いです。
内径10mm重視。
●内径10mmワッシャー/M10用ワッシャー
ワッシャーの場合はつぶれた状態がベストですが、枚数調整が細かく出来る所がメリットです。
ちなみに更に縮めたい場合はダイスセットなどを使用して、この位置分1cm位さらに絞れるようにネジ切りしてあげればよいです。