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エンジンオイルを入れすぎてはいけない理由|※入れすぎるとこうなります。

2020年6月4日

エンジンオイルには必ず規定量というものがありますが、多く入れる分には別に良いのではと思うかもしれませんね。

しかしエンジンオイルを規定量以上に多く入れれば入れるほど、どんどん腰下エンジン内の内圧が高まってきます。

内圧が高まると圧はどこか逃げ口を探そうとしますので、腰上にも必要以上出てきます。
重度シリンダー圧が高まるとウォーターハンマー現象まで出てきます。
経験上の主たる3点は以下です。

 

エンジンオイルを入れすぎるとこうなる

  • 各シール部を押し出そうとする。
    各シールが抜けると圧縮がなくなりオイルが下からダダ洩れします。
  • 余分なブローバイガスが増える。
    ブローバイホースをつたい、エアエレメントBOXへ入るので通常のブローバイガス+オイルが入るのでフィルタろ過しきれずにエアクリーナーBOXへ溜まります。
  • ピストンリングの負担が増える。
    内圧上昇に伴い、ピストンリングの破損などへ二次被害が波及します。

 

がメジャーな不具合所と思います。
車体がこけて長時間放置してしまった時も物理的理由でエアクリーナーBOXへオイルが向かう現象はおこります。

上記は不具合症状ですがこれによる起こる乗る側の障害は、

  • エンジン不動
    シールが外れ圧縮漏れでエンジンがかからない。
  • 燃費悪化
    クランクが重くなり燃費の悪化。
  • もたつき
    エアエレメントが機能せずもたつき。
  • ノッキング/異常回転など
    ピストンからオイル上がりし過ぎてオイルも燃やす異常燃焼+異常回転。
    圧に耐えれずにピストンリングが折れる原因にも。
    バイクでは少ないですが酷い場合はキーOFFしても周り続けます。
    排気量が大きければ大きい程起きやすい現象ですがマフラー穴をふさいだりガソリンホース抜いて強制的にエンジンをとめるしかなくなります。

などなどありますが最終いきつくところは壊れます。

 

エンジンオイルを規定量以上入れた例

まず症状としてオイル上がりが出てるのでかぶったような(ガソリン過多)のような症状がでたら軽度で注意です。

実際にエンジンオイルをフルフルに入れた車両がきました。
えらくオイル口が堅いな~と思ってましたが先にエアエレメントを開けたところドバーっとオイルが出てきました。

言っても経験ある人は多いと思います。

主な原因は冒頭書いた通りですが、乗る側目線の実際に気を付ける事があります。

メモ

  1. エンジンオイルはエンジンが冷めてから注入作業する事
  2. バイクを倒さない事

です。

一番多いのがエンジンが暖かい状態のままオイルを入れてしまう事ではないでしょうか。
猛暑の夏なんかもそうですが暑さによる内圧上昇は人間が思ってる以上にあります。
そして一旦エンジンがクランクの中でオイルパンに溜まって落ち着くのを待ないと正確な規定量も測れませんよね。
循環してるわけですのでそのオイルが散った状態で規定量入れると、クランクへ戻ってきて溜まった時には入れすぎ量となってます。

最低ライン必ずエンジンが冷めた状態でエンジンオイルの交換をしましょう。

 

次にバイクを倒さない事。
これも経験ある人は多いはずですがこれは倒れたものはしょうがありません。
そもそも倒したくて倒す人は皆無でしょうから、すぐに起き上がらせてあげてエンジンを回す前に少しだけ時間を空けてあげる事です。

 

基本整備であるオイル交換。

適当にしすぎてると超お高い修理代になりますので重々注意を!!
(お高いといっても内容によるのと私はバイク屋じゃないので相場価格知りません)

 

まめな人でエンジンオイルをすごく気にする人は良いのですが不安感からパンパン入れる人がいます。
何事も規定量で!
ルール通り普通に乗って、普通に交換してれば起こりません。
ひろし整備人

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