トゥデイ [AF61] 症状別トラブル修理

【トゥデイAF61】症状別トラブル修理|30km/時以上からゴボゴボかぶり失速の原因と修理|エアエレメントからオイル漏れ

2020年6月5日

トゥデイAF61の症状別トラブル修理です。

久々に会った従業員さんのバイクがオイル交換してからというものスピードが出ないということで見てみます。

トラブルの症状としては

  • アクセルを開けていくと30km/時速あたりからゴボゴボと失速してそれ以上スピードが出ない。
  • エンジン始動・出だしは今の所問題無い。

いわゆる典型的な”プラグかぶり”現象がおきているようです。

話を聞いたところ考えれる予想としては

  • エンジンオイル交換後”からなので多分エンジンオイルの入れ過ぎで間違いないかと思います。
  • エアエレメントからはエンジンオイルの漏れた痕跡もありました。
  • 転倒したりして長時間放置もしてない。(この場合オイルもですがガソリンでのプラグかぶりも)

 

AF61のプラグかぶり症状の原因と修理|エアクリからのオイル漏れの場合

まずキャブレターはオーバーホールしたばかりなので問題ありません。

よって、ノーマルセッティングのキャブレターにノーマルエアフィルターにノーマルエンジンなのでジェット詰まり・パイロット詰まりやガソリン過多よりも、この時点で分かる事は「プラグ劣化」or「エンジンオイル過多」が濃厚です。

ただしプラグはエンジン点火と始動はスムーズなので省きます。

よってエンジンオイル過多で絞って作業していきます。
より話を聞くとなんと↓

注意ポイント

エンジンオイルには規定量がきちんとありますので注意。

トゥデイAF61のエンジンオイル規定量は0.70L(700ml)です。

 

 

エアクリーナーボックスを開けて確認

すでにオイル漏れの形跡あり。

 

ブローバイによって不要なガスや不完全燃焼の燃料など循環されるホースを伝ってエアエレメントへ来るのですが、腰下エンジンオイル入れ過ぎにより内圧が上がりすぎて、ピストンリングを伝いシリンダーから腰上へエンジンオイルが出過ぎてオイル上がり状態になり、ブローバイホースを伝ってエアエレメントへ侵入してます。

オイルが付着しすぎてるので必要以上にエアエレメントが詰まります。

 

もちろんエレメントが詰まるとエアー不足になりますしガソリンの方が割合が多くなりやすい状態になりますが、これでプラグかぶるのではなく更にエレメントを引っこ抜くと。
ドバ〜っとオイルが漏れ出てきます。

 

今回のかぶり症状のゴボ付き原因はこれ

メモ


この供給過多分のオイルがろ過されずに再度キャブレターに入っていくのでゴボゴボにプラグがかぶる状態になります。そもそも4stバイクのキャブレターは”ガソリンと空気の混合比”を調整する場所ですのでオイルは不要です。(2stキャブの場合はまた別)

 

 

修理方法

今回は2点のみ。

①エンジンオイルを少し抜く(規定量へ入れ替える)

そもそもの根本原因はこれです。
規定量以上入れたオイルによりエンジン内圧が上がり過ぎブローバイ量が増えエアエレメントを侵してます。
エンジンオイル量のやり直しです。AF61=0.70㍑

 

②エアーエレメントの交換

こうなると使い物にならなくなるので交換です。

 

これで今回の修理は完了です。
無理な内圧上昇からのオイル上がり症状によりピストンリングが破損した場合は腰上エンジンオーバーホールです。

何でも早めの違和感に気づくことがいかに大事かですよね。
重症化するとエンジンが壊れます。

 

 

AF61のプラグかぶり症状の原因と修理に必要な部品・工具類

部品類:

●エアエレメント

純正番号:17213-GFC-900
消耗品のエアエレメントです。

 

工具類:

特殊工具など必要無し。

 

 

今回の症状別トラブル修理の作業動画

今回の作業動画です。

 

バイク乗りにはあるあるの症例です。早めに気づくことが大事です!
ひろし整備人

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