今日は質問・お応えです。
いつかは必ずくるだろう質問と思ってましたが責任が重くあくまで個人的見解であることご了承下さい。
整備目線・使用者目線合わせて経営者目線のコスト踏まえ考えてみました。
ツイッターから頂きました法人様からのご質問より抜粋ですが、中古でビジネスバイク買うならどれが良い?
についてです。
今回はビジネスバイク修理しまくり人の私からの目線意見ではありますが、少しでもご参考になれば幸いです。
当然個人的見解とか感想は異なるでしょうからね。
まず業界的に何を取り扱っているのかと行動範囲が重要ポイントになります。
上々企業や官公庁例で行くと
・ジャイロキャノピー:ピザや各種・ダスキン・東芝(下請け)など・・・
・ベンリィ:郵便局・新聞屋・・・
・ジャイロX:郵便局・ヤクルト・・・
・ニュースギア:新聞屋・・・
・カブ:警察・銀行・郵便局・新聞屋
・単車全般:信書即配系会社・・・
などが多い感じでしょうか
OEM車を入れるとまだまだ種類はあります。
もちろんトップの入札や利権関係やFCオーナー個人資金買取タイプや上からの提供タイプなどなどがあるので無理やり使用してる業界も当然あります。
職種別向き不向きについて
飲食店・修理屋・掃除屋・配達業(信書便など遠方中長距離即配型・ストップ&ゴー多用の宅配便やポスティング)・個人の趣味など
コストと時代を踏まえ2stは一旦省きます。
そして電気バイクは持ってませんので、適当な事言えませんので今回は省いてます。
マクドナルドなどは電気を取り入れていますが、ここの取り入れ方は、少し前までキャノピーで、現時点は日本企業のイタリア産ですがメーカーはHONDAなどではなくなります。
配達系は種類が豊富で迷うと思います。
飲食屋・修理屋・掃除屋さん系業界
条件:飲食は商品を崩してはいけない。修理屋・掃除屋系は多量荷物装備可能。近・中距離周り。
この業種は隣どおしの自宅を回る事はほぼありませんので、ジャイロキャノピーがおすすめです。
メリットキャノピーのメリット
屋根付きで雨天対応可・近場周り・エンジン部と荷台部が離れている為、商品衝撃が二輪車より少ないのがメリット。
小回りはというとジャイロの特徴で後輪はリヤ駆動軸にデファレンシャル・クラッチを装備していて内輪と外輪の回転差が自動的に調整されます。
これがイタリア車に多い三輪バイクなどはタイヤも傾けてショックアブソーバーで調整するタイプなので同じ三輪でも、外車と日本車HONDA性では安定性が異なります。
どちらかというとHONDA車の方が荷台衝撃性に関しては強いはずですが、向こうがディファレンシャル付いてない場合はですが、ついてたら負けますね。
逆に乗り心地は思い切り小回り利化したい場合は、後輪も倒れるタイプの方が効くはずです。
ジャイロキャノピーのデメリット
価格が高い。
経費で落とすには新車購入orリースなので、10台以上そろえる場合はリースで経費扱いにする事。
新車だと300万以上かかるのでリースが賢明かと思います。
この業界の人は気にする事はありませんが、宅配系では重量があるため向いてません。
配達系業界|2種類
長距離型(県外も行く信書便・即配便など)
条件:高速が乘れること、法定速度出せる事、長時間高速回転維持が出来る事が必要条件。
横幅の大きい三輪系ジャイロ系は向かない。
当然長距離型の場合は高速も乗れる必要がありますので、単車の水冷型が向いている。
短距離型(郵政・宅急便など)
条件:決められたエリア内での配達周りが多いため飲食宅配の時の条件と似ていますが、全く別物で考え方が異なります。
大型は邪魔になるので小型の50cc~125ccに分がある、バイクに非常に悪いストップ&ゴーを頻繁にする乗り方となります。
その為必然的に、故障前提を考えて整備性の重もコストと仕事影響考えて必要です。
※小型大型言ってますけど、参考までに通常小型バイクは重量が60kg~100kg前後ですが、キャノピーは荷物詰むと200kg近くなりますのでこの職種では向いてないです。
どうしても屋根とフロントカウル周りも重たいですのでしょうがないです。
なるべく安価で車体事態を交換回転できるものがおススメ。
したがって水冷車よりも空冷車がおすすめ。
以下空冷車のメリットデメリットです。
ビジネス使用における空冷車のメリット・デメリット
(ちょっと時代が異なるのでカブは置いておいて、実際郵政が使用しているベンリィプロ110ccもHONDAは水冷にせず空冷使用にして郵政へ卸しています。)
空冷であろうと水冷であろうとストップ&ゴー多用使用の場合故障頻度が高くなるのは間違い有りません。ですので整備性にも必ず目を向けないとコスト圧迫での命取りとなります。
例で行くと、批判ではなくYAMAHAの水冷ニュースギアなんかがコスト高になりやすいパターンのバイクです。(批判ではありません。)
車高も宅配用にHONDAベンリィよりも低く乗り降りしやすく作られてますしメリットもありますが整備性はかなり悪いです。
空冷メリット
車体代が安い・修理代が安い・修理が簡単・始動後早めのスタートに強い。(強いという意よりアイドリング必要ですが水冷より強いという意味です。)
デメリット
長時間高速回転に弱い。
個人趣味で使用するビジネスバイク
自分でいじれる人かどうか、足代わり以外にツーリングなど遊びでも使うか?により左右されます。
ツーリング・遊び使用目的
まずツーリング使用する人は、自分で整備が出来ようが出来まいが関わらず、水冷100cc以上辺りがおすすめ。
パワー不足ですが周りの人に合わせて高速乗れるようにしておかないと迷惑ですのでシンプルな理由からです。
高速乗る=長時間高回転できる水冷がおすすめと必然的になります。
自分一人の場合は何でも構いません。
弄れない人・高速乗らない人は空冷がおすすめ。
圧倒的な整備性と単純構造が一番の魅力です。
複雑トラブルも少なくメンテナンスしやすいメリットがあります。
ここからは乗り感の趣味の話
参考
空冷独特のエンジン振動が好きな人はかなり多く、ビジネスバイク以外の大型単車800ccなど大型でも今の時代でも敢えて空冷車買う人もいる位です。
水冷の場合シリンダーの周りを冷却水が覆うので音もこもりますが空冷はこれがありません。
この部分はあくまで好みの問題です。
ビジネスバイク専門整備人・私個人的おすすめビジネスバイク
上記を踏まえて私も購入してますので、おススメの車両としてはやはり必然的にベンリィプロ・ジャイロキャノピー・ジャイロXの空冷辺りでしょうか。
好みと目的によりますが、上記辺りはほぼ同じ用途かと思います。
ただし、乗る側目線・好みを一旦無視して4st限定していくと、ジャイロが水冷になったり、エンジン条件に完全一致するのは「ベンリィ50/プロ」です。
さすが郵政が取り入れてるだけありますね。
それでも個人的に考えるならきちんとアイドリングして可愛がってあげて乗るならジャイロですね^^;
この乗り心地は乗った人にしかどうしてもわからないですよね。
水冷のデメリットは言いましたよね。
修理が高いと。
自分で出来るようになればこのデメリットを償却できます。
そのためにひろしバイクどっとこむがあります(宣伝)^^;
という事で
個人的おすすめは圧倒的にジャイロキャノピーのボアアップ型ですが、三輪は乗ったことある人以外は抵抗があるそうですので、そうなると二輪好きにはベンリィ辺りがおすすめです。
という感じで締めさせて頂きます。
今回前半に話しました、ビジネス使用用途の見解としては、コスト計算しながら私も実用してますので、ほぼ間違いありません。
ただし、後半話した個人使用用途の見解はもちろん個人的好みが有る事、何卒ご了承くださいませ。
ビジネスバイク修理しまくり人からの目線意見でしたが、これからお店出す人や宅配業界参入の人など
ご参考になれば幸いです。
説明動画
少しでもご参考になれば幸いです