トゥデイ [AF67] 症状別トラブル修理

【トゥデイAF67】症状別トラブル修理:うるさいカチカチ音の原因修理|バルブタペットクリアランス調整方法

2022年6月7日

今日はトゥデイAF67の症状別トラブル修理で運転中、アイドリング時から含めてず~~~~とカチカチカチカチ音がします。

これに関しては有名症状ですので同じ経験の人も多いのではないでしょうか?

今回はこれの修理方法ですが、さっそく修理していきます。

基本的に回転系を調べますが、共通しているのはクランクシャフトと連動する場所は全てとなりますので、そのなかでもアイドリングで動く場所は「駆動系プーリー側」「フライホイール」と「エンジン内」がありますがこれらのチェック✔をしたあとエンジンを開けてバルブクリアランス(タペットクリアランス)を調整していきます。

 

AF67:最小工程(多分)でのエンジン開け到達方法

前準備:

AF67の場合ステップボードがシリンダーヘッド前方部を覆ってますので外す必要があるのでちょっと面倒ですが、慣れてきたらマッハで作業できます。

10mmでメットインシートを外す。

10mmでリアキャリアを外す。

内側前方のスクリューを外す。

後ろ下から覗いてスクリューを外す。(両サイド)

リアフェンダークリップを外す。(両サイド)

10mmでリアフェンダーボルトを外す。

カプラーに注意してボディカウルを外す。

ステップボードボルトを10mmで外す。

バッテリーケースカバーを開ける。

中にある固定スクリューを外す。

コンビニフックを10mmで外す。

前下からスクリューを外す。(両サイド)

ステップボードを車体右側に立てる。

車体右側のフライホイールカバーを外す。

これで前準備完了といったところです。
バッテリーはシールドバッテリーなので外す必要はありません。
最短工程数のつもりですがもっと短縮できるかもしれませんが、いずれにせよステップボードのずらしが必須となります。

 

 

圧縮上死点出し:

シリンダーヘッドカバーを開けて圧縮上死点にします。

ブローバイホースを外す。

10mmでヘッドカバーボルトを外す。

 

バラシはしませんが、作業は圧縮上死点にて作業します。切欠きと「F」を合わせる

チェック:圧縮上死点

【圧縮上死点の出し方】4stバイクのエンジン整備メンテナンスの必須条件|排気上死点と圧縮上死点の違い

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色々な出し方ありますが私的にはT-Fを切り欠きに合わせてからの1-2cm前後に動かして、ロッカーアームが動かない場所が圧縮上死点ですのでそれが早いかなと思います。
一台の場合やりやすいので良いですが、複数台あるのでなるべく統一したやり方を心掛けています。

 

 

バルブクリアランス調整:

現状確認したら今回は吸気側がまさかのクリアランス0(無しに💦)になってました。。。
つまんでカチカチならなければいけません。

 

注意ポイント

※バルブ(タペット)クリアランスを開ける意味は、ロッカーアームタペット部がカムシャフトの山に押されることによって、エンジンバルブを押し戻しを繰り返してピストンを繰り返しますが金属ですので熱膨張します。そのため予めクリアランス(隙間)が必要でその幅はバイクにより異なります。

※熱膨張してると正確に出来ませんので、ここからはエンジンが完全に冷めた状態で作業して下さい。

※タペットクリアランスは狭すぎの場合、圧縮抜けやカーボン噛み頻発などエンジンにとって悪い方への影響が大きく出るのでご注意下さい。(分かりやすく言うと狭いより広い方が調子良いです)
ただし広すぎるとエンジンバルブステム側の叩き音が酷くなるので何事もサービスマニュアル必須です。

 

まずは排気からロックナットを緩める。

タペットアジャスターで調整。

トゥデイAF67のタペットクリアランス正数値

  • IN:吸気(上)側0.20mm「+-0.03mm」
  • EX:排気(下)側0.26mm「+-0.03mm」

※サービスマニュアルはIN・EXともに0.16mmですがカーボン噛み対策として広く設定し直し発表されました。(音は大きくなると思われる為、間を取って設定するバイク屋さんも有るとの事。)

※必ず圧縮上死点での作業となります。

※個人的余談ですが私は今回「吸気側0.16mmと排気側0.18mm」です。【※音の違いは動画参照】

タペットクリアランスをする意味はこちらを参考下さい。

チェック:調整方法

【トゥデイAF61】バイクのタペットクリアランス調整方法|カタカタカチカチ音には注意!

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シクネスゲージで測ります。※羊かんを切る感覚程度の感触と言われてます。

適正位置まで締めてアジャスター固定して、ナットのみ締めてロックします。

吸気側も同様作業で規定値にします。

これで完了です。

 

音を確認:動画参照

全て全然異なりますので、音なので動画参照下さい。

全てを組む前に、シリンダーヘッドカバーとホースだけ装着してエンジンを掛けて確認。
※再度、私はこの車両は「IN:0.16mm・EX:0.18mm」設定ですがメーカー指定は「IN:0.20mm・EX:0.26mm」です。

 

当初のカチカチ音。(※うるさい)

メーカー指定クリアランス後の音。(※うるさい)

 

 

AF67:タペットクリアランス調整で必要な部品・工具等

部品類:

特に無し。

 

工具類:

●シクネスゲージ

これ量が多すぎて要らないのが多いですが欲しいサイズが1枚足りない時などがありますので注意。なるべく25枚以上ついているタイプにしといたが吉です。

 

●タペットアジャストレンチ|タペットアジャスター

ひろぱぱのはアダプター付きですがメガネレンチでも構いません。
タペットアジャストレンチがある事で簡単正確に調整が可能になります。

 

 

AF67の症状別トラブル修理:エンジン連動した「カチカチ音」の修理作業動画

今回の作業動画です。

 

この音気になり出したら止まらなくなります。
ひろし整備人

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