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今日は私の嫌いな塗装作業をしてみました。
塗装は苦手ですが奥が深く、納得妥協点が低ければチャレンジするのは面白いです。
メッキの場合は少し特殊との事で元々ある下地剤を活かす場合はかなり薄めにサンドペーパーをする事となってましたのとパイプ系なので平面より剥ぎ作業自体は面倒で時間かかりますので「非鉄金属用メタルプライマー」を使用してメッキの上からそのまま色付きの二液性ウレタンで塗装してみました。
この場合何も考えずに通常の塗装方法とほぼ何ら変わりなく塗装が出来ます。
もちろん一番ベストは地鉄を出して、一から「脱脂」→「サーフェーサー」→「プライマー」→「サンド」→「塗料」→「サンド」→「クリヤー」など全飛ばしの面倒くさがりには良いと思います。
ただこれはパイプの場合見た目面積が小さいため、手間かけずに出来ますが、燃料タンクやヘルメットやフレーム等面積の大きい物・場所になると適当にすると目立ちますので一から全てした方が良いです。
※私は耐久3~5年のウレタンと油性アクリルしか使用したことありませんが、ほぼバイクの場合このどちらかで事足ります。(建築になるとこの2つでも弱レベル塗装なので、フッ素塗料や光触媒塗料等[耐久~20年]また塗料が異なります)
※余談で今製造の新車のほとんどの塗料は、環境にやさしくオリジナルの色が出しやすく発色が良い「水性塗料」で、この水性が著しく塗料業界では進化しているとの事です。
いずれにせよ時間がかかりますので、ある程度道具を前もって揃えておいて、連休前などに塗装すると段どりよくできます。
因みに前回、耐熱スプレーブラックマットで、マフラー・エキパイヒートガードを塗装しましたが、耐熱塗料の場合は400~600℃になって初めてしっかり固まってくれるので、適材適所の塗料を選択するのはやはり必要です。>>こちら
塗装準備
これしとかないと地面や部屋が大事になるんですよね、私は冷蔵庫のダンボールをとってます(笑)。
一個一個した方が綺麗に出来るので小さな箱でも良いと思います。
ドリルイン。
塗装箱を作ってます。
両サイドパレットを立て上に足場を置いて。
下から針金通して。
上から出して落ちないように曲げておきます。
箱の中からフックを掛けて完了。
※マスク必須
当然「マスク」して、「換気」を必ずして重々注意して作業する必要があります。
塗装手順
脱脂作業
油分と汚れの除去作業です。
ズーマーサブフレーム
シリコンオフでしっかり油分・汚れを取る。
確実に拭き取る。
ベスパフロントキャリア
可動するタイプはしんどいんです。
プライマー作業
塗料を引っ付きやすくする為の溶剤ですが、今回はメッキの為メタルプライマーを使用。
吊るしておくと楽。(絶対では無い)
メッキの上から色乗せ可能なプライマー。
しっかり振って温めて吹く。1回目。
溶剤が飛ばないように注意。
20分後、同じ事を2回・3回と繰り返す。
最後の吹き付けから「2時間以上」空ける。
塗料吹き付け作業
今回は色付きブラック・艶有り・二液性ウレタンスプレーを使用しますので、先にアクリル油性で色付けしてクリヤーしてとその辺も必要ありません。
イサム アクリルエアーウレタン樹脂塗料の使い方
色付き主液+硬化剤で成り立ってます。
今回はこれイサム・アクリルエアーウレタンという商品でいきます。
一回強く押さえて二液を混ぜる。
(※吹き出し口は押さえておく)
1分間振って主剤+硬化剤を混ぜる。
薄く吹いて塗装していく。
※20分間空ける。
2回目。
3回目。
あとは待つ。(72時間後から一気に硬化)
翌日
片方はめっちゃ綺麗に出来てました。
こちらが「禿げ」と「段ボール切端」が付着。
注意ポイント
これ難しい所が可動部があるキャリアなので完全にバラしてとそうするか、何か考えないと完璧は難しそうです。
あと個人DIYなので新聞や段ボールの上において塗装する人も多いと思いますが引っ付いちゃうのでその辺の考慮もまたしないといけないと勉強なりました。(正直面倒です塗装は)
※二液性ウレタンスプレーは「主剤+硬化剤」でリミットが72時間ですが現実的には12~24時間以内であればギリギリで再塗装出来るそうですが時期などによってはひび割れや縮みの原因となるそうですのでご注意下さい。(注意:完璧を求めるなら1時間以内とからしい)
ペーパー水なしで1000番辺りで広く削る。
ピンポイントで削らず広く。
また全体に再塗装。
3日間吊るしておく。(※汚れ付着注意)
塗装完成(3日後):もうやり直しは効きません
何とか無事完成しましたが、DIY塗装は売る商品では無いので妥協点も必要な部分が出てきそうです。
油性アクリルラッカースプレーと迷いましたが、一つでこのクオリティで完成出来るなら溶剤にも強いウレタンの方がメリットが大きいという事でウレタンを使用しました。
ビフォーアフター比較
色は好みの問題なのでどうでも良いのですが、メッキだとギラギラが強すぎて目立ちすぎてたのがかなり収まりました。
写真で見ると黒の方が存在感が少なくなりますが、後付け感が無くなりフレームやその他パイプからの一体感が出てめっちゃ車体がデカく感じます^^;
金具は下に置いて塗装してましたがダンボールに魂が宿ってました。
今回メッキの上から使用した塗料・部品・工具等
3つのみで終わらす面倒ぶり^^;
部品類:
特に無し。
工具類:
●シリコンオフ
これパーツクリーナーではダメなんでしょうか??一応塗装にはこちらが良いという事で購入しました。
●メタルプライマー
メッキOKのメタルプライマーを使用。(一部特殊メッキ不可とありますので注意)
●塗料|二液性ウレタン塗料
今回はこれマルっと1本使いました。艶ありますがサンド掛けてこだわる人はもう一度クリヤーも必要です。
ガソリンタンク塗る人なんかも使用しているそうです。
色付きなので先に油性アクリルしてその上からウレタンヤーしてとか面倒な人は「色・クリヤー」ともにこれ一本で完了します。
艶消し等もありますので種類も多く、油性ウレタンスプレーの中ではかなり使いやすかったです。
●ヒートガン|ホットエアガン
今回はヒートガン使いましたが、用意できる人はお湯でもOK。
前回マフラーガード系の塗装ではお湯を使用しましたが綺麗に出来ました♪>>こちらで確認可能
●粉じんマスク|出来ればガスマスクを!
最低でもこれは必須です。肺炎気管支炎から守ってくれるマスクで10年後の自分の肺が大事ならバイク整備に限らず高性能なものを。
当ブログにも良く出てきますがひろしぱぱはこれ。
実はこれRS2区分の防塵性能をもつなかで唯一コストパフォーマンスがNo1です。
ひろしワーク:詳しくはこちらを参考に>>
DIY用防塵マスク:3M取替え式防じんマスク3753の能力分析とメリットデメリット引用:ひろしワーク
【DIY】ハンターカブCT125のメッキキャリア塗装動画
今回の作業動画です。