ハンターカブ/CT125 [JA55] 症状別トラブル修理

【ハンターカブ/CT125】症状別トラブル修理:社外品SP武川スポーツマフラー継ぎ目からの煤(カーボン)・排気漏れの対処方法

2022年3月27日

今日はHONDAハンターカブCT125に付けている社外品の「武川スポーツマフラー」のトラブルです。

※純正のエキパイからマフラーまで繋がっている一本マフラーの人は関係ない話です。

以下、タケガワスポーツマフラーの記事です。

CT125:SP武川スポーツマフラー記事

 

これ何気にお問い合わせが4件もあってひろしさんのタケガワスポーツマフラーはなってませんか?という事でしたが当時はなって無かったのですが気が付いたら漏れてました(笑)。

※症状としては、マフラー部とエキゾーストパイプ部の継ぎ目からカーボン(煤)が噴出漏れしているという症状です。

 

症状としては上記の通りですが、原因としては以下が考えれます。

継ぎ目部の排気漏れ原因
  • マフラー側の接続切り込みが長すぎる。
  • マフラー側の接続切り込みが多すぎる。
  • バンドボルトの接続向き・位置が悪い。[※動画参照]

という事が上げられると思いますので、これを対処していきます。

手っ取り早いのは、「サーモバンテージ」or「耐熱液状ガスケット」ですが、液状ガスケットは都度塗る必要が出てくるのでメンテナンスする人にとっては手間がふえるので、サーモバンテージで対処しました。

もちろんどちらもしても構いませんが排気漏れトルク減や速度減や爆音という事では無く、煤漏れ・水漏れなので最小でかつ、今後も継続できるしんどくないメンテナンスで対応出来ればと思います。

 

エキパイ・マフラー継ぎ目のスス漏れ対処方法

ボルトの留め方で直す方法

まずはしっかりと痕跡を追って目視で見ると、ステンレスバンドの重なり部分であるボルト側から漏れている事が判ります。

逆にいうと、その他は漏れてなさそうですが飛び散り方から予想すると、他も少しは漏れてるかもしれません。

 

どうしてもバンドの重なる部分に隙間が出来る為ここから大きく漏れてます。
そしてバンドを外すと切れ込みがありますので、これが深すぎるので埋める・または切れ込みからずらしてバンドの重なり部を締める事で防げます。

 

ボルトの位置を真下では無く切れ込みからずらして、以下の辺りにしてみて下さい。
かつ、最大限奥(車体後方)までバンドをしっかり押し込んでおいてみて下さい。

 

これである程度直りますが、完璧には直らない事を確認してます。

 

理屈は判ったと思いますので次の対策方法へ移ります。

 

 

サーモバンテージ巻いて直す方法

サーモバンテージを用意。出来れば厚い物よりも600℃以下耐熱程度で大丈夫ですが1600℃用しか無かったのでこれでします。
ジャイロでも使用してます。

 

注意ポイント

目では見えない細かい繊維が刺さるため、ゴム手袋は必須です。
一回素手で作業したため夜お風呂の時までチクチクが取れませんでした。

※重要:目をこすったりしたらとんでもなく危険ですので本当に注意して下さい!!!!!!

 

通常エキパイ・マフラーなどにグルグル巻きにする場合はより強く巻けるので、水に浸しますがこの場合は一周なので水不要です。

 

そのままステンレスバンドを締めます。
(分厚くなり締めにくい場合は長いバンドを使用して下さい。)

 

これで直ります。
直るはずですが1カ月くらいは様子見ないと分かりませんので、心配な人はサーモバンテージの巻き数やバンドを増やしてより頑丈にしてみて下さい。

 

 

継ぎ目からの漏れ補修作業完了

パーツクリーナーできちんと綺麗にしておいて、再度一か月後にでも様子を見てみて下さい。

 

 

CT125:エキパイ・マフラー継ぎ目のスス漏れ対処で使用した部品・工具等

部品類:

●武川スポーツマフラー

付属・見た目全てにおいて、純正感覚での装着が可能な高性能マフラー。
高速域実証出てますが、低速~トルク上がり・音も煩すぎず低音での品は有る?かな?わからん。良し!
※高速域がさらに伸びが良くなる実証がされてます。

 

工具類:

●サーモバンテージ

ゴム手袋・ステンレスバンド2本+ステンレスストラップ10本付で、耐熱1600℃は正直要りませんがこれを使用しました。

 

 

CT125:エキパイ・マフラー継ぎ目のスス漏れ対処作業動画

今回の作業動画です。

 

手がチクチクはかなりストレスなので重々お気を付けください。
ひろし整備人

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