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エンジン内部洗浄:フラッシングオイルの用途と使い方

2020年2月15日

エンジンの内部洗浄をする際の専用オイル”がフラッシングオイルです。

その成分はいたって灯油に近いもので、それに加えて添加剤が混ぜられているのが特徴です。

賛否両論あり、使用必要無いという人もいるオイルです。
(必要無い派は綺麗なエンジンオイルを抜いて入れるを繰り返す)

エンジン内部を洗うってどんな時があるのよという所ですがこんな場合などがあります。

洗浄必要時

  • エンジンオイルに不要溶剤を入れてしまった
  • 4stバイクなのに2stオイルをいれてしまった
  • エンジンオイルに水などが混入してしまった
  • 腐敗したエンジンクランク内の洗浄
  • その他不具合や定期洗浄メンテナンス時

など

フラッシングオイルを入れて”エンジン洗浄オーバーホールできる”とかまれに広告でありますが、できませんしエンジンOHする人なら一撃で嘘広告とわかるのでそういう店は二度と信用しませんよね。

使い方も至極簡単で気軽に使用できるのも特徴です。

 

フラッシングオイルの使い方

当然、商品に書いてある通りの使い方をしますが大きなポイントとして

  • 添加系
    「エンジンオイルに継ぎ足て最後に入れ替える添加材」のタイプ(ソフト99GZOX・ワコーズE190など)
  • 洗浄系
    「エンジンオイルを抜いて2/3以上フラッシングオイルを入れるタイプ(ワコーズEF-OIL・カストロールなど)」
    と主に2種あります。

添加系といってもガソリンタンクに入れるタイプとは違うので最後は必ず抜き取って、エンジンオイルを入れ替える事は共通です。

 

まずはドレンボルトを開けてエンジンオイルを全て抜きます。
(※点火系の場合は容量を計算して抜き取る量を決める)
だいたいフラッシングオイルを使おうと考える位なのでオイルは普通より酷い場合が多いでしょう。

 

フラッシングオイルを、エンジンオイル規定量の2/3以上入れます。
私は毎回エンジンオイル同量入れます。

 

エンジンをかけてアイドリングを10分~15分程度します。
(※アクセルは回さない方が良い。)

 

フラッシングオイルを抜きます。

 

限度によって1~2セット繰り返して完了です。

勘違いしやすいフラッシングオイル

※原理的メイン役割はアイドリングでエンジンクランク内をを主目的として洗浄します。

※フラッシングオイルで「シリンダー・ピストン・ピストンリング・シリンダーヘッド・エンジンバルブ」を主体として蓄積されたカーボンを落としたり洗浄するものではありません。

軽い汚れスラッジ程度を排除し添加材で膜を張るという発想です。

 

最後は当然”エンジンオイル”を投入して完了です。

 

 

注意:2stバイクの場合のフラッシングオイル

2stオイル部分は当然絶対禁止です。

2stバイクの場合はクランク内で抜けきらないのでたとえ”ギアオイルのみでも”使用しない方が賢明です。
本来ギアオイル部分にはOKの理屈ですが、なぜか不具合良く聞きます。

※2stの場合は、ギアオイル部分はギアオイルを抜いては入れてはを繰り返す洗浄だけが安全です。

 

 

フラッシングオイル

私はワコーズを使用してます。
主要目的は上述通りなのでカーボンが根こそぎ取れる事は有りませんが、スラッジなどはフラッシングオイルで取る事は可能なので普段しないクランク側の洗浄イメージで使用すると良いです。

エンジン腰上側は当然開けて洗浄した方が完璧ですし早いです。

●フラッシングオイル|オイル交換型

バイクにおすすめはこちら。
水分除去添加剤入り。
使い方は”一度エンジンオイルを全部抜いて”EF-OILを規定量投入してアイドリング。
最後に通常のエンジンオイルと抜き変え。

 

●フラッシングオイル|添加(継ぎ足し)型

容量:オイル量3~6Lに対して350ml1本混ぜてアイドリングなので車向き。
全部抜いてこれを入れるレビューもありますが正規の使い方は、”既存オイルに継ぎ足して”アイドリングとの事です。
最後にに全て抜き取り、通常のエンジンオイルを投入。

 

洗浄を除く発想と投入口が違うだけでガソリン注ぎ口に入れる添加剤フューエルワン”も発想は同じですが、こちらは完全添加材なので抜き取りませんがカーボン予防で効果テキメンで大人気です。

 

 

フラッシングオイルの使い方動画

どの車種でもどのオイルでも良いですが最後はエンジンオイルを必ず忘れないようにする必要があります。

 

昔エンジンオイルを入れた後、蓋を締め忘れて雨混入してたバイクを見た事あります。
エンジンオイルに水が入り酸化するとドロドロの黄土色になります。
ひろし整備人

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