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HONDAジャイロアップのキックペタルが固い。降りない。戻ってこない。
固い💦
考えられる原因は主に4つ
- クランクケースキック側のグリス切れ固着(殆どこれ)
- エンジンの焼き付きによるピストン固着
- 組み間違い(ギア山のズレたまま組んだ)
- 他:部品外れなど
これは、普通にエンジンかかって走るので、クランクケースの整備不良です。
ジャイロUPの場合、フレームの関係上クランクケースをいじるのがしんどいのです。
何はともあれクランクケースを開けない事には何もできませんので作業開始です。
ということで早速見ていきます。
ジャイロUPのクランクケースを開ける作業
ジャイロアップのクランクケースに到達するまでの手順です。
特殊フレームのビジネスバイクの為、この手順を踏まなければクランクケースを開ける事は出来ません。
チェック:左クランク開け方
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【ジャイロUP】左クランクケース(ベルトケース)の開け方|特殊フレームバイクのエンジンフレームのずらし方
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クランクケースキック側の修理メンテナンス方法
清掃作業:
クランクケースを開けたらキック側の作業です。
キックペダルを手で下げて”ドライブフェイスを回すギア”を外します。
キックペダルを外します。”10mm”です。
ここにゴムシール(Oリング)があるので忘れないように気を付けて下さい。
扇形のバネのついているギアが引っこ抜けます。
扇形のギアが抜けると、この円形のギアも抜けるようになりますので抜きます。
したらケースと部品を”パーツクリーナー”でピカピカに綺麗にします。
グリスの固着が主たる原因ですので洗い流します。
取付け作業:グリスアップ~組み立て
まずはOリングにも”ラバープロテクタント(ゴム復活剤)”を吹いておきます。
多少外気に当たる部分なので劣化します。
ウレア系の”モリブデングリス”or”モリラバーグリス”を塗っていきます。
※スプレー式グリスを使用しない事(×)
まずは真ん中の”円形のギア”を最初に入れます。
同じように穴は全てグリスを入れて次は”扇形のギア”を入れます。
注意ポイント
この時ギア同士のマル印刻印があるので、丸と丸の印のギア山を合わせます。
↑ギアにはたくさん穴が開いてます。2枚のギアの穴が重なるところにドライバーなどの棒を入れて丸印の位置をキープしながらキックペダルを付けれるようになってます。(別に入れなくてもOK)
バネをここに入れます。
※注:跳ね返りでケガしないように!!
多少力技ですがテコの原理でいれましょう。
キックペダルを表から装着します。
※既出した”Oリング”のセットをお忘れなく。
再度ギア山にグリスをぬります。
そしたら一番最初に重要と書いたこのギアです。
”ギア部分”と”ピン部分”共にグリスを塗ります。
最後に、最初のとおりキックレーバーを下まで下げてから”ドライブフェイスを回すギア”を挿入です。
ポイント
キックペダルを下げる理由はギアには一か所”わざと”ギア山を作ってない部分があります。ここよりも下の赤いラインの位置でスターターギアを差し込む必要があるからです。
意味の分からない場合は、キックペダルを下げて差し込めば問題ありません。
※最後に動画あります。
これで完成です。
最後は丁寧にハメて、クランクボルトを締める前にきちんとバネが跳ね返るかを手でケースを抑えたまま✔チェック。
OKです。
直りました^^
あとは丁寧にボルトを留めて完了です。組み立てがしんどいバイクNo1です^^;
ジャイロUPのキックペダル修理メンテに必要な工具・部品類
割れ欠け削れが無い限り特に専用部品の必要はありません。
汚れ落としとグリスがあれば基本復活します。
●パーツクリーナー
正直安ければ何でもOKです。500円前後なら安物で1000円超すと高い部類になります。
安物のまとめ買いが一番お得。
清掃やグリス洗い流し用です。
●ラバープロテクタント
これも必須ですね。あらゆるゴムの復活剤。めったに開ける事のない所開けたときなどついでに吹くだけなので超多用しますので。ゴムパッキンのひび割れ防止などにもなります。
ジャイロUPの固着したキックペダル修理作業動画
今回の作業動画です。
しっかりメンテナンスです。