今日はリクエストより症状別トラブル修理で「エンジンかけて走行中、ブレーキレバーを握ってもないのにずっとブレーキランプが点いている」という事でこれの修理方法です。
厳密には修理というか調整方法なのですが、長い事乗っているとケーブルワイヤーの話になってきますのでいつかは100%必ず起きます。
ですので覚えておくと良いと思います。
※2st・4st関わらず、ドラムブレーキ車ですので小型車に多いというか、多分ホンダ小型スクーター系の50CCは全て共通と思います。
確認済だけでは、タクト・ジャイロ・トゥデイ・ベンリィ・ディオ等が同じです。
早速作業開始ですが、ぱぱぱぱっと終わりますし、今回は症状別トラブル修理ですのでポイントのみです。
ホンダ小型車ドラムブレーキランプの仕組み
ブレーキレバー付け根部分を見ると「ポッチ(スイッチ)」が見えます。
※これが引っ込む事で「ブレーキランプが消えます」。
※これで出ている状態で「ブレーキランプが点きます」。
<拡大>
したがってブレーキレバーが緩いとこのポッチを押さえ込む事が出来ず、ブレーキランプが点きっぱなしとなります。
これはレバーの戻り具合でスイッチのON・OFFが行われる為、ブレーキケーブルワイヤーが伸びると戻り切らなくなります。
ですのでこのワイヤーの調整をすれば直りますので、する作業はブレーキワイヤー調整へと入ります。
ホンダ小型車ブレーキ調整方法
分からない人はどうしてもタイヤホイール付近にあるブレーキアジャストナットのみで調整しがちですが、ここはブレーキシューを広げる事がメインのアジャストナットですので全く関係無い訳ではありませんが限界があります。
コンビブレーキの調整場所は足元では無く、黄色い部分にあります。
フロントカウルを外したところにホーンが見えますがその後ろにブレーキワイヤー調整ブラケットがあります。
スパナを使い、①ロックナットを12mmで緩めて、②被膜側の中空ボルトを10mmで緩めて伸ばしていきます。
※「支点をかえずに被膜を伸ばす=中のケーブルワイヤーが縮む」と同じ状況を作ります。
これでブレーキを握りながら調整して見て下さい。
乗り続けていると当然ワイヤーですので伸びてきます。
最大限に調整してもゆるゆるになるようでしたらケーブルワイヤーの伸びきりサインですので交換となります。
ブレーキワイヤー交換方法はトゥデイパターンで良ければ以下ご参照下さい。
チェック:ブレーキワイヤー
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【トゥデイAF67】フロントブレーキワイヤー交換方法
まずブレーキワイヤーの交換条件ですが以下の通りです。 これを頭に入れておきます。 この4条件が全て揃った時、ブレーキワイヤーは完全 ...
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ホンダ小型車ブレーキ調整方法で必要な部品・工具等
部品類:
●ブレーキケーブルワイヤー
バイク車両種類により異なりますので今回は割愛します。
工具類:
●ワイヤーオイル
これも整備の必需ですね。全てのワイヤー関係で利用できます。
普通のオイルスプレーノズルではワイヤー皮膜に入りませんがデイトナのこれはワイヤー内にノズルが入り込みます。
バイクではワイヤーだらけなのでめちゃくちゃ活躍します。
ワイヤーと被膜の間に入る超極細金属ノズルのこれはおすすめです。1本で5年位もつでしょうか。一つは必ず必要です。
ホンダ小型車・ブレーキランプ点きっぱなしの修理動画
今回の作業動画です。