4stヤマハギアのヘッドガスケットを交換したので組み立てです。
カムチェーンの部分で質問が多かったので書いておきます。
エンジン腰上なので慎重に~。
ニュースギアは整備性は良い方なので、エンジン降しをせずに作業しています。
とりあえずヘッドガスケットの交換した後の組み立ての話です。
エンジンのシリンダーヘッドは3つの部分からなっています。
図でいうこの3つの部分です。
YAMAHAギアのカムチェーン組み立て方|エンジンシリンダーヘッド
ピストンが見えます。ガスケットを新品に交換して組み立てていきます。
4stオイルをピストン、リング、シリンダーに塗ってスムーズにします。
シリンダヘッドに入れていきます。
カムチェーンは後回しピストンをまずは入れて行きます。リングの1つの上側いれて、
下側を割りばしやマイナスドライバーなどで押し上げて、入れていきます。二つ目も丁寧に。
入っていきます。ズブズブ~。クランクをゆっくり回しながら丁寧にです。
ピストンが入ったら、カムチェーンを通します。そして下側ガイドを挿します。
ガイドの出っ張りを溝に押し込みます。
ここで次の新品のガスケットを入れて、バルブ側のヘッドを組んでいきますが、
- ピストンを圧縮上死点の最大限に出しておく。(排気上死点ではない)
- カムチェーンギアを組んでおく。
参考
ことがスムーズに作業するコツです。
ピストンを最大限に出す(クランクを手で回す)
カムチェーンギアを組む。この時ギアの印線を左真横に向ける。
この状態でバルブ側シリンダヘッドをさらに組んでいきます。
ガスケットが浮くのを押さえながらゆっくりゆっくりです。
ガッチャンと綺麗に引っ付いたらボルトで軽く仮止めします。(本締めはまだ)
プレートを嵌めて先ほどの上図のナットと一緒にゆっくり締めていきます。
この6つでエンジンシリンダヘッドは止まっていますので丁寧に何度も軽く均等に締めていきます。
端と端、下と上、という風に必ず対角線ごとに少しずつ締めていきます。
必ずトルクレンチを使用。プレートの4つのナット、シリンダーケースの2つのロングボルト、共に12nの力で締めました。
次にカムチェーンギアのボルトを仮止めします。
ただし途中チェーンとギアがずれてたりしたらこの段階でクランクを回しながらピストンを調整します。
プレートの印とカムチェーンギアの印が一致してればOKです。
これで本締めをします。専用工具が必要です。空回りしません。
最後にヘッドカバーを付けます。
きちんとボルトをトルクレンチ10nで締めてしめます。
完成です!(^^)!
あとはウォーターポンプ付けてテンショナケース付けてとしていくだけです。
2stばかりしてると4stが面倒に感じますよね。
ただなんでも慣れですね。
エンジンヘッドシリンダーに必要な工具等|※広告・PR
●トルクレンチ3/8角9.5mm
バイクのレンチはほぼ3/8(9.5mm)でそろえると無駄がありません。
これより小さいと今度は使う場面がそうそうありません。
タイヤのみ1/2(12.7mm)サイズでしましょう。
気づくまでにたくさんの無駄な買い物をしてしまいました。
タイヤ締め用などの1/2角では大き過ぎてエンジン部やクランクには無理です。
小さめの3/8角が必ず必要です。
※[重要]クランク周りは5N/m程度の弱小トルク~出来る事が必要です。
3/8角(9.5mm)トルクレンチ:ひろぱぱ使用
3/8角(9.5mm)デジタルトルクレンチ
精度差の出る工具なので出来るならデジタルを。
適正トルクで締めていくと音で知らせてくれます。
正確を求めるならこれが最強です。ただ電池の入れ替えがね~^^;
●プーリーホルダー
カムチェーンなどで必要です。
駆動系のクラッチやプーリー交換などにも使えます。
安物で構いませんが必ず要ります。
特殊工具プーリーホルダー
●角度ロングノーズプライヤー(ラジオペンチ)
バルブ交換で必要ですが、全てに使用可能なので持っておきましょう。
セットだとめちゃくちゃ安い、これも安価で構いません。
必要なのはロング角度タイプです。ショートはダイソーのラジオペンチ等で構いません。
●ラチェットレンチ
ラチェットも必要です。
メガネレンチのみだと日が暮れますが3倍速で整備ができます。
良いのを見つけました。
私は一つづつ買ったのでかなり高かったですがこれを買えば良かった。。。
ロングに出来るエクステンションバーも必須ですがそれもついています。
さらにこの価格でレンチナットもついているので別に買う必要が無いのも魅力。
これは安価でもおすすめ★ラチェットレンチセット
最低限これがあれば整備作業出来ます。