ヤマハギア [UA06J]

【YAMAHAギア】全ての部品のバラシ作業の一連全部の流れ|部品取り分解

2021年10月6日

今日はヤマハギアを部品取り車として、全てバラシての完全部品取りです。

エンジンはもちろんフレーム側も含む全てですが、理由は部品取り車となった為ですね。

その一連の流れですが、各パーツごとにバラしてみましたのでマニアックですがご参考下さい。

腰下までばらしてクランクシャフトやベアリング交換する人なんかは「手順思い出し用として」一連にしてるので参考になるかもしれません。

当然なんでもありの廃棄の為のバラシと、組立て前提の修理の為のバラシとでは分解手順も異なりますのでそこはご注意下さい。

 

YAMAHAギアの各装置バラシ

今回の作業は、特段順序決まりが無いため、順序不同の部分もあります。

エンジン降ろし

まずはフレームとエンジンの切り離しは当然します。

 

 

フレーム側一式

リア側

リアデッキ・テールユニット一式・ショックアブソーバー・シート・ステップ・デッキ内メイン配線ユニット等があります。

 

フロント側

各カウル・バスケット・ハンドルスイッチBOX・ヘッドライト・ブレーキケーブル・メーターケーブル・メーターパネル・キーユニット・フロントタイヤ・フロントフォーク・ハンドル等々があります。

 

これでフレーム側の剥ぎ取り作業が完了です。

 

 

エンジン側一式

残るはエンジン側です。

 

 

排気装置・冷却装置

こちらは腰上エンジンオーバーホールする時など外す必要のある一式で、エキゾーストマフラーとラジエーター・冷却水ポンプ等があります。

 

 

腰上エンジン一式

整備で一番出てくる部分です。部位としてはクランクよりも上側という事で腰上エンジンと言います。
シリンダーヘッドカバー・シリンダーヘッド・シリンダーの部位からなり、部品としては各種ガスケット、カムスプロケット、カムチェーンテンショナー、カムシャフト、エンジンバルブ、ピストン等があります。

 

 

腰下エンジンクランク一式

メインクランクとなりますが、その周りには各ケースカバーもありますので回り道が必要です。

<エンジン左側>

エアクリナーBOX(スロットルユニットごと)を外して、一般消耗駆動系である左クランクケースカバーを開けて中をばらします。

 

<エンジン右側>

エンジン右側にはフライホイール・ACジェネレーター・右クランクケースカバーがあります。

 

その他センタースタンド・リヤタイヤホイール・リアフェンダーも外して、右クランクケースカバーを外します。

 

全て外した後に、クランクを割っていきます。

 

腰下エンジン一式です。
オイルポンプ・スターターシステムギア等一式・クランクシャフト・クランクベアリング・オイルシール等エンジンクランク内での構成部品です。
カムチェーンは腰上で良く出てきますが、完全に外せるのは腰下クランクシャフトを抜いた時のみです。

 

 

ファイナルリダクション一式

トランスミッションケースを割って、各駆動ベアリング・ファイナルシャフト・ドライブシャフト等ファイナルリダクション一式を外します。
タイヤを外した後であればいつでも割れますので、腰下からでもトランスミッションケースからでもどちらからでも可能です。

 

これでエンジン一式のバラシが完了です。

 

 

YAMAHAギアのフレーム側・エンジン側合わせた全部品

文字省略や画角内に見えないものも有りますが、これが全てです。

 

上記プラスでフレームとステアリングとフロントフォークで全てです。(※今回ステアリング・フォーク外してません)

 

 

4st-YAMAHAギア(UA06J)の全部品と分解に必要な工具等

バラシでも切断入れるような適当な廃棄バラシの場合と再組立てのバラシとでは使用する工具も意味も全く異なります。
最低ラインでインパクトドライバーとインパクトレンチは無いとまず無理と思って良いです。
その他ベアリング等の専用工具に関してはケースセパレーターとプレス機があれば事足ります。

※必要最低限の工具が以下

●インパクトドライバー

これ私の持ってるものですが、パワーも有りかなり小さくて使いやすいです。

 

●電動インパクトレンチ|SI-170W(新型)

エアー工具のエキスパート信濃機販ですが、壊れない!ひろしバイク超おすすめの電動インパクトレンチ。
先っちょの引っ込んだコンパクト大工形状と違い、整備のしやすい突き出し形状です。
エンジンなどにもコンパクトで小回りが効きながら使用出来て、足回りなどにもツインハンマーなので対応出来ます。

※私はSI-160ですが165w→新型170wが現在の新型です。

 

●プレス機|ベアリング抜きおよび圧入

私がしょっちゅう使用するのがこれ。貫通しているケースの場合ほぼすべてのプーラーの代わりとなります。
もちろん押出しだけではなく、圧入にも使用します。

 

●クランクケースセパレータ(ケースプーラー)

シャフトなどを支点として切り離すタイプ。応用次第ではフライホイール(小さいサイズは不可)や、ベアリング等もアイディア次第で押し出し可能です。
いずれにせよクランク割りで必要です。

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●ヘックスレンチ

YAMAHA車ならではですが、これに加えて六角棒レンチもかなり多用します。

 

※トランスミッション内のベアリングを外す場合は必要↓

●パイロットベアリングプーラー|内掛け式

これ私が使用してるものですが、精度も悪くなく重宝してます。ファイナルリダクション周り・ホイールベアリングなどアイディア次第で使用幅もかなりあります。

 

 

4stヤマハGEARの全部品解体一連動画|※15分に抑えてます。

YAMAHAギアの部品取り車としての解体一連すべての流れです。
腰下バラす人等は流れとして思い出し用に参考になるかもしれません。

 

YAMAHAギアの純正パーツ番号先>>こちらYAMAHA公式

ホンダと違い、ヤマハ車はパーツ公開されてますのでご参考下さい。
ひろし整備人

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