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AF61のプーリーの中身ウェイトローラーの交換方法です。
段減り摩耗チェックもしないといけませんが、原付50ccの場合は少々削れててもそこまで違いは出ませんが、250ccなどになると顕著に変速に違いが出てきます。
その交換方法です。
クランクケース内の駆動系では一番奥の作業になります。
トゥデイAF61:原付バイクのウェイトローラー交換開始
1:クランクケースを開ける
クランクケースなので6カ所のボルトを8mmディープで外します。
ボルトは8mmソケットで外します。一番左上のボルトだけ長いので間違えないように気を付けます。
ドライブフェイスの裏にプーリーがあります。
ナット頭サイズ:左:プーリー側17mm・右:クラッチアウタナット14mm。
2:クラッチを外す
まずはユニバーサルホルダーを使用して、クラッチを外します。
詳しいクラッチの外し方はこちらをご覧ください。
トゥデイAF61クラッチの外し方
チェック:クラッチ
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【トゥデイAF61】クラッチ交換方法|シューの摩耗点検および交換
続きを見る
3:ドライブフェイスを外す
17mmソケットでドライブフェイスを外します。
ドライブフェイスを外すとムーバブルドライブが見えます。
ご対面。ムーバブルドライブをボス(筒)ごとを引っこ抜きます。
この状態でついでにクランクケースを綺麗にしておきましょう。
ゴムシールにはラバープロテクタント・金属にはパーツクリーナーです。
※シール部にパーツクリーナー系溶剤をかけると、ゴム質が硬化・劣化しやすくなりますので注意。
プーリー一式|ドライブフェイスとムーバブルドライブの段付き確認
2つとも、ベルト側の段付きをチェックします。
例:ベルト跡や30キロばかりで走っていると真ん中の辺に段が付きます。
段差がひどい場合は交換になります。
綺麗です↓。左:ドライブフェース・右:ムーバブルドライブ
トゥデイのような通勤やただの足代わり系のバイクにはパワー自体が無いので段はつきにくいです。
ジャイロやギアのように重量作業車系になると、パワーがあるので無理やり回せてしまうので段付きが起きやすいです。
ムーバブルドライブのウェイトローラーの交換方法
クラッチとドライブフェイスを外して、ムーバブルドライブを引っこ抜いたらウェイトローラー交換作業が可能になります。
ムーバブルドライブの中身にウェイトローラーがあります。
筒を引っこ抜いて。
ひっくり返して。
スライドプレートを外してウェイトローラーの摩耗・段付きが無いかチェック。
段付きがひどい時はこんななります。
丸のはずが、水平になっています。少しくらいなら原付なら問題ありません。
段付きがあると変速がスムーズに出来ませんので重度なら交換です。
メモ
トゥデイAF61:ウェイトローラーは標準は6つタイプの6.5gです。
パーツクリーナーでプーリーとドライブフェイスをピカピカにしてあげます。
ピカピカにしたらウェイトローラーをプーリーに入れていきます。
薄っすらとモリブデングリスを塗ってあげます。
丸面部分よりも、特に側面に対してです。
もう薄っすらで構いませんし、無くても構いません。
6つともボックスへ入れて次はカバーです。
1つ飛ばしで、3箇所にスライドピースをハメます。
スライドピースと出っ張り部分を合わせて、そのままカバーをハメます。
スライドピースが落ちたらやり直し再度ハメて。良く落ちます。
完成★ごくごく誰にでも出来るいたって簡単な作業です。
再度、蓋を押さえながら筒をハメて。
クランクシャフトへハメて、これでプーリーは完了です^^♪
あとはドライブベルトの項目なのでクラッチとベルトをハメて。
ドライブフェイスを丁寧にハメ込みます。
手ネジでワッシャーとナット類を全部締めて。
クラッチ側を増し締めして。クラッチアウタナット締め付けトルク【※39N・m】
ドライブフェイス側(プーリー側)も増し締めして完了。
ドライブフェースナット締め付けトルク【※59N・m】
ポイント
※写真は流れ作業一貫でインパクト使用してますが、ホルダーでクランクもしくはブレーキレバーを引いたまま、必ずトルクレンチを使用して下さい。
毎回打撃型使用してると、蓄積金属疲労でクランクシャフトに歪みが生じます。
左クランクケースカバーガスケットについて
※トゥデイAF61とAF67は共通です。(何故かご質問多い)
※これが無いとボルトが奥まで閉まらないようになっていますので必ず必要ですのでご注意下さい。
蓋して終わりです♪
ちなみにウェイトローラーが無いと原付バイクは変速出来ないだけではなく、走りません^^
※念の為必ず確認しておいてください。
重要:ベルト・WRの向きについて
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【ベルト式バイク全般】駆動系ドライブベルトの装着向き・ウェイトローラーの装着向きの注意点!
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トゥデイAF61原付バイクのウェイトローラー交換に必要な工具
ドライブベルトやクラッチと同じですね。
プーリーもクランクケース(駆動系)内なので同じになります。
部品類:
●ウェイトローラーAF61/AF67共通
マニュアル指定6つ×6.5gタイプです。
●スライドピースAF61/AF67共通
普通に乗っている分にはまず壊れる事もめったにありませんし、消耗もそんなにしません。
ただし壊れたときの為に予備は持っておきましょう。単品よりも抱き合わせのついでに買わないと損損。
工具類:
●トルクレンチ|エンジン周り3/8(9.5mm)【※エンジンする人は10nm以下対応品必須】
最近プリセット型トルクレンチに寿命がきましたので、プリセット型から途中トルクの分かるデジタルへ変えました。
※デジタルの良い所は途中トルクがわかる事と金属板曲がりセンサーですので狂いにくい事です。プリセットタイプの良い所は締め付け過ぎしにくい構造ですが、スプリング調整の為デジタルよりもトルク校正メンテナンスが多めに必要です。
●ユニバーサルホルダー
ちょくちょく当ブログでも出てきますがユニバーサルホルダー。
空回りするのでクラッチアウターを抑える必要があります。
使う場所が結構あります。安物で充分OKです。
●電動インパクトレンチ|SI-170W(新型)
エアー工具のエキスパート信濃機販ですが、壊れない!ひろしバイク超おすすめの電動インパクトレンチ。
先っちょの引っ込んだコンパクト大工形状と違い、整備のしやすい突き出し形状です。
エンジンなどにもコンパクトで小回りが効きながら使用出来て、足回りなどにもツインハンマーなので対応出来ます。
※私はSI-160ですが165w→新型170wが現在の新型です。
●インパクトソケットアダプター
12.7mm→9.5mmへ変換
バイクはタイヤ足回り以外は9.5mmでないと力が強すぎるのと太くて使いにくい場面ばかりなのでこれが必要です。
●8mmディープ(ロング)ソケット
クランクケース用です。
8mmディープはクランクケースに干渉しません。普通ので良いじゃん!と思う人いると思いますが、キャプレター・インマニ・ワイヤー付近・マフラーエンジン側など必要な場面だらけです。8mmボルトの細いボルトを使うということは、細かい場所ばかりで、エンジンキャブレター周辺などです。むしろ普通のショート8mmはバイクでは干渉しまくるので必要ないです。
※8mmソケットだけはディープを買っておきましょう。(8mmのみディープ必要場面かなり多い)
●ラバープロテクタント
これも必須ですね。あらゆるゴムの復活剤。めったに開ける事のない所開けたときなどついでに吹くだけなので超多用しますので。ゴムパッキンのひび割れ防止などにもなります。
●パーツクリーナー
正直安ければ何でもOKです。500円前後なら安物で1000円超すと高い部類になります。
安物のまとめ買いが一番お得。
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