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前回にひき続きいよいよシリンダーヘッドのカーボン除去です。
- 前回:【前編】エンジンヘッドとシリンダーヘッドを外すまでを書きました。
- 今回:【中編】シリンダーヘッド+バルブのカーボン除去方法です。
カーボン溜まりまくりを傷つけないように物理的に除去していくだけです。
原付バイク・車のエンジン不調【エンスト・始動・加速・アイドリング】のほぼ99%がこれと言っても大げさではないカーボン噛みによる圧縮漏れ。
これのカーボン除去及び清掃方法です。
シリンダーヘッドのエンジンバルブ清掃方法
原付の4stバイクや四輪自動車のエンジンバルブのカーボン噛みはいまや避けれませんよね。
今回は原付【トゥデイAF61】を使用して清掃してみます。どれも同じですが。
専用工具があれば簡単に整備清掃できますのでチャレンジしてみましょう。
ちなみに手が大きくて握力が「400kg」とかあれば工具無くても簡単に出来ますが。
バルブスプリングコンプレッサー
見た事はあるかもですがこの工具です。エンジンバルブはヘッドはピカピカに綺麗にしても再発します。
使用する専用工具はこれで、私はノーブランドの安安ものですが使えます。
原付にも大型バイクにも車にも使用可能。
エンジンバルブコンプレッサー使い方動画
4st原付バイク:エンジンバルブのカーボン噛み除去清掃開始
1:エンジンバルブコンプレッションの使い方|バルブの外し方
まずは専用工具の使い方ですね。
原付のヘッドとシリンダーヘッドを外します。
インマニ穴側が吸気バルブ(大きい方)、マフラー穴側が排気バルブ(小さい方)です。
表面は掃除したので綺麗に見えますが、中身は全然腹黒バルブさんです。
ロッカーアームを外して、エンジンバルブコンプレッションを図の用に設置します。
何も考えずに図のように(笑)。
筒アダプターを当てはめます。
サイズが完璧にはまらなくても大丈夫です。固い筒なら何でもよい訳なので。
反対のバルブヘッド側も同様に。イメージでいうとこういう状態です。↓
この手の部分がこうなるわけです。↓
手回し棒を入れて。
締め込んでいきます。グリグリと。
だいぶ締め込んで行くとピンヘッドが見えてきます。
どのバイクも溝ではまってるだけなので簡単に外れます。というか締め込んでいけば勝手に外れます。
無くさないように注意。
逆回りで緩めて外していきます。
止めピンを外してのでこれでエンジンバルブを取り外せます。簡単すぎますね。
まずはバネを外して。
後ろから押し出してエンジンバルブを外します。
完了★
取付も逆手順で全く同じようにバネを縮めて、止めピンをセットするだけ。
シリンダーヘッドのバルブカーボン除去方法
エンジンコンディショナー入れて漬け置き、歯ブラシ等でゴシゴシするだけです。
ひろぱぱは漬け置き派です。(一応どちらもしますが)
バルブヘッドのカーボン除去
バルブヘッドの後ろが大事です。
ここにカーボンが蓄積されてくるとエンジン腰上のバルブ部屋と噛み合わなくなり圧縮が漏れます。0.5mmも蓄積して噛んでしまえば圧縮もれは相当します。
お掃除お掃除。
バルブヘッドのカーボン除去のベスト容器は、今も昔もペットボトルのフタです(笑)。
エンジンコンディショナーで漬けてあげます。
エンジン腰上バルブ部屋のカーボン除去
1:干からびたカーボンの掻き出し
掻き出せるカーボンを先に歯ブラシなどで出してあげます。
2:次に、バルブを逆側から刺してフタをする|漬け置きの場合
本来と反対側のエンジンヘッド側(ロッカーアーム側)から刺してあげます。
入るところまで入れて漬け置きの為の蓋にしてあげます。
更にフタをしてあげます。こんなゴム栓がたくさんあるとバイク整備には便利です♪
グラグラするので、トンカチなどで水平を保ってエンジンバルブ室内にコンディショナーをぶち込み漬け込みます。
エンジンコンディショナー使って穴という穴全てを綺麗にします。時間が許して可能なら一晩漬けます。
パーツクリーナーでは粘着性が無く揮発性が高いのと、溶剤が弱いので相当時間かかります。
きちんとフタが出来ていれば逆流して「とんでもない量のカーボン」が出てきます(# ゚Д゚)
チャ~イ(T0T) 掻き出してあげます。便秘のヘドロうんこカーボン様です。
これ排気側片方だけですからね。同じ事を吸気側もします。
※ちなみに蓋をしてあげないと当然こうなります。
さて、漬け置きが終わったらバルブのフタ代わりを外せますので吸気も排気も2つ同時にいきますよ。
ドロドロカーボンを掻き出して清掃してあげます。
ホールブラシや歯ブラシを使いゴシゴシすること10分。
ここからは溶剤が残らないように揮発性の高いパーツクリーナーをたくさん使ってゴシゴシ。
大きい穴は絶対忘れませんが、特にこの排気側のガソリン圧を繋ぐ小さい穴など。
ま~全ての穴という穴掃除すれば良いのでシンプルなのですが漬け置きした時は小さい方へ小さい方へ、ヘドロカーボンが行くので忘れないように気を付けて下さい。
しゃ~い完成(^0^)/
吐き出した総カーボン量はコンディショナーで溶けてるので正確には言えませんが、ペットボトルのフタ2個分位のウンコのようなとんでもない量です。
あとはガスケットなど消耗品を新品に変えて、丁寧に組付けて下さい。
中も外もピカピカになりました♪ こりゃ調子も良くなります(笑)。
後ろのステンレストレーが凄い事になってますね(笑)♪
かならずアスファルトなどでせず、シートもしくは新聞を敷いてステンレスorプラスチックトレーの上でしましょう。
当然パーツクリーナー一発でツルピカ禿げ丸くんばりにピカピカになるステンレストレーをおすすめします。
エンジンバルブのカーボン噛み除去で必要な工具
●エンジンバルブスプリングコンプレッション|バルブコンプレッサー
これが無いと始まりません。必須です。
●ホールブラシ
これも必ず要りますが、アルミに対してはナイロンタイプの物が良いです。マフラーの中などスチールに対しては金属タイプが良いです。
●エンジンコンディショナー
必須。ひろぱぱは全てのカーボン除去にはこの泡タイプでは最安値の呉工業エンジンコンディショナーを使用してます。仕上げは安物のパーツクリーナーでします。
●ステンレストレー
パーツ毎に仕分けしておくのに便利。一回購入すれば物理的損傷が無い限り永久に使用できます。これ安いのでおすすめですね。2セット買っちゃいました。
カーボン噛みの修理が出来るようになれば原付ならほぼ何でも修復可能です。
ばっちりな整備で安全快適に♪
あと、ものを大切に^^
前・中・後編と続く
エンジン腰上カーボン除去方法【前・中・後】編
この3工程でエンジンのカーボン除去は完成します。
作業自体は腰がやられるだけで簡単です。
【前編】
チェック:前編
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【トゥデイAF61】前編:4st原付のピストンとバルブカーボン除去方法|まずはエンジン腰上の開け方とカムスプロケットとチェーンの注意点
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【中編】
チェック:中編
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【後編】
チェック:後編
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