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【トゥデイAF67】キックが下りたまま戻らない症状の整備|カッチカチやぞ!※固着グリスアップと組立時の注意とコツ

2018年10月30日

トゥデイAF67ピンク号のキックが下りたまま戻らない。。。

めちゃくちゃ固いし。。。上に乗っても下りないくらい固い。

よっ

 

こい

 

しょ!お~い!!キックがもどらない(笑)。

外で原付を保管している人に多い症状ですが、原因はギアおよび可動部のグリス切れです。

無理やりしすぎると、ガガガガ~と金属同士が削れていきます。

一番よくあるのがキック部分が折れる症状です(笑)。

あんな太い鉄が折れるか!?っと思うかもしれませんがめちゃくちゃ良く折れます(笑)。

結構よくある症状なので覚えておくと便利ですが、キックのバネスプリングは強力なので、扱いには気を付ける必要があります。

バチンッと手に当たりでもしたらおおごとなので注意してください。

 

トゥデイAF67原付バイクのキック清掃・グリスアップ方法

1:クランクケースを開ける

キックペタルの付いているのはクランクケースのカバー側なのでクランクケースを開けます。
6つのボルトで止まっています。8mmディープです。インパクトでチュイ~ンと外して。

 

固着している場合はゴムハンマーでコツコツと丁寧に50回も振動与えれば外れます(笑)。

 

 

2:キックギア一式を清掃

ベルトのゴム、クラッチ粉、グリス劣化の塊などでギトギトに固まっていますのでパーツクリーナーなどで奇麗にします。
どうせ必ず汚れるので神経質になりすぎるとキリがないのでほどほどに。

 

3つの部分を外して清掃して、グリスアップします。
別に分解しなくてもグリスアップだけでも直りますが、清掃した方がスッキリします♪

 

①と②は引っこ抜いて外すだけです。
③のスプリングはドライバーでストッパーを外します。

 

ノズルペンチなどで上に引っこ抜きます。
※注意:バチ~ンに注意!

 

外したギア、ワッシャー、スプリングを全てパーツクリーナーでピカピカに奇麗にします。

 

 

3:キックギア一式のグリスアップと組み立て方法[重要!]

清掃グリスアップしてギアとスプリングを元に戻します。
引っ掛け部分が根元にあるので、それを軸に引っ掛けて今度は手で思いっきり引っ張ります。
女性には無理かと思います。男性なら手で可能です。

 

ギアというギア全てにグリスを塗ります。
クランクケース内は、ドライブベルトやゴムシールがあるのでラバーモリブデングリスが理想です。無ければウレアグリスなど普通のグリスでも構いません。

 

ギア系と軸は全て塗ります。

 

プーリーと噛ませるギアにもです。金属輪っかの内側部分にも忘れないように塗ります。

 

この状態でキックペダルを向こう側へ手で下ろします。
そうするとキックでいう踏んだ状態になりますよね。

 

この時、その状態のまま真ん中のギアの穴を見てください。
一番小さい〇穴がスプリングのほうへ来るように置きます。
矢印の方の黄色枠の部分のギアが2コマ分繋がっているのが分かりますでしょうか?
ここでギアが止まるようにできています。
原付全て共通でこうなってます。

 

キックを下ろした状態なので、スプリングが効いているのでドライバーぶち込んで止めておきます。

 

この状態を保ったまま、プーリー側ギアを置きます。
奇麗に水平が保てて、グリスアップが出来ていればちゃんとはまります。
軽くギアを動かしながら押し込んでいきます。

 

この状態で組み込んだらOKです。
あとはクランクケースにゴムガスケットをはめて。

 

ボルト止めて完成♪

 

キックどうでしょう?
うほほ~スコスコスコスコ~となります♪

※組み立ての時、ギアの組み方を間違えると、「キックペダルが下りなかったり、下りすぎたり」なりますので注意してください。

 

 

キック固着メンテナンスに必要な工具

●モリブデングリス

余っても腐らないので大容量がおすすめ。
通常のグリスと違いモリブデングリスは高耐久なので、長持ちします。

 

●電動インパクトレンチ|SI-170W(新型)

エアー工具のエキスパート信濃機販ですが、壊れない!ひろしバイク超おすすめの電動インパクトレンチ。
先っちょの引っ込んだコンパクト大工形状と違い、整備のしやすい突き出し形状です。
エンジンなどにもコンパクトで小回りが効きながら使用出来て、足回りなどにもツインハンマーなので対応出来ます。

※私はSI-160ですが165w→新型170wが現在の新型です。

 

●インパクトソケットアダプター

12.7mm→9.5mmへ変換
バイクは足回り以外は9.5mmでないと力が強すぎるのと太くて使いにくい場面ばかりなので必需です。
エンジンなどは9.5mmを使用します。

 

●8mmディープ(ロング)ソケット

8mmディープはクランクケースに干渉しません。普通ので良いじゃん!と思う人いると思いますが、キャプレター・インマニ・ワイヤー付近・マフラーエンジン側など必要な場面だらけです。8mmボルトの細いボルトを使うということは、細かい場所ばかりで、エンジンキャブレター周辺などです。むしろ普通のショート8mmはバイクでは干渉しまくるので必要ないです。
8mmソケットだけはディープを買っておきましょう。(8mmのみディープ必要場面かなり多い)

クランクケース内は消耗品だらけで、かつバイク整備の中では一番簡単な整備の一つなので色々と覚えておくと便利です♪

 

作業自体は簡単ですが、バネスプリングのはねに注意してケガのないようにですね!
ひろし整備人

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