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今回はHONDAトゥデイAF67の車体を”左に傾けた時だけ”カラカラカラカラカラ~と変な金属音がするとの事。
というかずっとそうで真っすぐだと音がしないのでそのままずっと乗っていたそうです。
この車両は前回腰上エンジンをオーバーホールしたばかりの元気絶好調なバイクです。
→【参照:トゥデイAF67腰上エンジンオーバーホール|まとめ>>】
ひろしぱぱ「ちょっと!エンジンOHのあの時言っておいてよ。車体傾けて確認なんてしてないよ。」
おばちゃん「乗れたら良いから」
ひろしぱぱ「・・・」
これが二度手間というやつです。
とはいえ、この文章を見た時点で分かる人はもう原因分かっていますよね^^;
そう、左駆動系クランク内のセルモーターとドライブフェースの間にあるスタータピニオンのギアですね、左に傾けて出てくる部品はそれしかないので間違いないです。
メモ
スタータピニオンに不具合がでると、セルがよく空回りしたりもします。
プーリー部とベルト・クラッチなど熱も有る程度発生する、左クランクケースですのでたまにのメンテナンスもしておくと良いですね^^
車体を左に傾けるとカラカラ音の症状確認
念の為、聞き取り症状をまとめると以下
不具合の症状
- 車体を左に傾けた時だけカラカラカラカラと金属音発生。
- 毎回ではない。
- 真っすぐと右に傾けた時は音はしない。
- エンジンはスムーズで走行に支障はない。
原因はほぼ間違いなく”スターターピニオン”でしょう。
実際音を聞いても左クランクから響いている感じがしますし、左側に立った時の方が音が大きいのでほぼ確定です。
私自身も試してみたので以下。(音は一番下の動画参照)
交換するかどうかは開けて判断ですが、今午前ですが「昼には使いたい」とのわがまま(苦笑)。
ただの趣味なのでしないと言いたい所ですがこの症状実は初めてで整備したい病がウズウズ。
原因特定方法|左クランクケースを開ける
黄色丸部分クランクボルトを外す。”8mm”です。
赤丸のエアエレメントBOX部”10mm”を一つ外すと作業しやすいです。
エンジンをかけて車体を左に傾けると”スタータピニオンのギア”と”ドライブフェースのギア”がわずかに当たっているのが目視確認出来ました。
この”スターターピニオンホルダー”を外します。
左片方はクランクケースのボルトでもあるので右側のボルト”8mm”で外します。
ギアの部分表面がわずかに当たってるのでスタータピニオン側のギアの表面だけが綺麗にピカピカになってるのがわかりますよね。
音の原因はこの金属音で確定です。
スタータピニオンが引っ込まない原因と修理方法
根本原因としては、車体を左に傾けると出てくるのは、「スプリングが弱い、もしくは不具合(固着等)で最後まで戻らなくなっている(伸びきっていない)」場合です。
(1~2mmのすきまでこうなります)
ですのでここを”グリスアップ”します。
引いてもグリス・押してもグリス。これでスムーズに出入りしだします。
修理方法
修理方法①|軽度の場合
ワッシャー部及び棒の部分全てをグリスアップ。
修理方法②|DIYの場合
DIYでスターターピニオンのオーバーホールで直ります。
但し、ギア山とスプリングが死んでいない事が条件で、”クリップピン”と”ワッシャー”の交換します。
修理方法③|通常の作業
スタータピニオン交換。
※スタータピニオン自体を外して交換する場合はクラッチとドライブフェイスを外す必要があります。
参照:AF67ウェイトローラー交換方法>>
(実際にウェイトローラーを交換する必要は無くドライブフェイスを外すだけでOKです。)
※これで完了ですが、細かい部品ごとには売っていませんので、通常の人はここは一式交換になります。
どちらでも構いませんが交換すれば当然直ります。
スタータピニオン交換に必要な部品・工具類
部品が前期と後期で異なる事がありますのでご注意下さい。「AF67前期車体番号:100***~120***代・それ以外:後期」。
私のは前期です。
部品類:
●スタータピニオン
純正番号:28120-GFC-771
AF67用のスターターピニオンです。
工具類:
スターターピニオンを外す為には”ドライブフェース”を外す必要があります。
特殊工具としてはユニバーサルホルダーが必要です。
参照:AF67ウェイトローラー交換方法>>
(実際にウェイトローラーを交換する必要は無くドライブフェイスを外すだけでOKです。)
●ユニバーサルホルダー
ちょくちょく当ブログでも出てきますがユニバーサルホルダー。
空回りするのでクラッチアウターを抑える必要があります。
使う場所が結構あります。安物で充分OKです。
【トゥデイAF67】症状別トラブル修理|車体を左に傾けるとカラカラとヤバイ音が!原因と修理作業動画
今回の症状と修理作業です。
原因不具合:4分46秒~4分47秒の一瞬の所です。
スプリングが自分で伸びきらず引っかかりが確認できますので、車体を傾けるとそのスキマ分ピニオンスタータが出てきてDフェースに当たってます。
1~2mmの事ですがこのひどい音の状態になります。