今回は症状別トラブル修理です。
なにやら走行中にウィーンと音がしてアイドリング中にはガチャガチャ音がするとの事です。
とりあえず見てみない事にはわからないので持ってきてと連絡。
症状
- アイドリング中にガチャガチャ音
- 走行中にウィーン音
想像するに一般的考えではガチャガチャ音は「チェーン音」もしくは「なにか外れて回転するものに当たっている」。
ウィーン音はベアリングなのかなと想像します。
エンジン腰上は別にしれてますがクランクベアリングだとちょっとしんどいです。
HONDAベンリィ50|基本のオイル点検
ベンリィ50が到着です。
音を聞いてみると確かにガチャガチャ音がします。
走行中のウィーン音は何となく確かにします。
駆動系はいたって元気な感じです。
まずは何はともあれ基本の「オイルチェック✔」ですね。
チェック:オイル交換
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オイル量と色を確認してみます。
ほんぎゃ~~~~~~~~~~~((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
"黄土色"のエンジンオイルになってます。
カサカサして塊も出来ています。
ウェスに付けても変な混ざり方で量の確認が出来ません。
これはオイルに水の混じった色です。
エンジンオイルに水が混じる原因
参考
ブローバイガスによって不純物が蓄積されてオイル交換を怠ると水とまじります。
完璧に防ぐことは不可能ですので適正なオイル交換が必要です。
※走行前アイドリングする事でかなり防げます。
ドレンボルトを外してエンジンオイルを抜きましょう。
ぎゃ~~~~~~~~~~~~!!!!(Y0Y)
この量最悪です。アウト~!!!
ヘドロ状の黒い液体で量にすると50ml程度でしょうか。ヤクルトか!?
ベンリィ50のオイル規定相は700mlです。
カラッカラですが、オイル上がりor下がりかの確認までは預からないと出来ません。
出てきたのはこれだけです。そして固くて全然垂れてこない。。。
危険度MAXの粘度と黒い色です。
バイクのエンジンオイルが減る原因
4stバイクでもエンジンオイルはゆっくりですが減ります。
ピストンを通じてシリンダーやヘッドに循環しているので多少のオイル燃焼はおきますが、極端に著しい場合はオイル上がりやオイル下がりも疑い「ピストンリング」と「ステムシール」の交換が必要です。
チェック:オイル上がり・下がり
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これはマイッタ。
泣きたくなりますね、エンジンオイルのチェックは”乗る人”の義務です。
”バルブ電球”や”ガソリン”や”ブレーキ”や”道路交通法”もそうです。
貸す人ではなく乗る人の義務です。
この場合の修理方法は、エンジンクランクを洗浄したあと、腰上エンジンのオーバーホールです。
とりあえずクランク内をエンジンフラッシング洗浄して少しだけ様子をみます。
軽度であればとりあえず乗れますし、近々腰上エンジンのオーバーホールをしてみます。
クランク内にもシリンダー内にオイルが循環されないので、大ごとになってるはずです。
今回のようにエンジンオイルの交換を怠って、そのまま走行してると”焼き付き”でバイク様はご臨終です。
オイル交換怠りによる対処方法
前回オイル交換が1年前になっています。
よって急激なオイル減り[オイル下がり・上がり]なのかどうかの判断が出来ません。
まずは”エンジンフラッシング”(エンジン洗浄)が必須条件です。
そのあとに腰上エンジンをオーバーホールするかの判断を下したいと思います。
時間がある人はこの時点でエンジンOHしましょう。
チェック:エンジン洗浄
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これで様子をみます。
今回のΣ( ̄□ ̄|||)ビックリ動画
フラッシングは魔法のオイルでも何でもありませんが、ビックリからのフラッシングした後の音です。
ん~カタカタカタカタ音はまだします。
ただ当然オイル無しのまま乗っていたら確実にオジャンでしたので、これで綺麗なオイルが循環するまで慣らして治らなければ後日腰上エンジンのオーバーホールですね。
きちんとしましょう。