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今日はハンターカブのスパークプラグ交換方法です。
ついでにプラグ穴は燃焼室直結ですので圧縮を図る事が可能なのと、スパークプラグテスターで大まかな電装系の不具合確認が可能です。
プラグ交換は基礎中の基礎で簡単と思いがちですが、それゆえ油断してネジ山舐めて圧縮漏れや、装着不能になる人多数です。
その所以は、プラグが斜めになったままねじ込んでいくとネジ山が舐めます。
プラグ側が舐める分には交換すれば良いので大丈夫ですが、問題はシリンダーヘッド側が舐めた時の面倒さと来たらもうそれは大変です(高くつきます)。
そしてシリンダーはアルミ合金なので弱いので、結構すぐに舐めますので重々ご注意下さい。(※炭素繊維強化樹脂[CFRP]、チタン合金又は鋼もある)
作業自体は簡単ですがだからこそ基本に丁寧な作業ご注意下さい、難しい作業の場合は誰でも丁寧に作業しますからね。
それでは早速作業開始です。
スパークプラグの交換方法
ホンダハンターカブ(クロスカブも)はプラグキャップが外側に出ているタイプなので簡単です。
これがカウルスクータータイプでかつ、HONDA車は大抵プラグ延長線上にフレームがあるので工具が限られて、手が大きい人は大変なのがほとんどです。(YAMAHA車はしやすいのが多い)
①CT125のプラグ位置はココです。
②プラグキャップを引き抜く。
③16mmプラグレンチで外す。
④プラグは消耗品です。
⑤純正指定:CPR6EA-9を使用しました。
⑥手締め(基本)でしっかり装着します。
⑦最後は規定締め付けトルク:16N・mで本締めして作業完了。
圧縮の測定方法
プラグ穴からエンジン圧縮コンプレッサーを使用して測る事が可能です。
スピードが出ない時、エンジンオーバーホール後などの判断材料になります。駆動系なのか、電装系なのか、燃料系なのか、圧縮漏れなのか?絞っていけます。
- 圧縮漏れの場合の原因考察:
組立てミス・ガスケット抜け・プラグ穴ねじ舐め・ピストン摩耗・ピストンリング摩耗・ピストン周り固着・シリンダーボア摩耗等々が考えれます。
圧縮比等はこちら参照→ハンターカブ(CT125)の諸元表>>
ハンターカブの圧縮
ギア車の為かハンターカブは圧縮比(容積比率)9.3と4stバイクとしては低めで、ニュートラル圧縮力は今回は「115psi(※但しマフラーは社外)」でした
今回はハンターカブ/CT125のエンジン実圧縮、新車のこれをメモしておいて今後の修理目安に役立てる事が可能です。
チェック:使い方
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電装系チェック方法
プラグキャップにテスターを装着して測れる車屋さんも使用する便利なテスターで、通常の数値テスターでは測れない(特に電流で測ると一撃で故障する為)ところが大まかに判断できます。(※振り切り故障ある指針式よりヒューズインデジタルをおすすめ)
バイクはバッテリー12vからプラグキャップに到達するまでに2万V~以上等の電圧へ昇圧されます。(※車は3万~以上)
具体的昇圧部品はイグニッションコイルですがキャブ車ならCDIもその一つとなります。(※Fi車はインジェクションコントローラーの為少し異なる)
つまりスパークプラグテスターを使用して最低2万V出ない場合以下のどれかの故障が考えれます。
「バッテリー→ACG(ジェネレター)→レギュレーター(現在はレクチワイヤ合同)→インジェクションコントローラー(キャブ車はCDI)→イグニッションコイル→プラグコード→プラグキャップ」
このどれかの不具合により点火不良等が起きてる事が大まかに解ります。
うちバッテリーはすぐ分かりますよね、そしてレギュレーターはスロットル回して16v以上バッテリー電圧が上がれば故障確定ですのですぐ分かりますが、他は一つづつテスター点検したり交換しないと分からないので電装系は手間がかかり厄介なんですよ。
今回は2.8~2.9万v辺りで設定。
太い火花がきちんと確認出来ます。【※動画参照】
実際の参考データ
参考までに持ちバイクから、新車では無く私のこき使いまくりバイクからのデータです。
そもそも不調の原因が絞れる大きな活躍をしてくれるものなので、かなり役立ちます。
チェック:スパークプラグテスター
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バイクの点火スパークプラグテスター(チェッカー)の使い方|ジェネレータ・CDI・イグニッションコイル・プラグコード・キャップ・プラグ状態確認
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CT125のプラグ交換・圧縮測定・電装系チェックに必要な部品・工具等
スパークプラグはある程度型式・日本仕様/タイ仕様により適合があるようです。
自分の初型についているものを必ず確認してください。今回はCPR6EA-9ですが、CPR7EA-9・デンソーの場合はU20EPR9又はU22EPR9です。
部品類:
●スパークプラグ
純正番号:CPR6EA-9
今回使用したスパークプラグは純正指定です。
工具類:
●スパークプラグテスター
※勘違いしやすいのが「スパークプラグ」を調べるものではありません。
一発でジェネレータ・CDI(キャブのみ)・イグニッションコイル・プラグコード・キャップの状態が分かります。
2.5万V到達すれば12vの原付バイクならバッチシです。
光るだけのタイプだと生きてるか死んでるかのみで、おおよその目安すら分かりません。
●エンジンコンプレッションゲージ
今回使用したのは激安エンジンコンプレッションゲージのこれですが、商売しない限り自分目安なので安物で充分とは思います。
CT125のプラグ交換・圧縮測定・電装系チェックの作業動画
今回のプラグ交換作業+電装系および圧縮確認作業動画です。