ジャイロX [TD02]

【ジャイロX】TD02腰上エンジンオーバーホール①|外し方(バラシ)編

2020年5月31日

注:4stジャイロX[TD02]の腰上エンジン[シリンダーヘッドカバー・シリンダーヘッド」のオーバーホール:バラシ作業編です。

もう一度、”シリンダーヘッドまでのバラシ作業編”です。

今までのバイクと違い、シリンダー分離型は腰上が多いですが、ジャイロx[TD02]は「シリンダー(ピストン・リング交換)=一般的な腰下作業」というタイプのエンジン(シリンダブロックとクランクケースが一体構造)です。

ただピストンリングを変えたいだけの人でもクランクシャフトを外さないといけませんので大変です。

よってシリンダーは腰下になります。

 

腰上エンジンOH

  1. 前準備・バラシ[※今回はこちら]
    作業しやすいように前準備[マフラー外し・冷却水抜き+冷却装置外し]をして、「シリンダーヘッドカバー」→「シリンダーヘッド」→「シリンダー」の順で外す。
  2. 点検・洗浄・部品交換
    外した部品パーツを点検・分解・洗浄もしくは交換します。
    部品取寄せに時間がかかるので少し予想しておくと良いかもしませんね。
  3. 組み立て
    部品パーツを組み込んでいき組み立てます。
    組み上げ後の最後にタペット調整が必要です。

一見難しく感じますが、ジャイロX[TD02]の腰上は”シリンダーヘッドまで”なので今回の作業自体は簡単です。
※シリンダーまでいくとクランクシャフトも触るタイプの為ちょっと大変です。
あとは丁寧に作業する事と、ジャイロX[TD02]の場合は少し広い場所の確保が必要となります。

 

ジャイロXの腰上シリンダーヘッドOH作業|外しの前準備

まずは前準備が必要です。
エンジンを車体に付けたままでももちろん出来ますが、私は外してゆっくりと丁寧に作業します。
腰上なので今回はACGは外しません。

 

前準備:

エンジン外し

車体とエンジンの外し方はこちらをご覧ください。
参考:エンジン脱着方法>>

これで作業しやすい状態になります。

 

冷却装置のウォーターポンプを外す

冷却装置の外し方はこちらをご覧ください。
ウォーターポンプのマグネトーを外すまでで大丈夫ですので、フィンまで全てを外す必要はありません。

参考:冷却装置OH>>

 

マフラーを外す[※動画参照]

マフラーを外してあげます。

 

駆動系カバーを外す|左クランクケースカバー

駆動系の左クランクカバーを外すだけで大丈夫です。
ジャイロX[TAD02]は圧縮上死点を出す為にドライブフェイスを触るので駆動系左クランクカバーを開ける必要があります。

参照:駆動系クランクケースの開け方>>

まだ前準備です。
ここから”シリンダーヘッド周り”の配線などを外していきます。

 

ブリーザーホースを外す

ピンをずらして引っこ抜きます。ブローバイガスを排出するためのホースです。

 

プラグを外す

プラグレンチ”13mm”でプラグを外します。

 

FIマウントボルトを外す

フューエルインジェクタのマウントボルトを”8mm”で2つ外す。

 

カプラー類を外す

水温計カプラー


 

O2カプラー


 

ウォーターホースを抜く。

 

スロットルボディからのインレットパイプボルトを外す

 

イグニッションコイルを外す

10mm”で2つのボルトを外します。
あとあとカムチェーンテンショナー触る時にこの作業が役立ちます。

これで前準備が完了です。

 

ジャイロXの腰上シリンダーヘッドOH作業|外し作業

ここからシリンダーヘッドを外していきます。

シリンダーヘッドカバーボルトを外す

8mm”で”5つ”のヘッドカバーボルトを外します。

 

アウタマグネットを外す

左側から”アウタマグネット”を外してあげます。
冷却装置の一部ですが、カムスプロケットと一体というのと、空回りするので左クランクケースカバーを開けて”ドリブンフェイスを押さえての作業”となるのでこの段階で外します。

 

カムテンショナーホルダーを外す

8mm”で2つのボルトを外してあげます。

 

カムスプロケットとカムチェーンを外す

テンショナーを緩めると、”スプロケット”と”チェーン”を外しやすくなりますので外します。
印は見えにくいので付けてます[※動画参照]

 

※スプロケットを外したらカムチェーンがクランク側へ落ちないように引っ掛けておく。

 

エンジンボルト(プレートカバー)とクランクボルトを外す

シリンダーヘッドを固定しているボルトは”10mm”で”6本”。

  • エンジンボルトが4本。(シリンダーまで繋がるボルト:ロング)
  • クランクボルトが2本。(クランクと繋がるボルト:ショート)

 

これで”シリンダーヘッド”が抜けます。

 

ひっくり返すとバルブのカーボン噛み除去できます。
これで4stバイクの不調原因No1といっても過言ではないエンジンバルブの掃除ができます。
エンジンバルブは「IN(インレット吸気):2つ」「EX(エキゾースト排気):2つ」の計4つあります。

 

腰上エンジン:

今回の作業のシリンダーヘッドまでが、このバイクでの腰上です。
いわゆる”シリンダーヘッドカバー”と”シリンダーヘッド”です。

 

腰下エンジン:

これより先は腰下となるのでシリンダーとクランク分離型エンジンなら通常簡単な”ピストン”や”ピストンリング”交換も、一体型は面倒となります。

 

それでは外したシリンダーヘッドを点検・洗浄・部品交換していきます。

 

ならべるとこうですね。

 

次回は「ジャイロX[TD02]腰上エンジンOH②|シリンダーヘッドの分解・点検・洗浄・部品交換」へと続きます。

 

 

ジャイロXの腰上エンジンバラシ作業で必要な部品・工具類

部品類:

バラシ作業なので特に必要なものはありません。
バラした部品およびパーツ類は次回のパーツ分解洗浄・交換でします。

 

工具類:

エンジン降ろす時の、ジャッキとスピンナハンドルがあったら便利です。
プラグではプラグレンチを使用。

 

●プラグソケット

4stジャイロX[TD02]プラグソケットサイズは”13mm”です。
整備において13mm自体の出番はほとんどないので割高ですよね。
高価なプラグレンチが勿体ない人はこちらを※参照下さい>>

 

●幅広ジャッキ(ネジり式タイプ)

ジャイロのエンジン脱着は油圧式ジャッキもしくはパンダジャッキも必要です。
メインは乗せたまま作業が出来るネジり式タイプにしておきましょう。

 

●油圧ジャッキ

今回の作業では高さ調整用です。

 

●スピンナハンドル

外し専用工具です。エンジン降ろしでマウントハンガーボルトが固い場合使用。

 

 

ジャイロXの腰上エンジン[シリンダーヘッド]外し作業動画

今回の腰上エンジン=シリンダーヘッドの外し作業です。

 

なかなかのめんどうな作業部分もありますが、それは水冷装置くらいであとは他のバイクと同じです。
ただし、ジャイロは場所取りますので作業する場所には注意が必要ですね。
ひろしぱぱ整備人

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