ヤマハギアのマフラー交換方法です。
”取外し”は簡単ですが、”取付け”に注意事項があります。
前回も書きましたが、4stマフラーも詰まりにくいですが詰まります。
マフラーの構造を理解しているとマフラー内を完全に清掃するのは不可能という事は書いています。
チェック:マフラー中身構造
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4st原付バイク純正マフラーの中身構造の断面図
今回は不要になった原付バイクの代表格ことYAMAHAジョグFI(インジェクション)車SA36Jのマフラーの中身の構造チェックです。 ...
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もちろん燃焼オイルを使用しないので2stバイクのようには詰まりませんが、ビジネスバイクのように長い事メンテナンスしながら15年とか乗っていると限界があります。
特に時代が2stから4stに移ってからというものエキゾーストパイプの清掃すら困難になってます。
それでも4stバイクの「吸気」→「燃焼」→「排気」はどれが不調でもだめです。
という事でヤマハギアのマフラーの交換作業です。
ヤマハギアのマフラーの交換作業
マフラー取外し
2つのマフラーステーボルトを緩めます。”12mm”です。
シリンダー側に負荷がかかるので、外さずにつけたままです。
泥除けとマフラーを固定しているステーボルトを外します。”10mm”です。
横下からみて、シリンダーとエキゾーストパイプ接合部を外します。
”12mm”の2つです。
大抵の原付バイクはここは10mmですが、ヤマハギアは12mmです。
真下からみた接合部の写真です。
ラチェットレンチとエクステンションバーを使用して外します。
ソケットは12mm。
キ~コキ~コと寝っ転がっての作業になります。
マフラーナットを2つ外したらマフラーが外せます。
最初に緩めてたマフラーステーボルトを外して。
ヤマハギアのマフラーは触媒がありますので、これも引っこ抜きます。
マフラーが外れます。
あとは交換用の純正マフラーor補修マフラーを用意して交換です。
マフラー取付け
あとは逆手順で新しいマフラーを取り付けるだけです。
まずはガスケットを新品に交換して。
交換用or新しいマフラーをセットして。
触媒ホースを繋いで。
12mmマフラーステーボルトを”仮止め”して。
シリンダーとマフラーエキゾーストパイプを繋ぐ。
規定締め付けトルク:13N・m。
メモ
但し、シリンダーとマフラーエキゾーストパイプの接合部はもろいです。
そしてボルト山をナメったりすると最悪の展開になりますのでトルクレンチを使用します。
13N・mです。
※10年を超える経年劣化などで締めが足りない場合はエンジンを掛けながら作業すれば、音できっちり密着しているかすぐ分かります。
サビがひどければナット側くらいは新品にしましょう。
上記で”仮止め”してたステーボルトを”本締め”します。
規定締め付けトルク:31N・m。
泥除けステーボルトも締めて完了。
上記書いたナットの締めすぎだけは重々注意して、全てきっちり取り付けて完了です。
YAMAHAギアのマフラー交換に必要な工具
ヤマハギア(UA06J)はマフラーやエキゾーストガスケット関係はビーノやVOXあたりと互換性が多いです。
※注:ひろぱぱ号はBX50のUA06Jですが型番が異なる人もいますので各自検索して下さい。念押しです。
●交換用補修マフラー
基本は交換です。3~4万出して純正はちょっとという人は社外品でも全然OKです。
●マフラー用エキゾーストガスケット
実際サイズさえ合えば何でも良いですが、ひろぱぱはこれ使ってます。
純正品番:1P4-E4613-00
●トルクレンチ|デジタル型
記事・動画のとは異なりますが最近買い換えました。マフラー装着時のエンジン側はとくに締めすぎ注意でトルク管理です。
エンジンOHでも使用するので”10nmトルク以下”で対応できるものが必要ですし、バラシでは必要ありませんが組み立てで必須工具です。
●ラチェットレンチ+エクステンションバー
単品で買っていく方がよいですが、そんなに作業しない人ならこれがおススメです。
ほぼ一通りそろっています。
YAMAHAギア4stのマフラー交換作業動画
シンプルなので早送りしてます。