今回は不要になった原付バイクの代表格ことYAMAHAジョグFI(インジェクション)車SA36Jのマフラーの中身の構造チェックです。
ひろぱぱはHONDA派ですが、足としてのJOGの壊れにくさはピカ一ものですよね。
あくまで廃車という事で頂いたものですので悪しからず。
2stの場合はジャイロUPを例にこちらで構造チェックできます。
チェック:ジャイロマフラーの中身
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ヤマハ ジョグSA36J/SA39J:4st純正マフラーの構造と仕組み
ジャイロのマフラーの時と同様安全第一です。
クランプで固定した状態で綺麗にカットしていきます。
4stの場合は構造はいたってシンプルと思ってましたが(勝手に)、普通に2st同様に複雑な構造でした。
やはり清掃はカット無しでは不可能な構造であることは変わり有りませんでした。
縦カット。
横カット。
一応丁寧に作業して蓋状にしました。
バールでメキメキっと開けて。
ご対面ですが、サイレンサーが中で点付け溶接してあるのでそれもカットです。
純正なので造りがしっかりして、音配慮も考えられています。
これが社外品だとサイレンサーの部分が少ないかもしくはありません。コストカットですね。
再度サイレンサーもカットしていくと構造が分かります。
純正マフラーが高価なわけです。
4stでも「見ての通り」カーボンはサイレンサーのアミアミ部分にこびりついて少しづつ劣化かつ本来の性能を奪っていきます。
これを落とすことは不可能です。落とせたとしても、落としたカーボンの出口が構造上無いため別の穴を詰めていきます。
ということでさらにアミアミの部分をカット。
サイレンサーまでカットしました。
この構造でトルク(パワー)を出しています。
かなり複雑な構造です。
マフラーの意味
消音+トルク(パワー)バランスの役割を担っています。
- 構造がシンプルであるほど、うるさい・最高速が伸びる。社外品に多い。
- 構造が複雑であるほど、静か・トルク(パワー)が溜まり排出。純正品。
4st原付バイクの純正マフラーの構造
4stのJOGでは以下のようになっていることが分かりました。
部屋数は3部屋。
エンジン側からの排気を一番後部の部屋に持っていき、次に一番最初の部屋へ戻し、真ん中の部屋を送り、再び最後部の部屋へ送り、排出します。
この構造を理解していれば如何にマフラー清掃が不可能か分かると思います。
一時期流行った液体カーボン落とし系の薬剤では、出口がない以上別の場所を詰めてしまう構造です。
液体自体も出口はありませんが、運転さえしていれば蒸発しますが、カーボンは蒸発しません。
マフラーは消耗品です。
マフラー:社外品と純正品の違い
社外品:
すでに既出してますが、社外品はコストカットによるサイレンサーおよびトルクを出す為の部屋の簡易化がされていて、詰まりにくくスピードが伸びる傾向にあります。
その分騒音があがりパワーが落ちます。
平均価格:補修用(5000円以内)
純正品:
逆に、純正品はものによっては10倍の価格します。
トルク(パワー)があり、構造も複雑ゆえ高価になります。国指定の騒音基準を当然クリアーしているので出来る中での最小限レベルの排出音で納まります。
平均価格:25.000円~
もちろん純正の方が色んな意味で迷惑になりませんが、何分価格が桁違いですので、排気不具合が生じた場合は大人しく社外品でも交換する事をおすすめします。
グラインダー部の音がうるさいので消してますが途中少し入ります。
余談ですが、溶接機があれば蓋して溶接できるので完全清掃は可能です。