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【ハンターカブ/CT125】フロントタイヤ(チューブ)交換方法|ブロックタイヤへチェンジと注意点

2022年2月15日

今日は意外に多かったリクエストでHONDAハンターカブCT125のフロントタイヤの交換方法です。

ドラム式ブレーキを除く、ディスクブレーキ式のクロスカブもやり方自体は共通(部品は異なる)です。

ハンターカブと言えばブロックタイヤという位、似合いますが補正された日本の一般公道アスファルトにおいては基本的にデメリットしかない事を覚えておかないと危険ではあります。

特に雨の日のマンホール等金属の上とか、アスファルトもですが側溝付近コンクリート等も滑りやすいです。

林道行かない人にとってはただかっこいいだけです。

ただし今回はブロックタイヤへ交換しますが当然純正タイヤがすり減ってきたら、純正派の人も交換は必要ですのでそのやり方です。

コツさえつかめばCT125のタイヤ交換は簡単な部類になります。

それでもチューブタイヤなので神経使いますし、初めての人は破ってしまい失敗する前提位の覚悟で挑んでみて下さい。

実際私も昔はジャイロのチューブタイヤ交換時に3回連続でチューブを破った経験等もありますので、正直慣れるしかないんですよね。

 

メモ:※どうしてもチューブを破りたくない人・初心者の方

①一度チューブ無しで、チューブレスタイヤ感覚でタイヤのみをホイールに装着します。

②面倒ですが一回ホイールからタイヤを外します。

③タイヤがかなり柔らかくなるので、その状態で一からチューブタイヤ装着作業するとあら不思議簡単に出来ます。

※この方法は面倒ですので、慣れてる人はまずしませんが初心者の人はおすすめです。

早速作業していきます。

 

CT125のフロントタイヤ交換手順

■車体からホイールの外し作業

①作業はセンタースタンドで行います。※CT125はバランス悪いので転倒に注意!!

②12mmでFブレーキキャリパーを外す。(※フロントはブレーキキャリパー外さなくても可能)

③アクスルシャフト頭に14mmを掛けてジャッキ等で接地させる。

④左からは19mmでホイールロックナットをスピンナハンドル・インパクトレンチ等で外す。

⑤Fフォークからアクスルシャフトを抜き取る。

⑥これでホイール・部品外し完了です。

外した部品はこれだけですので、ここからホイールからのタイヤ剥ぎ作業へ移ります。

 

 

■ホイールからタイヤ・チューブ剥ぎ取り作業

コツがありますので、分からない場合は【※動画参照】下さい。

注意ポイント

【重要注意】※チューブタイヤですが、念のため歪まないように「ディスクは必ず上面」にして作業して下さい!!!
図では厚布を敷いてディスクは下面になっていますが、作業人の体重・時間・ビード落としはありませんが加重負荷によってはディスクが歪みます!

※歪んでしまうと、いわゆる引きずり現象がおきます。(常にシューと接触)

①ムシ回しで空気を抜く。

②12mmでバルブ固定ナットを外す。

③リム部へぐるっと一周シリコンスプレーを塗布。(ラバープロテクタント・中性洗剤でもOK)

④最大のコツはタイヤレバーを「浅く掛けて」バルブ側からめくっていく。

⑤外側からめくるか、内側からスライドで外す。

⑥1/3程度すればあとは手で簡単に剥がれます。

⑦片面外した後、バルブを真直ぐ引っこ抜いてチューブを取り出す。

⑧次はそのままタイヤレバーを貫通させてセットしてスクっていく。

ポイント

タイヤ剥ぎ作業のポイント・コツはタイヤレバーを引っ掛けた後ギリギリまで引っ張って、「浅く引っ掛ける事」に尽きます。

⑨真ん中一本だけを抜き取り、逆側からテコの原理でグイっと押し下げて外す。

⑩これで古いタイヤのホイールからの剥ぎ取り作業完了です。

 

 

■ホイールへチューブ・タイヤを装着作業

ここからは装着方法ですが、チューブを傷つけたら一発アウトですのでチューブレスタイヤの様にチャチャッとしようとせずゆっくりチューブを意識して作業します。

チューブを再利用する人と新品交換する人とで若干前準備が異なります。

①新品チューブの人はペタンコ過ぎる状態なので少し空気入れておく。

②バルブ位置と軽点・進行方向を確認して合わせておく。

注意ポイント

別のバイクタイヤから抜粋ですが以下に注意

※軽点について(黄色いマーク):タイヤの一番軽い場所とバルブ位置を合わせる。

※進行方法について(矢印):タイヤの回転方向を確認する。

※①:後で出てきますがこのディーストーンのタイヤは軽点・進行方向記載がありません。
※②:井上ゴム(IRC)は軽点ない場合、どこで装着しても構いません(メーカーへ電話で確認済)

③まずは片面だけを入れてあげます。

④片面入れたら隙間からチューブを半分挿入。

⑤ホイールバルブ穴からバルブを出す。これが大変ですが丁寧にします。

⑥バルブ固定ナットをゆるく掛けて抜けない様にだけして仮固定しておく。

⑦残りのチューブを全て入れて、空気を軽く入れてバルブ位置を馴染ませる。

⑧バルブを自分側にしてどんどんめくっていきますがチューブを噛まないように重々慎重に。

注意ポイント

この時、内側にはチューブがある事を常に意識してタイヤレバーは浅く掛ける事。

装着時にチューブが破ける原因の大半はこの工程の時です。

ポイントはある程度チューブに空気を入れておくことで挟まり(噛み)にくくなりますが、このある程度というのがポイントで個人により異なります。

⑨装着完了したらCT125:フロントタイヤ空気圧指定:175kpaの空気を注入。

⑩立ててトントン馴染ませて12mmでバルブ固定ナットを本締めして固定する。

ミス・抜かりない事を確認して作業完了。
命に関わりますので、しっかりと丁寧にしてちょっとでも気になる事がある場合はやり直してみて下さい。
面倒ですがそれも練習でタイヤ交換は経験すればするほどびっくりするくらいのスピードで出来るようになりますので、面倒がらず勉強と思って丁寧にしてみて下さい。

 

 

■ホイールを車体へ装着作業

フロントフォークへの装着は取外しの逆手順ですのでポイントだけ抜粋。
※唯一異なるのがフロントフェンダー固定ボルトを緩めないとホイールが入りませんのでご注意下さい。

注意①:フェンダーを10mmで緩める。

注意②:カラーがズレたらやり直し。

注意③:アクスルシャフト頭は14mmを掛けて地面・もしくはジャッキなどに接地させる。

注意④:フロントホイールロックナットは規定締め付けトルク:59N・mで締める。

注意⑤:ブレーキキャリパーは必ずトルクレンチで規定締め付けトルク:30N・mで締める。

 

これでハンターカブCT125の「①フロントタイヤホイール外し・②タイヤ剥ぎ・③タイヤ・チューブ装着・④タイヤホイール車体装着」の全作業工程完了です。
今回はブロックタイヤに交換しましたが、純正に交換する場合ももちろん同じやり方です。

 

 

CT125のフロントタイヤ交換に必要な部品・工具等

純正タイヤの2.5場合はチューブ太さが若干異なりますのでご注意下さい。
今回はディーストーンのブロックタイヤ2.75タイプを履かせました。
※特に問題無く履かせる事は可能ですので神経質な方はチューブもタイヤに合わせて買った方が良いです。

部品類:

●フロントタイヤ|17インチ

純正番号:44711-K88-BO2「IRC・80/90-17M/C 44P」

今回はフロントに関しては純正では無く、ディーストーンのブロックタイヤへ交換してみました。
※因みにこのタイヤ進行方法・軽点マークが不明な為、分かる方コメント下さい。

 

●フロントタイヤチューブ

純正番号:42712-K2E-T01

 

●タイヤフラップ

純正番号:42713-102-005

スポーク根本でチューブを傷つけないようにするための物ですが、基本的には切断しない限りはDIY補修しながら使用可能です。

 

工具類:

※以下全てこのタイヤ交換で使用したものです。

●電動インパクトレンチ|SI-170W(新型)

エアー工具のエキスパート信濃機販ですが、壊れない!ひろしバイク超おすすめの電動インパクトレンチ。
先っちょの引っ込んだコンパクト大工形状と違い、整備のしやすい突き出し形状です。
エンジンなどにもコンパクトで小回りが効きながら使用出来て、足回りなどにもツインハンマーなので対応出来ます。

※私はSI-160ですが165w→新型170wが現在の新型です。

 

●スピンナハンドル

インパクトでもお手上げ状態はかなりありますので、その場合はスピンナハンドルを使用して下さい。

タイヤのホイールロックナットやエンジンハンガーマウントボルトが固い場合等に使用。
奥行が有る場合は最小限のディープソケットやエクステンションバー等が必要で短ければ短いほど力が伝わります。
30cmハンドル長等買っても意味ありませんので、60cm以上を購入しておけばパイプで継ぎ足しして2m等延ばせばどんな固いナット・ボルトも破損してない限り外せます。

 

●タイヤレバー

自分のやりやすいタイプでタイヤレバーは3本をおすすめします。
個人的にはグリップ式と板式混合が好きですが、板は力が掛けやすいけど取り回しが悪い、グリップ式は挿した後にそのまま回転させれますので作業しやすいです。どちらか限定ならバイクはグリップ式です。

・グリップ式
・平板式

 

●ムシ回し

ハンターではショートがあればそちらを購入して下さい。空気抜きにもなりますのでタイヤ交換を自分でするなら一つは必ず持っておきましょう。

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●シリコンスプレー

ゴムを侵さずに滑りをよくする円滑剤。バイクや車では必需品です。
シリコンスプレールブスプレーも中身は全く同じです。

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●トルクレンチ|足周り[30~180N・m]

タイヤホイールの車体取付時に必要です。
足周りの締め付けトルクは高めなので、エンジン用ではなく足回り用が必要になります。

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●エアーコンプレッサー+エアーチャック

※チューブタイヤではないので、コンプレッサーは絶対ではない。

私のはなかなか壊れる気配すらなく、メンテほぼ不要のオイルレスエアーコンプレッサーの静音タイプのこれです↓

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エアーチャックガン分からない人は安物のこれ。
この付属のアダプタータイプのが必要です。

 

●空気入れ

夏遊びの必需品(笑)。コンプレッサー高いよ~って人は、ハンターカブCT125の様にチューブタイヤの場合は自転車等用で可能
指定空気圧あるので、メーター表記ある物ならOKです。

 

 

CT125のフロントタイヤ交換作業動画

今回の作業動画となります。

 

意外に誰も見て無かったりしますが、「いや~かっこいい♪」という自己満足はバイク乗りなら愛着へ繋がりますので必要な事です。
ひろし整備人

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