ジャイロUP [TA01]

【ジャイロUP】エキゾーストパイプ・マフラー交換方法

2019年2月3日

HONDAジャイロUPのマフラー交換方法です。

2stバイクの致命的な症状を出すのは排気。つまりマフラー部分に大きく調子が依存します。

その交換方法です。

正直、ピストン交換とかよりも腰が痛くなる作業です(笑)。

もう少し。もう少し何とか出来なかったんでしょうかHONDA様は。

とはいえこんな便利なバイクは他に変わる物がありませんのでがんばりましょう。

とにかく大変なのがクリアランスのギリギリで作業しないといけない「※エキパイとマフラーを繋ぐ部分のナット」でここが嫌になった人も多いのではないでしょうか。

 

ジャイロUPのエキゾーストパイプ・マフラーの外し方

まずは荷台を外します。

ひろぱぱジャイロUPは後期型ですが触媒を切断しているのでシンプルです。エキパイの穴が無いので作業自体は簡単です。
ジャイロUP後期触媒用の穴は溶接で塞いだわけではなく、ジャイロキャノピーの2st用を使用しています。

 

マフラーカバーを外す

後期型で触媒がある人は大変ですが、どちらにせよボルトを外してまくって外すだけです。

 

 

左右フレームカバーと右タイヤを外す

ジャッキを敷いて、右タイヤを外します。
マフラーは右側にしかないのでタイヤは左は外す必要はありません。

 

ブレーキシュー周りのホイールダストガードも外す。

 

左右のフレームカバーを外します。

 

 

エンジンガードを外す

フレームを外すとここが外せるようになります。
プラスドライバーで写真部分をプラスドライバーで外します。向こう側もです。

これでエンジンガードが外れて、マフラー関係がむき出しになります。

 

 

エキゾーストパイプの外し方【必ず手工具】

まずはエンジン側を外します。こちらは簡単です。
エクステンションバーでソケットまで伸ばす必要があります。

 

次に、下から覗いて、マフラーとエキパイの接合部を外します。
※これが超大変!下から見るとここです。

 

※私は整備が楽なので何台か高ナットへ変更してます。

ボルトとナットの注意

エキパイとマフラーの接合部は良くボルトが折れます。
その時ステンレスに変更する人がいますが厳禁です。

ステンレスは鉄より熱に弱く固いので100%折れます。
補修においても必ず鉄ボルトと鉄ナットを使用する必要があります

強度はステンレスでも限界点で折れます、鉄は折れる前に曲がって知らせてくれます。

 

使用するのは精密ラチェットです。
精密とは言えSK11製高精度ラチェットレンチで対応できます。腰が痛くなりますが気合で外します。
※ちなみにギア間の多い安物ではクリアランスが無いので無理です。角度付きもダメ。ソケットタイプも無理。フレックスタイプの高精度が必要です。
※ここは、ナット頭をナメると最悪のことになります。慎重に。ちなみにナメった場合切断した経験があり

ポイント

奥側が大変で大変で( ̄▽ ̄;)

 

しっかりラチェットをハメますがクリアランスが1cmも無いので、カチャカチャカチャカチャ少しづつ緩めていきます。
※クリアランスを最大限に出す方法としては、「先にマフラー固定ボルト2本を外すことで多少余裕が出来ます。

 

このフレキシブルラチェットは便利ですが、外し時には便利で良いですが、取り付け時にはフレキシブルがクネクネしてしまい逆に邪魔になります。
その場合、金属板(割りばしでもOK)とビニールテープで固定すれば普通のラチェットになります。
板を一番上まで上げておけばボルトが貫通することもないので押しながらラチェット機構が出来ます。

 

クリアランスが狭く大変ですが工具を入れて外します。大変なのはここだけです。

 

 

マフラーの外し方

横から見て以下の12mmボルトと10mmボルトを外します。
エキパイ接合部は上で外しているのでこの2つだけです。
先ほども出てきましたがここです。

 

外したら上からゆっくり引っこ抜けます。

完了です★

これで無事ジャイロUPの「エキゾーストパイプ+マフラー」が外れました。

エキパイ・マフラーの点検

  • 穴が空いていないか
  • ガスケットの状態
  • カーボン清掃

これらでもダメだなという時は交換となりますが、大体交換すると2stなのでめちゃくちゃ調子が良くなります。
やはり、「吸気→爆発→排気」のどれがバランス崩れてもダメですが、2stバイクのマフラーは4stより不具合原因の候補に頻繁に出てくるので重要です。
さ~掃除していきましょう。

チェック:エキパイ・マフラー

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ガスケットの交換は2カ所です。今は見かけませんが6年前の在庫品が余ってたので使用しました。

清掃or交換が終われば逆手順で組み込んで完成です★

※組み込みには順番とコツがありますので、どうしても隙間が出来る人は、以下を見ると詳細がよくわかります↓

 

※ジャイロUPのエキゾーストパイプについて

ジャイロUP用エキパイを使用している人は特に問題ありませんのでそのまま組み込んでいくだけですが、ジャイロキャノピー中期用エキパイを使用している人は組み込みにちょっと注意が必要です。

触媒が邪魔で、パワーも落ちるのでジャイロUP後期にジャイロキャノピー中期用を付けている場合多少加工が必要です。

ひろぱぱ号はキャノピー中期のエキパイを使用してます。
別記事で書いておきます。

チェック:エキパイについて

【ジャイロUP】後期にキャノピー中期のエキゾーストパイプ・マフラー付け加工とコツ

ジャイロアップのマフラーがうまく取り付けれないという人のための記事です。 ジャイロUP後期になって、エキゾーストパイプに触媒がつき ...

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ジャイロUPのエキパイ・マフラー交換に必要な工具

●エキパイガスケット(中継用)

エキパイとマフラー(チャンバー)中継用です。
他のバイクのように再利用して抜けてもすぐ外せるものではないのでジャイロの場合、当然交換します。

 

●エキパイガスケット(シリンダー側)

シリンダーとエキパイ繋ぎ用です。こちらはシリンダー交換時にも外すので、中継用ガスケットよりも気持ち多めに持っておくことをおすすめします。

 

●交換用マフラー(キャノピー)

今回はこちらを付けました。
これ良いですね!抜けが良くてスピードがでます。その分若干トルクが落ちます。
抜けが良いので音が高くなりますが、気になる人はサーモバンテージ等巻くと良いとおもいます。動画の方でも見れますが、たいして気になる音ではありませんでした。
※ポイント:若干クランクを穴を横側に広げました。うまくつけるコツはエキパイもキャノピー用にする事です。

 

●交換用エキゾーストパイプ(ジャイロUP)

生産中止の為、ひろぱぱはキャノピー用の排ガス規制前のエキパイを付けています。
※キャノピー用の場合は少し加工した方が使いやすいです。
(エリマキ部分をサンダーで削ると取付外しが簡単にできます。)

 

●フレックスラチェットレンチ(高精度小ギアタイプ)

ジャイロUPに関してはこいつが必要です。結構色々試してますが、これ以外では外れません。ブログで出てくるひろぱぱのはこれです。

 

●幅広ジャッキ(ネジり式タイプ)

油圧式は原チャではたまにしか使いません。
乗せたまま作業が出来るネジり式タイプにしておきましょう。エンジン降ろしの時にも役立ちます。
※ひろぱぱは一つは幅広ジャッキ・一つは油圧式の2つで作業してます。

あとはタイヤを外す為のインパクトなどですが、ことジャイロUPのマフラー交換で必須と言え上記となります。

 

 

ジャイロUPのマフラー交換・清掃作業動画

今回のマフラー外しと清掃の動画です。

 

オイルを燃焼させながら走る2stバイクなので4stバイクよりも速いスピードで詰まります。
1~2年に一度で構いません。定期清掃をおススメします。
ひろし整備人
ひろし整備人

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